熱海の森でもブドウ栽培したい ~熱海の崖に家を建てる【外構編】
ここ10年、果物の栽培をしています。ぶどう3苗、ブラックベリー1本、レモン1本。まだ実はなっておりませんがキウイフルーツも雄雌1苗づつ。
もちろん熱海でも果物の栽培をしたいと思います。自家製フルーツソースは、かき氷はもちろん、アイス、ヨーグルト、パン、ケーキに大変重宝するのです。実は世田谷の自宅でもいろいろ課題があり、森の中の熱海Case Study Houseで同じことができるのか、心配しています。今日はその話。
ぶどう1苗で50房
我が家のが育てているぶどうはピオーネ。冬の時期の腐葉土追加、5月・6月の摘果、袋掛け、6月以降8末までの新芽の摘み取りを経て、毎年1苗30から50房くらいのぶどうを収穫しています。
コーポラティブハウスの共用庭を使わせていただいておりますので、住民のみなさんにおすそ分けしますが、それでも大量な収穫。生食には限界があります。ジュースをつくったり、フルーツソースを作ったり。ブラックベリーもそうですが、自分で育てた果物でつくるフルーツソースって、おいしいのです。
野菜に比べると手間も少なく美味しいものが食べられるのでよいとこだらけのようですが、問題は、ぶどうが熟してくると人間以外の方も寄せてしまうことなのです。
袋を破り、熟した実だけ召し上がる方がいらっしゃる。
三重農研・伊賀農業研究室の調査によると「実袋を樹上に残したまま三角形に破って果実を食害する」のは、アライグマさんの食べ方とのこと。
網をかけたり、背が届かないところの実だけ残したりと、人間もそれなりに工夫をいたします。でも真剣度が高いアライグマさんには、かないません。食べられちゃいます。
熱海でも果物をつくりたい。冷静に考えると、森には世田谷よりもアライグマさん他の獣さんがいらっしゃる確率が高い。さて、どうしたものか。
電気柵
三重農研・伊賀農業研究室によると、アライグマは「垂直に設置した鋼管や針金等を登ることができる」とのこと。
現実的には、「物理的な手法による侵入防止は非常に困難であり、電気柵の設置が必要」。
世田谷の我が家の外階段に電気柵をつけると、私が引っかかってしまいそうです。電気柵の実験は難しいなあ。
ぶどうの栽培本を3冊くらい読んだのですが、階段脇でおいしく育てるというコンセプトはプロのやり方と違いすぎて、参考にするのが難しいのです。なので、超自己流。
栽培本には、「実がついた枝の葉は10枚」と、書いてあります。私はこれを10枚以上と理解していたのですが、よく考えると葉が増えると実にいく栄養が減ります。
そこで今年は朝夕の階段上り下りにあわせてプチプチと葉をむしっています。これが功を奏したと思われ、例年よりも色づきがよい。
毎日ぶどうのことばかり考えることもできないので、階段を上がり下がりする中でこの作業ができるのはとても効率がよいように思います。電気柵をつけるとなると、自分が引っかからないように毎日通る場所ではないところに植えなければならず、そうするとながら作業ができなくなる。
ながら作業ができて、獣さんから襲われない環境、どうやったらできるかしら。しかも陽当たりがよい場所。植え付け場所は頭をひねる必要がありそうです。
まとめ
トマトだけでなく、果樹も育てたい我が家。世田谷の家でもアライグマの食害にあっており、メンテナンスと食害防止を両立する森のブドウ栽培方法について頭を悩ませています。
詳しい方いらしたらどうぞ教えてください!
みなさまからいただく「スキ」がものすごく嬉しいです。記事を読んで「へー」と思ったらぜひポチっとしていただけますよう、お願いします!
出典
農研機構「平成21年度「関東東海北陸農業」研究成果情報 登はん能力からみたアライグマとタヌキのブドウ果実食害防止対策」http://www.naro.affrc.go.jp/org/narc/seika/kanto21/04/21_04_17.html(2021年8月9日閲覧)