R指定さんとKENさんの対談記事
音楽ナタリーのKEN THE 390さんの連載「ジャパニーズMCバトル:PAST<FUTURE」。
R指定さんとKENさんが対談するEPISODE.8が、FORKさんファンの私にとってはヤバすぎる内容だったので、感想を書きます。
6月25日に前編、27日に後編が公開されていたのですが…ブックマークしたまま、昨日読みました。公開初日に読んで感動したかったな〜これは!
↑とっても良い記事なので、まずはどなた様もナタリーのページで記事をお読みください。
↑FORKさん(ICE BAHN)のヘッズの皆さま。前編・後編いずれにもFORKさんの話題が出てきますから、刮目してよろしくどーぞ!
MCバトルのヘッズで活字好きがどれだけいるかは分かりませんが、少なくとも私はFORKさん登場回含めて感銘を受ける記事でしたから、書籍化してほしいです。手元に置いて、資料として何度も読み返したいです。
◆Rさん
中3のときに、バスケ部の後輩から(中略)アンダーグラウンドのヒップホップを教わって(中略)2006年のUMBでの“HIDADDY 対 FORK戦”に出会ってしまうわけですよ。
まず私はUMB2006大好きだから、話題に出るだけで血が沸き立つ。
しかも、それが "あの" Rさんだから尚更嬉しい。
Rさんは間違いなくバトル史に残る最強のMCの一人だし、今は日本語ラップで世界的ヒットを生み出している稀有な存在だ。
私は普段FORKさん最強だと思ってるし、そう言いたいけど…Rさんに関しては、FORKさんより強い可能性があるかもしれないと認めざるを得ないのかなと薄々思っている…。(非常に歯切れの悪い言い方!)
売れる売れないは別にいいんだけど、過去2戦2敗で、しかも勝ち負け以上に、その試合のRさんが実際カッコ良かった。FORKさんのことを本当に本当に大好きな私としては、対戦相手のことをFORKさんよりカッコいいと思うのは普段無いことなので、実はRさんとFORKさんの試合だけは見返すことができずにいる。私は4月にCreepy Nutsのワンマン行ったし、Rさんのことも好きなんだけど…FORKさんがいつも一番カッコ良くあってほしい。そう思わせてほしい、ファンとしては。
記事に戻って、この部分。「出会ってしまうわけですよ」っていう仰々しい言葉選びが良い。最高に良い。恋に"落ちる"、沼に"ハマる"、そういうニュアンスを伴った表現だと思う。出会ったんじゃなく、出会ってしまったんだなあ。私もRさんも。
◆世代の歌
80年代後半から90年代前半生まれまでのラッパーは、みんなあの内容を暗記してんちゃうかな。「俺FORKさんやるから、お前HIDAさんな」って分けたら、みんなカバーできますよ(笑)。世代の歌ですよ、もはや。
これはマジ?Rさんがオタク気質のヘッズだからではなく、本当?80年代後半から90年代前半生まれのラッパーに確かめたい。暗記してるの?仲間内で物真似したりしてるの?誰か実演やってみてほしいな。
CIMAさんとか晋平太さんとか、HIDA対FORKを何回も見ているMCの存在は知ってるし、色んな人が色んなところであの試合について語ってるの見たけど。「世代の歌」って、こんな最高の賛辞で語られてるのは見たことなかった。
フリースタイルは本来、その時の現場のものだし、一方の歌は残るものだと思う。
なのに、世代の歌といわれるまでのフリースタイルをしたという事実…ファンとしてこんなに嬉しいことはない。
多分だけど、あのバトル、本人は内容覚えてないと思う。
これとこれで踏んだみたいな部分部分の韻は覚えてるかもしれないけど、どう話が展開したかとか細かい部分はまず覚えてないだろう。カバーとか、本人がやるのはまず無理とみた。2013年のライムガードのDVDでFORKさんがうろ覚えでHIDA対FORKについて語るのを見たとき、「ヘッズが覚えてる歴史に残るベストバウトなのに本人が覚えてない?!?!」と衝撃を受けたので。
そこからさらに11年経った今、更に記憶から薄れてる…とは思うんだけど、ワンチャン一周回って自分の映像見返してる可能性もあるな。でも本人としては、恥ずかしくて一回見れたかどうかじゃないかな?今のFORKさんの理想とは遠いだろうし。私的には26歳のFORKさんvs 44歳のFORKさんが見てみたいぐらい、あれはあれで好きなんだけど。26歳の時も大好きだけど…対戦が実現したら勝つのは44歳の方と言い切れるのが嬉しい。
ずっと引っかかってるのが、UMB2006で何言ったかは覚えてないっぽいのに、2017年のダンジョン以降のバトルで何言ったかは割と覚えてる気配があるところ(インタビューとかセルフサンプリングしてるのを見る限り)。それほど反響が大きかったからか、一つのライムに対して考えを費やす時間が長くなったからなのか、どっちだろう?
