屋外ビジョンを使った、飛び出す3D広告👀
街中にたくさん広がる屋外ビジョンの数々。 渋谷のスクランブルスクエアにある変形型のもの、3面サイネージを連動させたもの、大阪や新宿の駅構内にある横に長いサイネージなど。その見せ方や形のバリエーションも増えてきました。
なかでもこの数年でグッと増えたのが3D屋外ビジョンだと思います。海外でも大人気で、SNSでもよく話題となっています。
アメリカのタイムズスクエアや中国の成都市では沢山の人がスマホをかざして、その3D屋外ビジョンを視聴し、撮影しています。
■うたわれるもの ロストフラグ 3D屋外ビジョン広告について
新宿に設置されている大型街頭ビジョン“クロス新宿ビジョン”で公開されている「うたわれるもの ロストフラグ」の3D屋外ビジョン広告を弊社で制作しました。※11/25-12/1まで公開中。
初めて「うたわれるもの」が発売してから来年で20周年、そしてこのソーシャルゲーム「うたわれるもの ロストフラグ」は今年で2周年です。
この2周年を祝した企画のひとつとして展開されました。
今回弊社が担当したのは、クロス新宿ビジョンでの3D広告と、山手線トレインチャンネルの動画広告です。
新宿の3D広告といったら、あの“飛び出す猫”で話題になった場所ですね。
3D的に見せる装置や手法には様々なものがありますが、このクロス新宿ビジョンは、2面を使ったサイネージです。この3D広告における立体感を出すための手法を紹介したいと思います。
■飛び出すキャラクターや蝶
立体感を出す演出手法の1つは、人気キャラクターのハクオロが飛び出して扇子を出すところです。2面サイネージの場合、2面の平面的なビジョンにもかかわらずその面を側面として捉えることで、あたかもサイネージの内側にもうひとつの小部屋が存在しているような錯覚を作り出します。
実際のサイネージよりひと回り狭い部屋の扉が開き、ハクオロがその部屋から飛び出す演出を施すことで、実際に飛び出したかのような感覚を持たせることができます。蝶についても、同様の原理を用いて演出しています。
■見る位置に合わせた調整
今回はアルタ前の信号待ちをしている人をターゲットとして、地上からビジョンを見上げた時にキレイに飛び出して見えるようにパースペクティブを調整しました。
■シミュレーション
実際に放映されるまで本当に飛び出して見えるかは、納品映像だけを見ても判断できません。屋外ビジョンはテスト放映することも難しいので、シミュレーターが必要になります。
そこで今回はunity上で新宿アルタ前を再現し、実際の納品映像をマシン上でシミュレートさせて、立体感をどの程度感じることができるかテストしました。
屋外広告の発展性
この他にも渋谷のコークビジョンや、文化村、そして表参道にも3D屋外ビジョンが作られています。
海外でも中国、アメリカなどで話題になっており、その話題性のある表現を人々が楽しんでいます。
さらに、NYではNFTアートの広告も話題になっていました。ある種のミュージアムみたいですね。
これからの屋外ビジョンは単にTVやwebで流れている広告などを視聴させるだけではなく、街中にあるという特性を活かし、人々が楽しい面白いと感じるコンテンツや工夫した広告を映し出すことでブランド価値を高める時代なのかもしれません。
屋外ビジョンを使った新しい表現について、様々なノウハウやアイデアがありますので、ぜひアタリにご相談ください!