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猫の寿命が延びる家 ~熱海の崖に家を建てる【コンセプト編】

我が家には、トト(♂)とメイ(♀)という13歳のアビシニアン同胎兄妹がいます。猫の寿命を考えると、熱海CaseStudyHouseができるころに天寿を全うしてしまう可能性はゼロではありません。最近の研究では腎臓がやられなければ30歳(!)まで生きる可能性もありそうです。長生きしてくれることを祈りつつ、シニア猫さんが快適に暮らせる家づくりを通して、シニア化しつつある夫婦にとっても快適な家づくりを目指したいと思います。

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながら
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。


30歳までいきるポイントは腎臓対策

猫さんの死因第一位は、慢性腎臓病。15才以上の猫では80%の猫さんが患っている、という資料もあります。東京大学で腎臓病の進行を食い止めるAIMタンパク質を活用した薬の開発が進んでいるとのことなので、寄付をして一般に成果が提供されるのを待っていますが、それができるまで、予防と早期発見に努めます。

ポイントは、日常的な水分摂取と定期的な健康診断。
水分摂取のために、複数のお皿に新鮮なお水を用意しています。でも一番欲しがるのは水道の蛇口から流れる水なんですよね。
メイはキッチンのシンクの水栓の横に座り「お水出してニャー」、トトは洗面台の水栓の横に座り「お顔を洗ってニャー」。水栓を開けてお水を出すと、ゆっくりじっくり手でお水をすくって飲むのです。
日々バタバタ暮らしている人間は、途中で水栓から離れて違う作業を始めるので、気づくとお水出しっぱなし。これが朝夕繰り返されます。
猫さん的には人間にかまってもらいたくてニャーしてるのかもしれませんが、調べると自動水栓に顔を近づけけてお水を飲んでいる猫さん発見。うちのメイちゃんもできそう。実験の価値あり、ではないでしょうか。

定期的な健康診断。問題は、トトもメイも病院が大嫌いなこと。シャーシャー言うだけならまだしも、診察台の上が怖すぎて失禁・脱糞する始末。血尿が出てしまえば通院やむなしですが、できるだけ病院に行かないで済むように、日々のモニタリングに力を入れています。
Toletta catという、毎回の排尿量と排尿間隔、体重を計測するサービスがそれ。排尿量が少ないなと思ったらお水飲んでもらうよう、洗面台にご案内するなどのお世話をしています。

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我が家のトイレ風景

今の家ではフラットフロアで3台のToletta catを運用していますが、2層になったら上下階に2台づつ、計4台運用すべきかしらと考えています。電源とwifiが必要なので設置場所もあらかじめ想定しないと、ですね。

事故も死因ランキング上位

トトメイは100%家猫ですが、何度か脱走したことがあります。器用で力があるトトは、網戸くらいであれば自分で開けてしまいます。メイは仔猫の頃に5階のベランダから落ちて、九死に一生を得た経験があります。脱走で怖いのは、不慮の事故。メイのように高いところから落下する可能性もありますし、車との接触事故、他の動物との接触事故もありえます。長生きしてもらうには、脱走リスクは最小化したい。

熱海Case Study Houseにおける脱走リスクが高いのは2か所。
まずは窓対応です。風通しのよい家をつくりたいので、窓は開けたい。そうすると、網戸をいかに固定するかがカギとなります。
よくある猫ストッパーでは、怪力トトさんは軽々とクリアしていきます。

↓  網戸をあけようとあたりを伺っているトト。

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網戸を開けて脱走を狙う猫さん

今はホームセンターで売っているつっぱり棒で網戸と窓枠を固定していますが、本気になるとガラス戸もあけてしまうので、暫定措置にしかなっていません。しっかりロックできたとしても、網戸としての密閉性が低いと隙間から入ってくる蚊に悩まされるのでこれもNG。
窓枠を工夫して、密閉性の高い網戸自身にロックがかけられる仕様を目指そうと思います。結果的に防犯にもなりますしね。

もう1つは玄関からの飛び出し。今回は、猫さんフロア(プライベートフロア)とパブリックフロアをきっちりと動線を分け、猫さんフロアに扉を設けてお客さんが多く出入りする時に玄関まわりに近づけない環境をつくる予定。

書いていて思いますが、猫のためにいくらかかるんだろう。猫が脱走して心配でなにも手につかなくなったり、不慮の事故でなくなってしまうことを思えば、プライスレスなのでしょうか。。

安心、安全、でもちょっと刺激のある家に

猫さんは1日の大半をお昼寝してすごします。その環境がストレスないものであることは、長生きに貢献すると思いませんか。お昼寝は私の趣味でもありますしね。

隠れられる場所、お腹を出して寝られる場所、暖かい場所、涼しい場所。人間が用意しても結局猫さんが使ってくれるかわからないけれど、人間が気持ちよい場所は猫さんにとっても気持ちよい場所でしょうから、静かで風通しいのよい場所をたくさん作ろうと思います。

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うらめしや~。

猫さんの13歳というのは、人間におきかえると68歳。少しでも長い時間動ける足であるために、足に負担がかからないことは極めて重要です。足に負担の少ない床、すべらない床にしたい。今の家は、結論としてサイザル麻のカーペットとコルクタイルにしたのだけれど、サイザル麻は10年経つと結構消耗するんですよね。今回はあわせて耐久性も考えたい。床材、勉強しないとなあ・・。

一方で、シニアとはいえ、猫さんなので少しは高いところも歩きたい。
最近のトトメイを観察していると、ソファーやテレビ台、テーブル、床においたクッションなど、床上10cm-50cmくらいの場所をつたって目的地まで移動しています。キャットタワーに上るのは、隣の家の木にとまる鳥をみたい時くらい。ソファー、テーブルなどの配置を考えた、低めのキャットウォーク動線と、鳥の動きを楽しめるキャットタワーの配置を考えるのがよさそう。

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窓際にはキャットタワーをおきたいです。

まとめ

猫さんの寿命がどのくらいなのか、神のみぞ知る、ですが、少しでも長く健康で幸せに過ごせるように、人間ができるサポートをしていきたいと思います。目指せ、ご長寿猫!


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出典:なかむら動物病院「犬猫年齢換算表」 http://nakamura-ah.co.jp/hyo/(2021年7月20日閲覧)

出典:ペトコト編集部「東大の研究に猫好きから多額寄付。ネコ腎臓病の治療法を開発する東大宮崎徹教授の挑戦」https://petokoto.com/articles/1279?__FB_PRIVATE_TRACKING__=%7B%22loggedout_browser_id%22%3A%22a8c005e0898a6b993afceee2590ee44d90969dc1%22%7D&fbclid=IwAR3WSHlvnYIEK_osRonPTedoOvFRTMy4f8sadmYpFUZymrKpE1mvKKH7rYQ(2021年7月21日閲覧)

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