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伐った竹の処分、どうする? ~熱海の崖に家を建てる【竹林整備】

みなさんこんにちは、ゆりです。

最大10連休となる今年のGW。後半はお天気にも恵まれて、久々に高速道路も渋滞していますね。いつもは混んでいると残念な気分になりますが、景気よくなれ!と思う今年は、なんだかほっとした気分になっています。

私は、GWにぜひやりたいことがあり、ものすごくワクワクしながら準備していました。今日はその話です。

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながら
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。

熱海Case Study House

竹の処分、選択肢は3つ。

ほぼ終わったかと思っていた竹林整備、私の勘違いで半分しか終わっていないことが数週間前に判明。手付かずの放置竹林はおいおいやっつけていきますが、一方で伐った竹の処分方法も考えないとなりません。

はい、現実逃避です…。

ざっくり言うと、竹の処分方法は3つ。

  1. 搬出してゴミとして処分

  2. チッパーで破砕する

  3. その場で焼却して竹炭にする

1は、急傾斜の熱海市道を使えばできなくはなさそうです。ただし、搬出の人手、運搬の軽トラ、受け入れ先の自治体との調整が必要。

2は、急傾斜の熱海市道をあがる自走式のチッパーの購入が前提。自走式で140mmくらいの太さの竹を処理できるチッパーは120万円くらいします。

ということで、いずれもすぐにトライするにはお金と人出などの面でハードルが高いため、3の可能性を模索することにしました。

そんな時ふるさと納税サイトを覗いていたら、枯れ竹を簡単に竹炭にしてくれる無煙炭火器なるものを発見。思わず、ポチ。

今年のGWメインイベントは、竹炭製作に決定!

材料を揃える

さすがに消化用の水がないところで竹炭製作の実験をするわけにはいきません。
熱海の崖の山から枯れ竹を搬出し、実験場所に移さないと。枯れ竹とはいえ、ボリュームも重さもあるものをどうやって搬出したものか。

ニュー背負子

搬出の車まで、枯れ竹を持って上がることを考えると、なるべく一発で運びたい。使っていた背負子がチェーンソーの重さに耐えかねて壊れかけていたこともあり、より体にフィットし、重さに耐えられる背負子を新調することにしました。二回に分けて搬出すれば新しい背負子である必要はないかもしれませんけれど、身体への負担も下がるのでよしとしましょう。
困った時はお道具に頼るのが一番。

モンベルさんの製品。
チェーンソーもばっちり格納できます。

背負うとこんな感じ。

いろいろ挟むことができ、
収納力、拡張性が高いのです。
腰というより
肩で担ぐ感じだそうです。

帰り道は、チェーンソーのガソリン分軽くなりますが、タケノコと枯れ竹の重量が増えます。おそらくこの背負子ならば大丈夫。

あ、私も一応リュックを背負い、森に入ります。枯れ竹とタケノコ、半分持つのです。手ぶらじゃないのよ、一応ね。

枯れ竹を準備

孟宗竹は高さ20mくらいあります。切り倒した時点で1/3から1/4に分割してますが、今回は運びやすさを考え、さらに細かく、米袋に入るサイズに切り揃えることにしました。

この長さの竹を縦に入れて
米袋の口を閉じて運びます。

米袋4つ持って山に入り、タケノコに1袋、枯れ竹に3袋。3袋だと、入る枯れ竹の量は1から2本分くらい。切り揃える手間の割に、多くを運ぶことはできません。

それでも米袋4袋は結構な量。ヒイヒイ言いながら二人でなんとか担ぎあげました。

これで材料が揃いました。

竹炭をつくる

実験場所

結構な手間をかけ、燃やす枯れ竹を準備。
そして、待ちに待ったGWがやってきました。
竹炭製作実験の場所は、実家の山荘のドライブウエイ。

本日の実験場所

無煙炭火器の直径が1mですから、左右前後に倍の2mの空間を設けます。森の中なので、庭だと上部に木の枝がない場所が意外と少なく、ドライブウエイを実験場所に設定しました。

消化用の散水ホース

何かあればすぐに消火できるよう、散水ホースを近くまで伸ばしておきます。もちろん、左右前後2mの落ち葉は事前にブロアで吹き飛ばします。

最後に2次燃焼しやすくなるよう、無煙炭火器と地面との隙間を土で埋めます。

隙間を土で埋めて準備完了。

これで焼却の準備できました!

竹に火をつけ、竹炭になるまで。

それでは恒例のタイムラプスにて、竹に火をつけてから、竹炭になるまでを御覧ください。

ところどころ白い煙が上がりますが、これは米袋を燃やした煙です。枯れ竹ははぜることもなく、周辺に火の粉が舞うこともなく、火柱もせいぜい2mくらい。普段使っているスノーピークさんの焚き火台での焚き火の方が火を扱っている感が高い。なんだかあっけないくらい小ぢんまりとした焼却となりました。

炎がおさまったら水をかけて鎮火します。

火を付けてから水をかけて完全消火するまで、小一時間くらい。
できた竹炭は、スチールのバケツに入れ翌日天日干し、湿気の多い土間に置きました。すでに竹炭のよい香りがしています。吸湿してくれるとよいなあ。

まとめ

搬出は大変でしたが、無煙炭火器を使った竹炭づくりはあっけないくらい簡単で、安全なものでした。必要な空間も小さく、水さえあれば、竹林の中でも竹炭化は可能なのではないでしょうか。
竹炭化を選択するならば3倍の容量の無煙炭火器を購入し、時間をかけて取り組むのがよいように思います。処理量を考えると、チッパーと併用かなあ。

いずれにしても家が建たないことには水もこないので、当面は残り半分の放置竹林をしっかり整備します。できることから、コツコツと。現実逃避している場合ではありませんね。

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