2024年1月5日。 最後の獅子に翼となる「獅子に翼Ⅴ」が、他の関連番組とともに放送されることとなった。 その前日、5分の2ちゃんねるで都さんが、今度の放送は再編集版だと言っていたので、当然10月9日と同じものだと思っていたけれど、俄然見る気になる。
このポストに書いとおり、生放送とはだいぶ違うカメラ割りで、でも流れは同じなので、1回目に書いたものに補足する形で、2度目の放送を記録する。 引用の形になっている部分が、#1 で書いた原文。それとの違いを、映像はないけれど、楽しんでもらえたら嬉しい。
元の記事はこちらから。
00.冒頭 さて。今回の私は、WOWOW生中継での参戦。 滑り込みで、16時にスタンバイ。 どうせ定時には始まらないだろうと高を括っているので、場内が映し出されるのを眺める。 …と。 あ、かまってにゃんだ。このタイミングで映るの、武道館の時 に似てる。 というか、ピント合わせるの、トモくんのツーバス じゃないのか。 場内には、いつものようにエディット・ピアフが流れている。 何となく聴き覚えがあるメロディー。 あぁ、「Puff」か。それっぽい。いいね。 (調べると、Puffが売れたのは1963年、ピアフが亡くなったのも63年なので、違う可能性が高い。) そして、ネコニジェット のタオルを羽織ったお姉さんが抜かれる。 確かに目立ってかわいいからね。後ろからだから、本人気付いてないと思うけど。 場内の音を拾っているマイクの感度が良すぎるのか、客席のおしゃべりが聴こえてくる。それを、聞くともなしに聞きながら待つ。 が。一向に始まらない。 5分10分は覚悟していたが、20分経っても始まらない。 そろそろ待ちくたびれ、開演を1時間早めた意味がなくなるんじゃないかと思い始めた頃、"愛の讃歌"が聴こえてくる。 会場の空気が変わるのが分かる。
編集版なので、余計なところは切って愛の讃歌から始まるのかと思いきや、その前から。時間合わせだろうか(笑)。 生の時とは全然違うカメラのような気がする。
ピアフの歌が終わり、獅子翼のテーマが聴こえてくる。 ビジョンには、「1999」のビデオにあったような、Ⅰの時の、ステージに出る直前の舞台裏、円陣を組む前の映像が流れている。 5人は今、きっと、本当に裏で円陣を組んでいるに違いない。 Ⅰの映像は、メンバーがステージに出てくる映像になる。 それにシンクロするように、メンバーが出てくる。 じゃあ、1曲目は"ヒマワリ"だ。
生の時より、スクリーンが観客越しに映る箇所が多い。 あの頃の黒柳、28、かな。でも、態度が今と変わらないね。いい意味で(笑)。
と思う間もなく、黒柳が現れる。 え。嘘。髪が赤い!! ヤバい、その衣装!! 赤チェック! 何それ。Ⅰの再現じゃん。 上げた悲鳴が引っ込まないまま、Ⅰの映像に合わせて松岡がステージに上がり、両手を広げ、叫ぶ。 「ここに咲く、ヒマワリたちに贈ります!!」
カメラワークも、獅子翼Ⅰの登場の場面とリンクされていて、25年前の様子をも捉えながら、今の生の姿が映る。そうやって見ると、やっぱり黒柳の赤髪と赤の衣装は、あの時の再現なんじゃないかと思えてしまう。
01.ヒマワリ 予想を裏切ることのない、安定のSOPHIAさん。1曲目からフルスロットルです。 それにしても、先週10月2日のニコ生では何ともなかったのに、黒柳はその間の1週間で真っ赤に染めたってこと…? そしてトモくんは、何となく髪が青く見える。もちろん、コラボアイテムのアームカバー も着用。カッコいいね。 ヒマワリではおなじみの、「雨の中子猫が泣いてるみたいで」のフレーズの前後の、松岡と黒柳の絡み。松岡、後ろに回ったりして、さては子猫を探したな? ふん。今回はそこにはいない よーだ。 というか松岡さん。よく見たら、そのインナー、スケスケじゃないか。大丈夫か。
松岡と黒柳の絡み、どなたかが「松岡は(白のモッキンバードの)ベースの子猫をのぞき込んでいるんだ」と言っていて、そう思って見れば確かにそうだ。そして、そんな2人の様子を見てか、トモくんは笑っている。 カメラは、圧巻のヒマワリ畑を捉えている。さすがだ。
