この記事は、2019年に河出書房新社から出版された『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。ーースペックゼロでお金と仕事と人間関係をめぐって考えたこと』から、私が気になったところの引用・要約集です。
くわえて、私が参考にしたい、あるいは、考え直したいと思ったところをコメントしています。
◆きっかけや理念について
👍参考にしたいところ①「ただ居るだけで価値がある」
だれもが「ただ存在しているだけで価値がある」ということを確かめる研究にしたい!
◆存在を貸し出すことによって生じる変化について
👍参考にしたいところ②「触媒」としての機能
「いなくても本人の力だけで達成できる」けど、私たちがいることで「気持ちに変化が起こる」可能性のある場面を利用シーンとして想定してみたい!
特に、今回の企画では研究メンバーと一緒に「人間複数人分の存在を提供」できうるところを活かせる場面を考えたい。
💭考え直したいところ①利用者側との関係性
この企画の提供者=ただ居る側は、各地に散らばっているため、各々の身近な場所でも実施する予定になっている。
親しい人が利用者=「ただ居てほしい」側になることもあるので、必ずしも「無関係な相手」として振る舞えない。
関係性のできあがっている者同士が、提供者と利用者になる場合についても検討する必要あり!
◆サービス利用料や交通費について
※令和5年7月26日(水)現在は、レンタル料を基本3万円と設定している模様。
👍参考にしたいところ③基本は無料サービス
利用料は無料。交通費が発生する場合は実費で振り込んでもらう。
もしサービス終了後に別途報酬をくれたら、そのときは有り難く頂戴する。
という方法でどうだろう?
◆その他、気になった部分
👍参考にしたいところ④あえていい人ぶらない
善意を振りかざさなかったこと、ボランティア活動でないゆえに勝手気ままにやっている様子が「面白い!」とウケたこと、この2つが受け入れられた理由ではないかと思った。
💭考え直したいところ②複数対複数という選択肢
親しい人を利用者とした1対1から、こちらが複数人でただ居てるところに多数の人が参加できる、あるいは、複数人の組織・団体に複数人でただ居に行くという複数対複数のサービスもできうる。
レンタルなんもしない人というサービスと、この企画との大きな相違点は、複数人が提供者側になりうることだと思う。
レンタルなんもしない「家族」ではないけど、レンタルなんもしない「集団」としての実験とも言えるのではないか?