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【ブックレビュー】FREE, FLAT, FUN これからの僕たちに必要なマインド

この本との出会い

きっかけは奥さんかもしれないんですけど、伊藤羊一さんのvoicyを最近よく聴いていて、ご自身が「名著」とおっしゃってたので、読みたいと思いました。
有名な「1分で話せ」も先にKindleで購入してたんですが、こちらを先に読むことにしました。

FREE、FLAT、FUNな生き方

本書のタイトルにもなっている、FREE,FLAT,FUN。この価値観をもとに生きていく、そして後述のLead XXXを実践していく、すなわち自分をリードして、チームをリードし、それて社会をリードするための本です。

FREEは「自由気ままに」みたいな意味ではなく、しがらみや常識から解放されることを意味します。今まで通り、ではなく、「このままでいいのか」といった慣習やあたりまえの常識を疑っていく、これがベストなんじゃないかと思う方向に進んでいくということです。

FLATは、そのような人間関係、みんな違ってみんないい、そういった考えです。これはわかりやすい。次にFUN、自分でやりたいことを自分で決断して生きていけたら楽しいよね、これもわかりやすい。
ただ、FREEでありFLATである状況ではじめて、FUNな生き方ができるのだろうと思います。

ということで、このFREE,FLAT,FUNを並べると、FLATな社会になりつつある、現代において、そう難しいことではない、私としては少しは意識してできているんじゃないかと思っています。

FREEはどうか。
私自身「日本初のデジタルバンク」に所属しており、この会社は「これまでにない銀行」を目指しています。そこに共感しているエンジニアも集まってきている。
そんな中、私の業務、”セキュリティ”というと、社員に対して「あれだめ」「これだめ」となりがち。前例踏襲にもなりがち。
金融機関という免許を取得してはじめて事業ができる業態であり、お客さまの資産・情報を預かっているので、セキュリティがガバガバでももちろんいけない。頭が硬直しないように、前例は気にするものの、それを踏襲しない、ベストなセキュリティは何かを日々考え(言い過ぎかもしれませんが)、各施策を進めています。そういう意味ですと、私の仕事としてはFREEなマインドが少しはあるかなという気がしてきました。いや、まだまだか。

人生のライフラインチャートを描いてみる

自分のこれまでの人生について、①モチベーションと共にチャートを書き、②言語化して他人に話し、③他人と対話するということが提案されています。人生はすべて繋がっていて、過去の延長上に未来があり、未来へのスタート地点は「過去の自分」であるということです。
また、他人と対話することで、過去の想いの掘り起こしが期待されます。

私はこれまで5回転職しているので、その都度、キャリアの棚卸をしてきましたし、何かにイベントに対して「この会社にいた時に起きた」「何歳の頃だった」ということはよく覚えています。1社に20年いる方と比べると記憶しやすいのだと思います。ですので、チャートは比較的簡単に書くことができました。とはいえ、40数年生きていると、いろいろなことが起きている人生だなと実感します。

ただ、他人に話して対話するということはできていないので、今度妻と対話してみようと思います。突然、ライフラインチャートを話されても妻は困るかもしれませんがww

Lead the self、lead the people、lead the society

FREE,FLAT,FUNなマインドを持って、どんな想いを持って邁進していくのか、3つのフェーズで説明されています。
まずは、”Lead the self”。これは自分自身、何がしたいのかどんな自分になりたいのか、では今日は何をするのか、今日踏まえて明日は?など、自分自身と向き合い、自分を導いていくというものです。
Lead the peopleはリーダー・マネージャとしての振る舞い、Lead the societyは、未来に想いを馳せ、大きなビジョンを持って社会を変えていこう、というもの。

やはり、一番大事なのは”Lead the self”と思います。自分がどうありたいか、どんな想い持っているかなど、”まず自分”が存在しないと始まりません。はたから見て、「あの人何を考えているのかな?」という人にも想いはあり、表に出していない、出せていないだけなんだと思います。

”Lead the people”のところ、以下の2点は肝に銘じようと思ったので共有します。

  • リーダーは”Why”を伝えよ。

  • マネージャは「管理する」だけじゃなく、manageする=「なんとかする」のが仕事

おわりに

全体を通して、難しい・理解しがたい話は特になく、非常に読みやすい、一方で、「むむむ」「なるほど」と考えさせられること、気づきを得ることが満載の本だったと思います。

今回の本はこちら


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