ヒマワリの勢いのまま、次は…
02.Early summer rain あれ。これって、Ⅰのセトリと同じか? 調べてないけど。 イントロのキーボードがいつもよりオクターブ低くて、それがまたいい感じ。 Aメロの後ろで、ずっと都節のピアノが鳴ってるのもいいし。 リストバンドのライトは緑色に光っている。きっと、アリサマ色に違いない。 トモくんも、黒柳も、ヘアピンを無造作にたくさん留めて、髪を上げている。黒柳は、右も左もそうしてるのが見えたけど、トモくんは…、見えない。 そして、そのトモくんは、珍しくコーラスをしている。マイクがあるとプレイがしにくいから、と言っていたトモくんが歌うんだから、相当ノっているのだろう。まぁ、間奏の短いソロが終わった後のドラムが映ったところでは、既にマイクはどこかに行っていたけれど。 あ、そうか。だから、ローディさんが映り込んでたんだ。トモくん一人じゃマイク動かせないから。 黒柳の後ろに回り、背中を叩く松岡。 いい笑顔を見せてくれる黒柳、幸せです。
トモくんが、いい笑顔でプレイしている。 ジルくんとも視線を合わせ、 松岡がサイドステージに行ってしまったので、センターに移動し、仁王立ちとも言えるような風格で弾く黒柳。響く低音とも相まって、その存在感の大きさを感じる。 4人のソロはばっちり抜かれ、そのあと、おどけた表情でカメラに笑いかける松岡が映る。これは、生ではなかった気がする。
03.KURU KURU ドラムが聴こえてくるのがこの曲の合図。 私は、この曲を獅子翼ⅠのWOWOW中継で覚えたのである。当時はまだ、この曲はメジャー盤での音源化はされていなかったから。 あ、ステージ上、お立ち台あるね。 そして、この曲の特徴的なベースがよく聴こえて嬉しい。 松岡が、センターステージの先端にやってくる。「擦り切れた拳と痛みのプライド」のあたりで、ジャケットをめくり、脇腹というか背中を指差す松岡。 ん? 何それ? 背中に傷があるってこと? それか、単純にマイクが変なだけかも。
松岡がジャケットをめくってるところ、最初ほどにはアップにはなっていない気がする。アクシデントだから、映すべきじゃないという判断がされたということだろう。
(MC) 3曲しかやってないのに、結構長い時間袖に引っ込んでいてからのMC。 「何が起こったか説明していい?」と松岡。 曰く。 インディーズの頃は、メッシュが流行りでかっこよかった。でも、SOPHIAになってから着ると、「あ、忍者が来た」とか、「何の魚取るの?」とか言われて、傷ついて、それから着なくなった。でも、昨日一昨日と、この会場でLUNA SEAがライブをやって、それをネットで見ていた。そうしたら、敬愛する杉様SUGIZO が、当時の衣装で出られてた。「かっこえぇ…」と思って。それが、上は全メッシュ(笑)。だったら俺もOKちゃう?と思って、急遽メッシュの青にしてくれって言って、それに15のジャケットを合わせて「これでええや」って出た。でも、SUGIZOさんと違うところは、俺のはメッシュの目が細かくて、マイクのレシーバーが引っかかって仕方ない。だから、引っかかったところを切ったんだ、と。 そして、ジャケットをめくってその場所をもう一度見せる。触っていると、レシーバーがベルトから落ち、スタッフが慌てて装着しに来る。 お尻を突き出してセクシーポーズをとる松岡。すると、粋な照明さんが、紫色のライトを当ててくれる(笑)。えらいこっちゃ。 それでもまだ気に入らないらしく、「貸して!」とハサミを自ら持ち、一切の躊躇なく、胸元から一気にざっくり切り開く…。 場内からは、声にならない悲鳴が上がる。 私は、呆れる(笑)。なんちゅうMCだ。
