私と貴方は友達じゃない
「月に一度のお友だち」と表現されるそれは、友達と呼べるものじゃないし、そんな表現を作った人を恨みたくなる。
毎月、女の本分を諭される気持ち。経血がどろっと垂れる感覚。絶え間ない眠気と苛立ち。考えなければいいこと、深くて暗いところへ思考がぐるぐる吸い込まれて行く。
色んな名称が付いた症状、対応策として掲げられる先進医療の数々、取り巻く社会問題。本質的なものは何処にあるんだろう。保険の適用とか、生理用品の配布とか、生理休暇とか、「誰か」の為の施策であって、「私」はまだ暫くこの不快感から解放されることはない。
きっと私は貴方と仲良くなれない。いつか貴方がいなくなって解放してくれるまで、恨み続けるよ。