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気が遠くなるくらい大変だっただろう、森の中のウッドデッキと小屋づくり ~熱海の崖に家を建てる【熱海キコリーズ】

熱海CaseStudyHouseプロジェクトは、ステキな人との出会いの場でもあります。今日は、熱海キコリーズが気が遠くなるくらい大変だったであろう、ウッドデッキと小屋をつくってしまった話。

猫のご飯のため、宿泊なしが我が家のルール。
それでもしつこく熱海に通うと楽しみがみつかります。
今日は熱海で出会った人のお仕事を通じて考えたこと。

熱海Case Study House

熱海キコリーズ、ウッドデッキをつくる

熱海キコリーズと言えば、キコリなんだから”木を切る人たち”と思われている方も多いと思います。実は彼ら、もっと芸幅が広い。

なんと、森の中に120㎡のウッドデッキと、キッチンとトイレ付の小屋を建ててしまいました。ウッドデッキは、熱海キコリーズが熱海で伐採した間伐材を製材したものなのだとか。デザインと施工もメンバーが担当。本当の地産地消です。あと少しデッキを張ると完成。
海が臨める山のウッドデッキ。熱海のいいとこどりです。

あともう少しで完成するデッキ。
左奥に小屋の屋根がチラッと。

はたから見ていて大変そうだったポイント

ちょうど、我が家が土地を正式に購入し、竹の伐採で山に入り始めた時期とウッドデッキ工事の時期が重なっていました。半年くらい前からかな。キコリーズの森を通って我が家の森に行きつきますので、行きと帰りに工事の現場に出会うわけです。少しづつ進む工程を、我がコトとして観察していました。

そもそもこの森は我が家と同じ、急傾斜の山の中。海が見えそうな少し平らなエリアをみつけ、まずは伐木。ところが、デッキをつくるには資材置き場も必要。そのための平らな土地が足りず人力で整地したのだそうです。ユンボなしですよ。シャベルだけで平らな土地をつくるって、想像しただけでも体が筋肉痛になりそうです。

海が見えるデッキにするためには、視界を遮る木を伐採しなければなりません。しかも森の中がコンセプトだから、木の上の方だけ切りたい。
熱海の海と空を背景に、命綱だけ、チェーンソー片手で軽々と木の上で特殊伐採をされる姿は、見ている私がドキドキするようなスリリングな光景でした。写真をとっておけばよかった。

そして、なにより資材運び。基礎に必要なコンクリート、家が2軒分建つほどの木材を道路面から40mもおろさなければなりません。もちろん車でのアクセスはできない場所です。
牽引ロープを使い、索道を設置、上に3人、下に2人を配置して、無線でやり取りしながらゆっくり荷物を降ろしていました。竹の伐採でたまたま居合わせた私たちに、笑顔でブーブー文句を言っていた姿を動画に撮っているので、いつか編集してご披露したい(笑)。

ブーブー言いながら荷物を降ろす
キコリーズメンバー

気が遠くなるくらい大変なことを実現する

この山に何度も入っているから思いますが、工事は気が遠くなるくらい大変だったと思います。ユンボなしで手掘りって、すごいよ、本当に。
NPOでここまでやることにも驚きますが、そもそもやりきった熱海キコリーズのメンバー一人ひとりが、プロとしての粘り強さを持っているのだろうと思います。

翻って自らの熱海CaseStudyHouseプロジェクト。若干暗礁にのりあげています。このままだと建物が建ちそうにありません。熱海の森をよく知り、粘り強くつくる意思を持つプロと出会うことが必要条件であるように感じています。そう簡単に理想の住まいは手に入りませんが、気が遠くなるくらい大変でも、あきらめなければ道は拓けると信じたい

2022年もよろしくお願いいたします。

ここに家を建てると妄想し始めて3年、Noteを始めて8カ月が経ちます。前振りが長くて、なかなか建築に進まずヤキモキされている方もいらっしゃると思います。すみません、当初から5年はかかるだろうと思っておりましたので、また来年も熱海の崖に家を建てることをネタに、考えたこと、学んだことをみなさんとご一緒に楽しんでいければと思っています。

みなさま、どうぞよい年をお迎えください!

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