オープニング
やってまいりました、ブルスカ最終回!
でも、黒柳はスタッフと直前までメールの仕分けをしていたため、いきなりBGMが始まってびっくり。スタジオ内の時計がおかしいと文句をたれながら、最終回もぐだぐたのまま生放送。既にスタンバってるキメに対し、「おまえ邪魔。ムカつくわ(笑)」とご挨拶も忘れずに、「楽しく終わりたいね」といつも通り番組スタートです。
餞けのメッセージ&生電話1
まずは、黒柳に贈る餞けのメッセージ。2001年10月2日に始まったブルスカも、今日2006年3月27日、235回をもって終了でございますが、その人は2時間枠の頃から聴いてた人。最早黒柳はよっしーが最初からいたかどうかすら覚えてないくらい、ブルスカの刻んできた時間は長かったってことだよね。
2通目は、「これまでも何度も復活してるから」と復活を期待する東京のリスナー。東海ラジオの違法電波のおかげで、ブルスカリスナーが全国に生息できるんだけど、「復活は俺が決めることじゃないから。みんなで署名して」と、黒柳も復活を望んでいるわけで。そして「俺もSOPHIAも終わらないから」と、さらに加速することを誓うのです…。
今日最初の電話はみさ。"黒いブーツ"について、前に黒柳が「みんなはライブで楽しそうに踊ったりしてるけど、本当は悲しい曲」と言ったことに関して。私も、この曲が死んだ友達に捧げた曲だって知ったのは結構後になってからだし、雅が何者なのかを知ったのなんてついこの間。まぁ、黒柳は「ジルがやってたバンドのボーカル」って言い方をしてたけどね。ちなみに、実は黒柳なんじゃないかと当時散々言われた、まっつんが竹下通りで撮ったというあのジャケのマネキン。あれは、ロックに憧れる少年の象徴って意味を込めたもの。黒柳は、「みんなが楽しそうに踊ってるのを見て、最初は複雑な気分だったけど、俺たちの歌はみんなの歌だから。今は俺たちも楽しい歌だと思ってるし、全然このことは気にする必要ないから」って言ってたけど、"黒いブーツ"には、みんなのいろんな思いが詰まってるんだよね…。
アルバムの感想&生電話2
アルバムの感想。「兄や姉の頃の曲みたい」という意見に、黒柳は「俺ら世代からするとなつかしい曲だし、若い子にとっては新鮮かも」。一方歌詞については、「ある程度の年齢なら経験があることだろうし、若い子はぜひ今から聴いててほしい。でも、今回まっちゃんはがんばったと思うよ。あの内向的な男があれだけオープンに書いてるんだから」。…、まっつんって、黒柳から見ると「内向的」って言葉になるんだ…。ふ~ん…。
ところで、黒柳による「We」の評価は、「今までで一番やさしいアルバム。半分はやさしさで、半分はバファリンでできています」(笑)。真面目に、かつ不真面目に。俺様は今日もキレてます。
お次の電話は、春から同居する相手はSOPHIAつながりの友達だというさえ。しかし、ちょっと声が低い子みたいで、第一声から黒柳に「テンション低っ!」とダメだしを食らって。しかも、その二人暮らしをする場所がさいたまだと聞いて、「なんでまた、ださいたまなの(笑)?」と黒柳は絶好調。ただし、相手が素人のため話が進展しなくなり、「めんどくさくなりそうだからもう訊くのやめた(笑)」と早々に放棄。さえは「W+e」初日の戸田に行くみたいだけど、「初日はあんまりよくない。初日ならではの失敗とかあるから」と、これまた何だか否定的。最後くらい、もう少し優しくしてあげてもいいじゃん、黒柳。
メール&黒柳の別バンドの話
メールの続き。広島でもクリアに聞こえるという、SOPHIA71年度組と同い年の人。「"Eternal Flame"の少年は成長し続けてる」ってその人は言うけど、何のことだか理解不能の私…。黒柳は、「変わり続けることが変わらないことだって、俺たちはずっと言ってきた。別に俺たちの全部を認めてくれなくてもいいし」。…そうよね。黒柳がそう言ってくれると、なんか気持ちが楽になるね…。
次は、ラジオでは黒柳を身近に感じられたけど、もう毒舌は聞けないと嘆く人。「そうだな。俺の毒舌はテレビじゃ無理」とか黒柳は言うけど、その前にSOPHIAはテレビに出ることができるのか…。