◆生んだ
あの試合を観て自分でもフリースタイルをやろうと思ったんですよね。
これもヤバい。本当にヤバすぎる…!
Rさんはリリックも天才的だけど、頭角を現したのはフリースタイルと言っていいと思う。
そのRさんを生んだのがFORKさんって言ってもいいってこと?なんだその事実は…!!
これ私は初めて知ったけど、過去に何回か話してることなのかな?Rさんのファンには当たり前の話なのか?これは。
だとしたら過去のRさんのインタビューのFORKさんにまつわる部分全部読みたい。
でもRさんのインタビューって膨大な量あるから、あさるのも大変で、できる気がしない…頑張って探したいけど、紙も動画もネットもあると全部探しようが無い。
◆魅力は?
──Rさんにとって“HIDADDY 対 FORK戦”の魅力は?
R-指定 味がめっちゃ濃いうえに、HIDAさんの面白い言い回し、FORKさんのクールな言葉の展開みたいに、スタイルも対照的という部分ですかね。「このHIDAさんの切り返しや引き出し方は完璧やな」「このFORKさんの韻の踏み方すごない?」と何回観ても発見があるし、噛んでも噛んでも味が出るんですよ。それこそ「中学校時代」「バトルにガンガンに出てた時代」「今現在」と自分の状況によっても見え方が変わるバトルですね。
ここも全部ヤバい。
「FORKさんのクールな言葉の展開」これ本当そう。本当そう。クールでかっこいいんです。
「『このFORKさんの韻の踏み方すごない?』と何回観ても発見がある」私も勿論そう思うけど、Rさんレベルの方もそう思うという事実ヤバすぎる。
「自分の状況によっても見え方が変わるバトル」これ実際、何年かおきに見返しながら生きてきたってことだから、嬉しすぎる。
◆枠ないやん
KEN Rはハイブリッドだよね。ライミングは固い、切り返しもうまい、相手の矛盾点も突く、自由にやらせても内容があって、といろんなパターンが組み合わされてる。
R-指定 それは先人のせいですよ。HIDAさんやFORKさんのライミングはもちろん、KENさんのめっちゃうまい切り返しやディベート力、鎮座DOPENESSさんのフロウ、般若さんや晋平太さんの熱気……そういう抜きん出たものは先人がみんな先にやってるし、だから全部やるしかなかったというか。逆に「ちょっと待ってくれよ、もう枠ないやん……後輩の身にもなってよ」とも思いますけど(笑)。
呂布カルマさんでいう「違う山」の話。FORKさんみたいになりたいとラッパーなった人も多いだろうけど、FORKさんがいるから自分はてっぺん取れないと思った人も多いのかな?
◆こういう目して
もし日常で使ってないような言葉が出てきたら、俺もFORKさんよろしく“こういう目して”で見ますよ
SAMさん戦のサンプリング!日常生活で使いたいパンチラインになってるのが嬉しい。
他のMCが語るFORKさん、というのも、見たり聞いたりするの大好きなんだけど。呂布さんが語るFORKさんとか。
そういう系で過去一良かったかもしれない。Rさんにこんなこと言われて嬉しい、嬉しすぎる。
◆BSCさんのラジオ
同じ時期に、FORKさんはBSCさんにも褒められていたので書き残したい。
6月27日オンエアのJ-WAVEの番組「SONAR MUSIC」(ナビゲーター:あっこゴリラさん)。心を奪われた韻で、special thanksが取り上げられていた。
BSCはICE BAHN の『SPECIAL THANKS』の歌詞「今後未来もどうか乞うご期待 こうと決めたらこう動きたい」をセレクトした
あっこゴリラ:これはドン踏みってやつですね。
BSC:FORKさんのバースです。これは今度会ったらリスペクトを伝えます。固すぎです。しかも気持ちいいっていうか、別に悪い言葉を使っているわけではなく。
あっこゴリラ:FORKさんって、韻と言えば、って方ですよね。
BSC:間違いない。
番組は聞いていないけど、JWAVE公式が文字起こし記事を出していたので発言を知ることができた。
FORKさんのライムはスゴイのたくさんあるけど、一つ選ぶ時これなのか!
私なら何選ぶかな〜、衝突の一節を選ぶかな。
↑記事のリンク。