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2024年見つけたキノコを振り返り

こんにちは、あたなかです。
今回は2024年に見つけたキノコをまとめて振り返っていきます。
だいぶ長いので、飲み物とポップコーンを持ってきてください。


・1月

イトヒキミジンアリタケ 1/4

2024年が始まり、初めて見つけた冬虫夏草はイトヒキミジンアリタケでした。
まぁまぁな範囲に発生していて、嬉しかった。

ハガクレシロツブタケ 1/31

普通種ではありますが非常にかっこいい虫草です。
なんかこう、シンプルだからこそそれぞれ輝くと言いますか。子嚢殻も綺麗な色してて見応えがあります。


・2月

ツブノセミタケ 2/14
ツブノセミタケ同個体 2/14

ウメムラセミタケへの重複寄生と思われる個体です。
現在追培養中で上手く行けば成熟は来年の夏になりそうです。頑張る。

ヤンマタケ 2/18

ミルンヤンマ生で、とても状態の良い個体です。
欲を言えば腹部が曲がってて欲しかったんですが、そこまでは叶いませんでしたね。


・3月

ヤンマタケ 3/20

自宅の庭に発生していました。ホントびっくり
ただ、さすがに乾燥していたので成熟を待たずカラカラに萎んでしまいました。

スギ黒点枝枯病菌 3/27

Twitterで存在を知り探しに行くと、スギ林にいけば必ずいるほどでした。
この地味な感じがまたなんともいい

ツバキキンカクチャワンタケ 3/30

こちらも庭にありました。もちろんヤラセですが何か。


・4月

タンポヤンマタケ不稔? 4/24

先端が少しぷっくりした個体で、タンポヤンマタケを期待しましたが、子嚢殻などは形成せずにカビてしまいました。
来年こそは見つけたいですね。

ガヤドリナガミノツブタケ 4/24

少し小型ですが色んな場所から子実体をだしていて立派な個体です。
スギの枯葉に着いていたので落ちそうでしたが、無事成熟してくれてした。


オオチャワンタケ 4/28

めっちゃでかい。以上。


・5月

オオセミタケ 5/4

念願のオオセミタケです。なぜか異様にストローマが長いですが、
ちゃんと断面を作れてないので来年は浅い個体に出会いたいですね


Cocoonihabitus sinensis(近縁種?) 5/25
Cocoonihabitus sinensis(近縁種?)同個体 5/25

今年度の会誌にマユヤドリツブタケという新称がありましたね。
ランノウアカツブタケとかとの関係も気になりますね


クチキムシツブタケ 5/29

ちゃんと子嚢殻を作っている個体は初見でした。ペレンニ系結構好きです。


・6月

マルミアリタケ 6/1

初マルミアリタケです。重複寄生らしきものがついてるのが気になります、来年も探そう。


コツブサナギハリタケ 6/1

この個体の他にも2個体ここの沢では見つけました。


Ophiocordyceps asiana 6/8

以前1個体見つけていましたが、坪を見つけることができました。
よく見ると下に宿主が見えます。


ガヤドリナガミノツブタケ 6/22

初めてガヤドリの新鮮な子嚢殻を見ることができました。
ホントに綺麗です。


・7月

ハエヤドリタケ 7/3

安定して発生していましたが、去年ほどの大発生は確認できませんでした。
やはり去年が当たり年でしたね。


ミチノクコガネツブタケ 7/6

初めて参加した冬虫夏草オフにて見つけました。独特の丸い子嚢殻が可愛らしいです。


ツキヌキハチタケ 7/6

こちらもオフ会にて。最初見つけた時、ハリタケ型の虫草だと思いましたが他の参加者の方がツキヌキハチタケだと教えてくれました。
しかもこの個体は結実部を作って成熟しており、ベテランの虫草屋さんも驚かれていました。