さて、SOPHIAはちょっと置いといて、今度は黒柳個人のお話。森山くんと同郷だからMARK MUFFINが気になるという人からのメールを読みながら、「MARK MUFFINはインディーズだから、売上如何で今後の活動が限定される。だから10枚でも買って(笑)」と黒柳。
別の人は、SOPHIAもMARK MUFFINもOZONE DOORも含め、新曲が聴けなくなるのが寂しいという感想。黒柳的には、OZONE DOORも紹介するか迷ってたけど、ブルスカが終わることになったから仕方なく(笑)お披露目。一方のMARK MUFFIN、メンバーは、西野顕人(vo. ex.Pt/NEED)、森山昌幸(g. ex.Wyse)、黒柳能生(b. ex.SOPHIA)、RONZI(dr. ex.BLAHMAN)の面々。森山くんと西野さんは、ともに自分のバンドが失くなって、新たなバンドを組むべくメンバーを探していたところに、頼まれたら断れない黒柳がうろうろしていた(笑)というのが事の発端。で、そういうバンドにはこのドラマーだろうと黒柳が誘ったのがRONZIさん。「おもしろそうだからやろうっていうノリがSOPHIAの始まりと似てる。ただ、確かにSOPHIAとMARK MUFFINは別物だけど、黒柳は同一人物だから。俺にとって、SOPHIAは何をしても受け入れてくれる家族みたいな存在。でもMARK MUFFINは現時点では友達くらい。今後、MARK MUFFINも家族になれるくらいに頑張るんだけどね」。
…あのさ、黒柳のSOPHIAに懸ける思いっていうのはこれまで何度も聞いてるけど、実際黒柳の口から聞くとなんかすごく切なくなる。黒柳が信じてるもの、全てを預けてるもの、そういうものがあるってこと自体が嫌なんだよね、本当のところ…。黒柳が、SOPHIAのためなら何でもするって思ってたり、まっつんに全幅の信頼を置いてたり、当たり前なんだけど、それが嫌。黒柳は黒柳であってほしい。はい、私の勝手なたわごとです…。
そして4月19日発売、MARK MUFFINの1stマキシから、タイトル曲"メランコリー"のオンエア。試聴サイトでも数回聴いたんだけど、意外に落ち着いた感じのきれいな曲。結局、顕人さんの声がいいんだよね。どっかで聴いたことのあるような優しい声でさ…。それでいて、ベースはすごく遊んでる。はっきり言って、SOPHIAでそれをやってほしいくらい。だけど、黒柳って1つはハードロックのバンドやるって言ってなかったっけ…?まぁいいけどさ。
生電話3
実は今日の黒柳、放送前にお忍びでライブをやってきたんだって。しかもMARK MUFFINの客は、事務所の人とOZONE DOORのみで実質ゼロ。そんなライブが、逆に黒柳にとっては楽しいのです。
次の電話はよしみから、番組タイトルの「BLUE SKY COMPLEX」の意味についての質問。黒柳も言ってたように、実はこの話は1回目の放送の時に一度はしてて、私もyukiさんの「アカイソラ」で読んだことがあるけど、覚えてない話もあったので。まず直接の由来は、黒柳の大好きなベーシスト・T.M.Stevensのアルバムに入ってる曲。そしてこの曲は、なんと、かのhideの"BLUE SKY COMPLEX"のカバー曲。hideにそういう曲があるのは知ってた(でも、確かそれも「ちび日記」で知ったんだったような気が…)けど、それを世界的アーティストがカバーしてて、しかもスティーブンスはhideのバックでも弾いたことがあるなんてことは初めて知った。さすがhideだよね。もちろん、青空に憧れる寂しい黒柳が送る(笑)深夜番組って意味も込めて付けた名前ではあるけど、本当にかっこよくていい名前だったよね。いつかちゃんと"BLUE SKY COMPLEX"も聴かなければ…。
そして、さっきかけたばっかりのMARK MUFFINの曲について、よしみは「ベースに優しさがにじんでる」。なるほどね。あのベースはそういう言い方をすればいいのか…。
黒柳能生!のお悩み相談コーナー
黒柳先生による最後の人生お悩み相談。
ひょんなことからすれ違いになって戻れなくなった友人との関係修復について、黒柳は「仲直りするにはまず『なんでこうなっちゃったんだろうね』って言うしかない。相手が真剣に考えてくれるなら戻れるだろうし、反応がなければ無理だろうし」。黒柳はいつものように厳しいことを言うけど、ちゃんと元の関係に戻れるといいね。
