「新しい道具」を使うこと
現在弊社では、オフィスツールの多くのものについて移行が発表されており、現在のツールの終了日を睨みながら、移行方法や使い方についてのレクチャーを受けたり、先行されている方の知見を読ませてもらったしています。
多くはマニュアルに書いてあることではありますが、私はマニュアルは、根気よく読むのではなく「分からないことを調べる」タイプなので、そもそも疑問に思わなかったような、今までのツールで意識したことのなかった制限が後から出てくることがあり、ある程度固めていた利用イメージを作り直すことがままあります。
ですので、既に使われている方の知見を事前にいただけるのは、本当にありがたいです(これはグループコミュニケーション・ツールの恩恵ですが)。
さらに振り返ってみると、手書き(笑)でのレターでの申請を含め、ワープロや表計算ソフトに限らず、交通費の精算やら出張申請やら非常に多くのツールが、入れ替わり立ち替わり登場してきたことを思い出します。
そしてその都度、まず最初に思ったのは「何で変えるのかなあ」ということでした。ほぼ全ての場合で、そう感じていたように思います。そもそもが不器用なので、せっかく慣れた頃に「また一からやり直し」となることの不満だけが募ったものです。
そう言えば、あるツールが一新された時に、海の向こうの担当者に「全然使えないから前のに戻してくれ!」と、本人は丁寧な英語で言ったつもりが結構なインパクトがあったようで、日本側の担当の方がすっ飛んできてくれたこともありました(笑)。
正直言えば、いまだに「昔の方がよかったな」と思うものもありますが、ほとんどのツールは、その基本的な考え方や構成がわかってきて機能にも馴染んでくるにつれ、「これが当たり前」になるように思います。使わざるを得ないのですからそうならないと困りますが、幸いなことに実際に何とかそうなってきました。
これが社内ツールでなく商用のサービスですと、有名なものではそのインターフェースや使い勝手が変わるたびに賛否両論がネット上を賑わせます。ですが、多少の修正があることはあっても、そのまま進む場合が多いのではないでしょうか。私自身、お客様からツールの変更についてご不満をいただいたこともありますが、ただの変更ではなく「改善」として、改善の目指したものを、そのコンセプトから、良くなった具体的な点を根気よくご説明することで、徐々に使い込んでいただけるようになると、やはり必要な世代交代だったのだと感じます。
つまり、これはお客様にだけでなく、自分にとっても必要なプロセスですね(笑)
今日、この話題について書いてみようと思ったのは、実は息子の会社では、我が社でこれから使おうとしているオフィスツールの利用をやめて新しい環境に移行するという話を、持ち帰ってきた社内報で読んだのがきっかけでした。
もちろん選定の理由は機能面での優劣だけでなく色々な要素があることは分かっているのですが、ちょっと複雑な気分でした(笑)
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