どうする竹の処分 ~熱海の崖に家を建てる【竹林整備編】
久しぶりに竹の話を書こうと思います。
1年半かけて、敷地の下半分にある放置竹林の不要な竹を伐採し、歩き回れるように整えました。問題は、伐採した竹の処分方法。いろいろ考えた結果、竹炭化を目指したのですが、諸々事情があり、それはかなわないことになりました。
さてどうしたものか。今日はこの話です。
警察と消防を呼んでしまった
敷地内に積んだ伐採した竹。
いろいろ考えた結果、竹炭化を目指したわけです。
水を用意し、延焼防止のためブロアで竹の葉を吹き飛ばし、MOKI社の無煙炭化機を3台用意。
MOKI社の無煙炭化機から燃えた竹がこぼれ落ちないように竹を細かく伐り、それでも延焼が気になる箇所に延焼防止シートを張る。
帰宅時には水で鎮火した後、蓋をして空気を遮断。
翌週訪問時に竹炭化した竹を地面に撒いて、この地で生まれたものをこの地に返す。結果として、土地の栄養となり、道のデコボコも解消。
時間はかかりますが、最善の処分方法と信じて、暑い中必死に竹炭化に取り組んでいたのです。
ある日までは。。
その日、雨の翌日だったからか、火の着きが悪く、煙が多めに出ておりました。能天気な私は、少し煙ってきれいだなと思っていたくらい。
しばらくすると、遠くでサイレンの音が聞こえます。
「火事かなあ?」
見上げると、通りに近いところに人がいます。
よくみると、おまわりさんの制服。消防の制服を着ておられる方もいらっしゃいます。
「業者さんですか?」
「いえ、オーナーですけれど」
無線で、「現着しました。野焼きのようです。至急消化します。」と報告する消防の方。
どうやら、近隣の方が煙を気にされて、通報されたようです。
「熱海市は野焼き禁止なんです。至急消化してください!」
おまわりさん6人、消防3人を巻き込む大事になってしまいました。
いろいろ考えてみた
竹割機で減量
順調に進んでいた竹炭化、禁止です。
とはいえ、大量の伐採した竹は引き続き残っています。どうしたものか。
次に考えたのは、竹割機で減量するというもの。
竹は真ん中に空洞があるので、それがなくなるだけで減量できるのではと思ったわけです。
・・・時間かかりすぎ。うちの竹は太いので、そもそももう少し大きな竹割機を買わなければならない。
よって、これは却下。
ジップラインで搬出する
自宅が建設された後、駐車場とクスノキを結んだジップラインをはり、エンジン動力で竹を搬出するという案。
ジップラインは木の搬出に使うことができるのだから、ずっと軽い竹なら余裕、という発想。
キコリーズメンバーに相談したところ、
「・・・」
あまり前向きな反応ではありません。大変なのかな。
竹の破砕機を敷地下から入れる
傾斜地でありますが、敷地内のヒノキを支持柱として活用し、自走式の破砕機をあげる、という方法も考えられそうです。
問題は費用。自走式の破砕機って、軽く100万円を超えます。
うーーーん。
静岡市では行政が竹の破砕機を貸してくれるのだそうですが、熱海市にはこうした取組みはありません。
困った。。
敷地の一部を潰す
いろいろ考えたのです。でもなかなかよい解決策がない。
幸いなことに我が家は1200坪と結構広い。
しかも傾斜地なので、一番下の段はなかったことにしてしまえば、そこに伐採した竹を集約できる。我が家の敷地の下にはもう少し放置竹林が続いているので、敷地境界ギリギリまでキレイにしたところで、そこから先は闇なのです。であれば、敷地境界に綺麗に竹を積むことができれば、それはそれでありなのでは。。と。
せめてきれいに積もうと、竹の枝と幹をバラバラにし、幹だけ積み上げることにしました。
Before
After
そして積み始めた一番下の段。
まとめ
竹的には、自然に任せると放置竹林化するのですよね。
きれいな竹林の方が不自然なのです。
それでもやはり手を入れたい。
目標を見失い竹林整備も滞っておりましたが、方針を決めたことで、前向きな気分になりました。
もっとも伐採した竹を一か所に集めることが正解なのかわかりません。
もっと他によい方法をご存じの方がいらしたら、どうぞ教えてください。