2人目は、人生の分かれ道に立ってるけど、自分がなりたい姿すら見えなくてどうにもできないという人。「なりたい姿にしかなれないからな。その、どうにもならない姿がお前のなるべき姿なのかもしれない。ただ、それが悪いわけじゃないと俺は思う」と黒柳、目指すところにしかたどり着けない、ですか…。
3人目は、就活で自分を売り込むことにどうしても慣れない人。黒柳は、「俺はSOPHIAを売り込んだことはない。でもまっちゃんは俺たちがかっこよく見える方法をいつも考えてたよね。今考えると、まっちゃんのやり方が正しかったと思う。嘘を言おうとするから上手くいかないし、慣れることもできない。だけど、自分を作るのもまた本当の自分の姿だから」。人に認めてもらうことって、そんなに簡単なことじゃないよね…。
生電話4
最後の電話は、「終わりは始まりだから」なんて偉そうなことを言ってる14歳のえりか。黒柳も、「若いねぇ。だけど、本当にその言葉の意味分かってる?」と半信半疑。えりかは"まるごし"を聴いて感じるところがいろいろあるみたいだけど、「若い世代に聴いてもらえると嬉しいね。まっちゃんはいい歌詞書いてるし、SOPHIAはいい曲書いてるから、SOPHIAを聴いてるってことをもっと周りに自慢していいんだぜ(笑)?」と黒柳。まぁ、張本人が言うんだから否定しないけど、今さら14歳でSOPHIAを好きになる人がいるのにもびっくりしたし、あんまり若いうちからSOPHIAに(というか松岡に)毒されるとろくなことないよ?ちゃんとSOPHIA以外の音楽も聴きましょうね、えりか嬢。そのえりか、最後の別れを惜しむように「黒ちゃん、大好きですっ!」と捨て台詞。そしたら、あろうことか黒柳まで「俺もお前が好きだぜ」…。ちょっと黒柳、いくらリップサービスとはいえ、それは反則だって…。えりか、完璧に泣いてたもんね。そんな、誰か一人を特別扱いしちゃいけませんよ?
そろそろエンディング
やっぱり今日は、黒柳が「いつもこれくらい送れよ(笑)」って愚痴るくらい、たくさんたくさんメールが来てて、黒柳は「名前だけでも」と20人近く読んだ。あたかは残念ながら読まれなかったけど、黒柳は読んでくれたかな…。
そして、黒柳にしては珍しく、過去の思い出を回顧。2時間枠だった初めの1年半は、ツアー中は2時間を3週分録るという暴挙もこなしつつ。「マジでキツかった…。だって6時間独り言だぜ?」なんて黒柳は言うけど、私も2時間の頃に聴きたかったな…。
そして、1回目の放送はお便りも何もないのでまっつんをサポートに呼んだことから、メンバーを出したこと(でもあの"BLUE BLUE BLUE"のときが初めてって言ってなかったっけ…)、黒柳の友達を勝手にゲストに連れ込んだこと、収録は、途中で東海ラジオの建物自体が禁煙にはなったものの、実はお酒も入ってて、しかもあぐらをかいたままの放送だったことなど、北村さんに謝りつつも思い出は尽きることがなく。加えてJ-POP MAGIC時代の話も交えながら、「俺が一人でやるようになった「かかってこいや!O」も、それまでと同じように強制終了だったけど、今回もまた強制終了(笑)。でも、1バンドのベーシストがこんなに長くラジオできるのってすごいことだぜ。SOPHIAって言ったら松岡しか名前が出てこないのが普通なのに。だから、俺はそれが誇りだし自慢に思ってる。メールも全国から来るしね。逆に名古屋からは少ないなんていう皮肉な現象も起きてるんだけど。今後、俺もいろんな活動をしていくから、見掛けたら…、無視してくれたら嬉しい(笑)」と、何だかジルくんみたいな黒柳。ブルスカはこれでおしまいだけど、この2年間は私の大切な宝物。黒柳、本当にありがとう。またいつか、絶対名古屋に戻ってきてね…。
ブルスカのエンドロール
ところで、今日の、というよりブルスカとのお別れの曲は"エンドロール"。はっきり言って、この曲がこんなに沁みたのは初めて。"エンドロール"は正にこの時のための曲なんじゃないかってくらい、いちいち言葉が胸に響いて。
「流れないエンドロール」…。
「約束は忘れない」…。
「幕が下りても鳴り止まない拍手を胸に刻んで」…。
「伝わらない言葉がまた出会わせてくれる」…。
ね…? いつかまたきっと、会えるよね…?