ツブノセミタケ 7/13

深いツブセミの断面を作りたい!と思い作成した断面。1時間程かかり、めっちゃ疲れました…。


クロミノクチキムシタケ 7/27

初めて見つけた時は存在すら知らなかったのでTwitterで本種では?と言われた際はホントびっくりしました。
後日この断面を作ってる時は手がぷるぷるでした。


・8月

コロモコメツキムシタケ 8/6

枝かと思いスルーしかけましたが、よく見ると結実部が見え、冬虫夏草だと分かりました。


セミノハリセンボン 8/9

コロモコメツキムシタケと同箇所で発見しました。
いつかは有性世代も見てみたい。


Sporodiniella umbellata 8/17

初めて見ましたがすごく綺麗でした。
私の住む県では初記録だったぽい?


ヤンマタケ 8/17

2月に見つけていた個体です。立派に成熟してくれました。やはりヤンマ生は迫力が違いますね、ミルンヤンマ以外のヤンマに寄生した個体も見てみたいな
この写真をTwitterに投稿すると沢山いいねがつきます。嬉しい


クロミノクチキムシタケ 8/18

クロミノクチキムシタケの発生場所にK.Y氏を案内させていただいた際に、断面を撮影させてもらいました。
技術の差が伺えますね。


・9月

タマゴタケ 9/7

理想的なタマゴタケの姿です。あまり虫草以外は撮らないのですが、これは撮らざるを得ない。


ヌンチャクイラガタケorヒメサナギタケモドキ 9/15

地元では初めて発見しました。コケと子実体のコントラストが素晴らしい。
結局、両者の違いは何なのか、


チャボタンポタケ 9/23

初の菌生虫草です。見つけた時は飛んで喜びましたね。
デコボコの地下部が特徴的です。
この頃から撮影スタイルが確立されてきました。


サナギタケ 9/23

去年も同じ場所で見ていました、前回は立体的に発生していて上手く断面を作れなかったのでリベンジです。
やっぱ王道にかっこいいですよね。


・10月

ヤンマタケ 10/11

某G山にて発見しました。羽も残っていてすごく綺麗な個体です。


ミヤマタンポタケ 10/12
ミヤマタンポタケ 10/12

以前チャボタンポタケを見つけた場所にて発見しました。よく本家ミヤマタンポタケと呼ばれてるやつですね、ライラック色の宿主が美しいです。ここはまた春に来ようかな、ヌメリタンポタケとかもありそうな。


ツブノセミタケ 10/26
ツブノセミタケ子囊胞子 10/29

ウメムラを探していたら見つけました。分岐が多いのはもしかして直接感染だったり…?
顕微鏡を購入し、初めて冬虫夏草の胞子を見れました。来年は色々な虫草の胞子を見たいです。


ヤンマタケ 10/30

こんな時期でも成熟個体が見れました。


・11月

ヒメハリタケ 11/3  

レアと言われる結実個体に出会えました。
にしてもちっちゃすぎます。


ヤンマタケ 11/17

ミルンヤンマのオスに感染したヤンマタケを見つけました。来年が楽しみです。
あとやはりこの腹部のS字カーブは最高です…!異論は認めます。


ガヤドリナガミノツブタケ 11/23

理想的な発生環境のガヤドリです。
宿主はたぶんアオバセダカヨトウですかね、でかいです。成熟したら見に行きますかね〜


・12月

広義Hypocrella 12/1

K.Y氏に写真を見ていただき、広義Hypocrellaのなにかではないかと教えていただきました。追培養してますが、まだ胞子が出ないので心配です…。


ヤンマタケ 12/7

以前見つけていた個体を再度しっかり撮影しました。かっこいいですね。
腹部の上下から子実体が出にくいのはなぜだろう?


ハチタケ? 12/14

おそらくハチタケに寄生されたオオスズメバチです。これは夏に見に行かねば…。しかし場所が遠い。


はい、以上が2024年に見たキノコ、終了です。本当はもっと見ているのですが、全部載せてたらきりないので…
今年は縁にも恵まれ、とても充実した1年でした。
定点観察しているヤンマタケとかもありますので来年も探索を続けます。
それではこの辺で、ノシ

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