雑感 2024/12/28 亀の甲より年の劫
2024年最後の投稿になるのであろう、この記事。
対になるのは、Mutsumiさんのこの動画。
黒柳の記事を読んで、存分に想像を膨らませてから、私の中では一番いいイヤホンをPCにつなぎ、準備万端で視聴開始。
noteのとおり、ビールを手にした黒柳さん登場。
今回の動画の趣旨について、音声でも語ってくれる。
そうね。きっと、上手いのはMutsumiさん。思わず笑っちゃったよ。
でも、Mutsumiさんは「絶対に到達できないものがある」と言う。
よっしゃ。それを、感じてみようじゃないか。
お題は"brother & sister"。
まず演奏するのはMutsumiさん。
おぉ…。イントロ、黒柳のと全然違う。
ミュートがすごくしっかりしてる。パキパキしてるっていうのかな。
Aメロに入って、スライドが見せ場なところが登場するけど、やっぱり黒柳と同じではない。
運指も当然違うのかな。「弾いてみた」動画を幾度となく見たとはいえ、自分が弾くわけではないのもあって、さすがにそこまで覚えてはいない。
そうだな。全体的に、はっきりしてる感じがする。でも、それって黒柳もそうだったような…。
次。黒柳。
お。やっぱり違う。黒柳、すごくやわらかい。
そのやわらかさは、Aメロも、サビも、変わらない。
え、それってすごく意外なんだけど。
ゴリゴリに歪ませた音なのに、やわらかいって感じるってどういうこと?
音録りが終わったら、次は波形の比較。
私が感じたイントロの違いは、波形で見たら一目瞭然。
Mutsumiさんは、休符のところが完全に音がない。
対する黒柳は、ふっと消えるミュート。
音が消えてしまわないように、意図的にそうしているのだということ。
それがグルーブ感なのだと。
私、「グルーブ感」ってなかなか理解しきれずにいるけど、この曲で言うのであれば、音を切らない、ということがグルーブ感につながるのは分からないではない。
もう一つ。
「前ノリ」。
これも、私の耳では全く理解できないのだけれど、波形で見れば、当然一目瞭然。
確かに、拍の頭よりも少~しだけ前から入っている。
でも、肝になるポイントはぴったりと合わせる。
だから気持ちいいんだな。
私が感じる、黒柳の音のやわらかさ。
音を切らない、消さないように意識しているという本人の言を聞けば、それが「やわらかさ」なのだと分かる。
Mutusmiさんの音は、楽譜どおりに弾いているな、と感じる。
楽譜なんてないけどね。
でも、ぴちっぴちっと合わせてある感じを強く受ける。
好きかどうかで言えば、私は黒柳のが好き。
だけどそれは、黒柳が好きだからでしかないし、聴き慣れているからでしかない。
Mutsumiさんがきちっと弾いているのは、私にですら分かる。
黒柳は、かっこよさを目指し、バンドの一員であることを追求している。
それぞれに、かっこよくて素敵。
25分が一瞬で過ぎる、そんな充実した動画でした。
黒柳、本当に"brother & sister"がお気に入りなんだね。
そうそう。復活の原点はここにあると思ってるから。
だから、嬉しい。