苗床日誌vol.4-板橋真さん-「好きを起点に動くことの大切さと力強さ」
こんにちは。naedocoコミュニティマネージャーのみっすーです。
会員さんの暮らしや働きなどを紹介する「苗床日誌」。
第4回目となる今回は2020年4月〜会員になってくれている板橋真さんです。
板橋さんはお子様が小さいうちは、緑に囲まれて自然あふれた場所で子育てをしたいという想いもあり、熱海市網代(あじろ)に移住されてきました。
今回は移住後
熱海で様々なコミュニティに入り、活動する板橋さんの想いや今後目指すものについてお話しを聞かせていただきました。
「新たなコミュニティへの参加」
板橋さんは現在、ご自身が代表取締役を務める事業開発・人材支援のお仕事をしながら今年1月に設立された「一般社団法人あじろ家守舎」のメンバーとしても活動されています。
ー新たな活動・コミュニテイに加わったきっかけなどあれば教えてください。
あじろ家守舎として動くようになったきっかけは、naedocoイベントのランチ会で網代出身の山﨑さんとお会いしたことです。
ー確かにあの時、一緒のテーブルでご飯食べて盛り上がってましたね!
はい。山﨑さんがUターンをした経緯や、生まれ育った網代という町に対する思い、将来思い描いている網代の姿について色々とお話しを聞くことが出来ました。
その思いに共感し、一緒に「一般社団法人あじろ家守舎」を作ることになりました。(一般社団法人あじろ家守舎の代表を務めるのは山﨑さん)。
主な活動としては、昨年廃校になった「網代小学校」の利活用を行政と進めており、アウトドア関連企業とグラウンドや校舎の活用や、都内の大学と連携して防災拠点のアップデートを議論するなど、域内外の様々な組織や事業との連携を模索し、網代の新しい可能性の発見や魅力の発信ができればと思っています。
ーあのランチ会がきっかけになっていたんですね!嬉しいです!!ここで板橋さんより、更なる嬉しいご報告が!!!
以前より熱海キコリーズ代表の能勢さんを紹介してもらっていたのですが、そこから半年間くらいかけチェーンソーやパワーショベルの研修を少しずつ受けて最低限の知識を入れながら、いよいよこの4月より正式にキコリーズに参画させて頂く事なりました。
直接のきっかけは今回のnaedocoの森林浴フィールド作りのイベントです。この4月からは、防災・減災の為の森づくりや、多くの人に森林や自然に触れてもらう機会の提供に貢献できればと思っています。廃校の網代小を木工体験や、防災や安全管理を学ぶ場として使えないかも考えていきたいですね。
ーえー!そうだったんですか!!これからの板橋さんの熱海キコリーズメンバーとしての活動が楽しみです!!
「山に対する想いの変化」
ー板橋さんといえば、やっぱり山のイメージですね!
登山をするようになって15年以上が経ちますが当初は3,000m級とかの山に「登る」ことを楽しんでていた気がします。
アクティビティの登山として接していたというか。
なので、登山者を増やすための仕事をしてたりもし、それがとても楽しかった。
それが今は「暮らしのなかにある山」に興味・関心が少しずつシフトしていて、それって実際どんな感じなんだろう?と思いながら生活をしています。
そういう変化もあり、暮らしで山に接点のある場所に身を置きたかったというのも、網代を選んだ理由です。
例えば天候や災害で山が崩れたりもしますし、その場合は人の命に関わります。
自然の中に人間が入り共生するのであれば、一定の人間の手入れが必要で、自然を守るために間伐等の整備が必要になります。
こういう活動は熱海や網代だけでなく、山や森林の多い日本全国で必要ですよね。こっちに来てからより、そう思うようになりました。
「単純に好きなんだと思います」
ー新しい場所で、どんどん新たなコミュニティに参加したり、積極的に動かれていますがそのモチベーションはどこから来るのですか?
「単純に山や自然が好きなんだと思います。好きっていう気持ちに従って、難しく考えずに動いている。」
正直、網代や熱海といった街への愛が強いからやっているというよりは、網代や熱海に溢れる自然や森林の魅力を伝えたい・知って貰いたいという感じです。
私自身ここの魅力に引かれたからこそ引越してきましたし、その魅力を伝えながら、街づくりや森林保全の活動をしていきたいです。
今は住まいを囲む山の手入れを奥さんとしつつ、子供とは山で走って遊んだり、薪や枝を集めたりしてます。
昔、父親がよく山に連れて行ってくれてて、それがすごく記憶に残っていたからこそ、大人になった今になって山が好きになったのかなと思います。
自分の子供にも自然の体験を沢山させて、それがいつか思い出すきっかけになればいいなと思ってます。
ー私も18歳まで田舎で山や畑・田んぼに囲まれた生活をしていましたが、やっぱりそういう原体験ってすごく大事で、今の暮らしや考え方にも繋がっているなーと思います。そういう自然が大好きですし、実際により踏み込みたい!と思った時もあって農家さんの元で住み込みで働いたりしていました。
「起点となる場所」
ー現在、様々な活動をしておりますが今後はどのような事をしていきたいですか?
もともと事業開発や人材支援の仕事をしているので、首都圏のパワーに溢れている人たちや、本業外で新しい事にチャレンジしたい人たちを、複業やボランティアなど様々な形で地域と繋いでいき、地域課題の解決や地域発の事業を創っていきたいです。
地域は首都圏ほど人材がおらず常に人手不足を感じています。網代でもそうですが、少しのチカラが大きな貢献に繋がりますからね。
ー最近では「働く」にも色んな形や関わり方がありますよね。
働く場所や雇用形態含めて働き方などが多様化している中で、「自分の好きな場所で、好きな事を仕事にする」というのが、もっと世の中で増えていいと思っています。
その方が気持ちが乗ってパフォーマンスもあがり、結果地域や社会に貢献するならばベストですよね。
今後はそういった人の好きや思いを地域や社会の解決につなげることを推進していきたい。
まずは私自身が好きな山に囲まれた網代で、街の活性化にチャレンジしていきたいです。
その一つとして先ずやりたいのが「何かをする起点(きっかけ)となる場所」を作ること。
私が熱海にきてnaedocoに居させてもらっている理由は「何かの時には相談できる場所であり、いつも活動のきっかけをくれる場所」だからです。
「山や自然を事業に繋げたい」や「網代の港町を活性化させたい」「新しいスキルを身につけ複業していきたい」とか、何でも良いです。
自分のやりたいを実現する起点となる場所を作り、その後押しをしていきたいです。
最近自分自身が「こんな事したい」と話しをすると「いいね、一緒にやろう!」といってくれる仲間や環境に恵まれているとつくづく感じます。
そういった良い流れを循環させていく事が大事だと思います。
ーまず、板橋さんがnaedocoを「起点」と思ってくれていることが、私はすごく嬉しいです。
今回板橋さんのお話を聞かせていただいて、「好き」というシンプルな気持ちが道を切り開いていくための力になることをすごく感じました。
好きだからこそ主体的に動けるし、板橋さんがいう「いいね、一緒にやろう!」という人が出てくる流れが生まれるのだと。
そうやって少しずつ次なる道が開いていく。
引き寄せの法則という言葉もありますが、好きという気持ちに引き寄せられるものはきっと、共に創りあげていく為の仲間だったり、応援してくれる人なんだと思います。
naedocoとしても、私個人としても、板橋さんの活動を全力で応援します!
お話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!!
取材:naedocoコミュニティマネージャーみっすー
写真提供:板橋真さん
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?