最後のKimeru
そして、ブルスカが出会わせてくれたKimeruも、黒柳とともに今日が最終回。メール読んでもらった恩もあるし、せっかくだから2度目のオール。
放送中、黒柳がずっと外で邪魔してたみたいで、時折キメが実況中継。だけど最後には「ヤバいヤバい」「涙で読めないよ…」を連発して、声を詰まらせる場面も。
でもね。Kimeruに出会えて本当によかった。確かに、いまだに好きになれない曲は多いけど(笑)、Kimeruという人間を知ったことで、また黒柳とは違った人生観を知ることができた。Kimeruの「人生を決めてやる!」。Kimeruを忘れても(笑)、この言葉だけは忘れないから。じゃあ、またどっかで会おうね、Kimeru。
今日のオンエア曲
game
growing up
brother & sister
ANSWER(BGM)
one summer day
まるごし(BGM)
エンドロール
現代からの注釈
何とも黒柳らしい最終回。復活のLipsの時に流れてた、Lipsの最終回の松岡とは大違い(笑)。そんな落ち着き払った黒柳に惚れ直した私なのでした(笑)。
そして。「We」の半分はやさしさで、もう半分はバファリンでできているらしいけど、この行がここで聴けるとは。黒柳の半分がやさしさで、もう半分がかわいさでできているのは、もう周知の事実なのです。
さて。生電話にもあった、「BLUE SKY COMPLEX」という番組タイトルについて。
T.M.スティーブンスの名前は、これまでも何回か出てきて、ニッキー・シックスと並んで黒柳が大好きなベーシストだってのがよく分かる。
当時「聴いてみる」なんて書いていながら、聴いたのはほんの1年前の話。カバーなのに、かっこよすぎるわ。
そして。
この後、現在まで、黒柳が名古屋に帰ってきている形跡はありません。松岡は久々に大阪で番組持たせてもらっているけれど、いろんな理由で、私は聴く気になれなくて。
でも、黒柳は、「俺様!」やブログは辞めたけれど、noteに帰ってきて黒柳節を聞かせてくれているし、Eternalでも動画上げてるし、そのうち音声や動画コンテンツ作りたいとも言ってくれてるし。
もちろん、名古屋に帰ってきてくれるのを待ってるけど、こうやって、ラジオみたいに黒柳が語ってくれるのを、そう遠くない将来に聴けるのではないかと、私は期待しています。
なんせ、SOPHIAも、黒柳も、ちゃんと活動をしてくれているのだから。
文字起こし
当時、管理人さんの名前を覚えていないのだけれど「SOPHISTicated」というファンサイトがあって、そこに、どなたか匿名の方が最終回の文字起こしを送ってくださったのが掲載されていた。
実はそのサイト、普通にはコピペできない設定になっていたのだけれど、若干インチキをして、私はそれを保存していた。
いろいろあるだろうけれど、もう時効かな、と勝手に思うので、こっそりここに載せておきます。
私も録音はしていたのだけれど、カセットテープだったし、どこに行ったのかも、捨てられたかも分からないので、自分でやるというわけにもいかない状態なもので。
どなたか分かりませんが、本当にありがとうございました。
BLUE SKY COMPLEX 235回 (最終回) 本物のラジオレポ
文字起こしを見直して。
"Eternal Flame"の話、今まで意外にあんまり出てこなかったけれど。バングルズの"胸いっぱいの愛"も名曲なので、BLUE SKY COMPLEXラジオレポの連載は、私も大好きなこの曲で締めようと思います。
もっとも、黒柳ではありませんが、基本はSOPHIAネタでnoteは続けますので、引き続きご贔屓ください。