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やるせない都知事選2020
7月5日、今日、2020年東京都知事選が終わった。
結果は、現職の小池百合子氏の当選。
悔しい。
この都知事選、東京都に変わってほしいと切に願い、候補者を選ぶのに本気で時間を割いたからこそ、私はこの結果が残念でならない。
誠実で、本気で良くしていこうとしてくれる人、そんな人に都知事になってもらいたかった。
小池氏が、本気で都民のことを考えているようには思えなかった。
このコロナ禍で苦しんでいる大変な人を救えるとは到底思えないし、救おうとする熱量を感じられなかった。そこに見えるのは己の保身で、都合の悪いことは無視。結果が出ていないのにも関わらず、自分がやってきた都政にかなり自信満々だった。(全部がうまくいくことなんて世の中無いのだから、失敗したことに対して素直に認めて改善しようとするのなら、見方が変わったのに)
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ちなみに今回選挙にあたって、私が意思決定の判断材料にしたのは下記。
・各候補者のSNS・HP
・ネット討論会 (Choose life project / ニコニコ動画)
個人的に、ネット討論会は候補者の"ありのまま"が垣間見えて、人間性や言動を見極める良いメディアだと思った。
事前に話すことを決めている政見放送や、広報用の動画などとは違い、その場のアドリブ感があるから、取り繕えない部分がどうしてもでてくる。
そこに本心があるなと思う。
テレビが都知事選をもっと取り上げれば。テレビで討論会をして、なるべく多くの人が平等に同じ情報を得られていたら。
結果は変わったのだろうか。
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今回の都知事選は、ネットの世界と現実世界のギャップにも驚いた。
SNS界隈では、絶対選挙行こう!変えていこう!という動きが見られたし、実際行った人の報告などもあり、今までより政治が身近になった感があった。
が、実際の投票率は55%弱。
そして小池氏を支持している人、かなり少なかった。不支持者の大体が表面的な印象のみではなく積極的に情報を追って深掘りしている人達だ。
もちろん自分が選んで見ている情報なのでバイアスはあるが。
熱心で真剣な思いを選挙にぶつける人がいても、無関心ゆえ表面的な情報で投票してしまう人やそもそも選挙に行かない人が多数派だと、全体として間違った方向に行ってしまう。
政治への関心の希薄さには、やるせなくなる。
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最後にこの言葉を。
「一国の政治というものは、国民を映し出す鏡にすぎません。政治が国民のレベルより進みすぎている場合には、必ずや国民のレベルまでひきずり下ろされます。反対に、政治のほうが国民より遅れているなら、政治のレベルは徐々に上がっていくでしょう。国がどんな法律や政治をもっているか、そこに国民の質が如実に反映されているさまは、見ていて面白いほどです。これは水が低きにつくような、ごく自然のなりゆきなのです。りっぱな国民にはりっぱな政治、無知で腐敗した国民には腐りはてた政治しかありえないのです。」