生の時は、ずっと松岡のアップだったけれど、ステージの後方上空、下手側黒柳の側からのショットが映る。ステージ全体が上から見えるって素敵。 アンテナが引っかかっている松岡を見て、大きな口をあけて笑う黒柳。 そして、スクリーンには、ジャケットをまくってそこを見せている松岡の静止画が映し出され、会場からは歓声が上がる。これは、生の時にはなかったシーン。その映像を、振り返って見上げているトモくん(笑)。おもしろい。 でも逆に、松岡のセクシーポーズは引きになっていてあまり見えない。不適切だとの判断だろうか(笑)。 もっと切ってもらうところも、やっぱり遠景。マズいらしい(笑)。 それでも、自分でざっくりハサミを入れるところはアップ。まぁ正しい判断か。 しっかり見比べたどなたかのツイートでは、「切った切れ端をちょうだい?」と言っていたシーンはカットされていたとのこと。確かに。
そして、少し真面目モードに。 「1999年の獅子に翼は、僕らの挑戦だった。そんな力はないけれど挑戦するんや、って始めたのを覚えている。幸運にも、Ⅳまでを重ねることが出来た。でもそれは、どこまで飛べるんやって、自分たちに向いてた「挑戦」だった。これからは、自分たちに向いてるベクトルでやるのは今日で最後にしよう、卒業しよう。待ってくれてる人たちのためにSOPHIAはやるべきなのではないかと」。 なるほどね。自分たちの力を試すべく、大きな舞台に臨んできたけれど、これからは、リスナーのために歌うんだと。それの第一歩が、今日だってことだ。
松岡のアップが当然多いけれど、それを頷いて聞いているオーディエンスの表情もたくさん映る。 メンバーも、いつになく真剣に松岡の話を聞いている。ように見える。
さて。次の曲を紹介。 「ミサイル。」 後ろでトモくんがスティックで大きなバツを出している。 黒柳も、え~~?と言っている。のが聞こえそう(笑)。 でも、松岡は転んでもただでは起きないので、さらに 「ミサイルマン。」 とボケをかます。 しかし、それを見逃しはしない黒柳、松岡につかつかと歩み寄り、足元を指さして、セットリストをちゃんと見ろ、と忠告。それを見たジルくんもやってきて、黒柳と同じポーズ。えらいこっちゃ。
「ミサイル。」とコールし、歓声が上がった直後、松岡が「違う。」という。そして、ジルくんと都さんは松岡を指さし、トモくんはスティックでバツ。黒柳は、え~?という表情。 さらに「ミサイルマン」とボケをかます松岡に詰め寄る黒柳と、後ろで声を出して笑っているトモくん。
そして、仕切り直し。 「ビューティフォー!!」
04.ビューティフル 今日は、都さんがいつにも増して遊んでいる。 そして、WOWOWさん、音がいい。ベース音が重くて、いい感じ。 それにしても、黒柳の衣装。 赤チェックのタイに、ラペルも赤チェック。そしてボトムは、赤チェックのチュニックなのかな。赤い髪にこの衣装なんて、死んでしまいそう。 ラストの畳みかけるサビ、ぐっとくるものがある。Ⅰの時とは見える景色が違う。 あの頃は、人生80年の4分の1も生きていなかったけど、もうそろそろ半分になる。何度この歌を聴いて、歌って、自分を鼓舞して、生きてきただろうか。どれだけ彼らに支えられて、ここまで来ただろうか。今でも一緒にいられることに、あらためて感謝する。
客席の後ろの方からの遠景が多く、ブレスレットが黄色に光るのがよく見える。
次の曲。 何かを食べている音が聴こえる。え、それって、あれだよね。
05.せめて未来だけは… え、本当に? 本当にやってくれるの? Ⅰで、何度も何度も見た、あれだよね? 黒柳が飛び降りた…、のは"センチメンタリアン・ラプソディ"の方だっけ。とにかく、黒柳作曲のがライブで聴けるなんて…。生きててよかった(笑)。 映像も、Ⅰの時に使われていたものが流れている。カメラワーク似てる、気がする。 そしてジルくんは、気づかない間にギターが変わっている。 そして松岡さんは、語りの間にインナーを脱いでいる。でも、歌うところになっても、まだジャケットが着れていない。マイクスタンドを出してもらい、歌いながら、器用に着替えている松岡。でも、こっちはそれが気になって、肝心の「こんなSOPHIAの音楽を聴いて なんか残るもんあんのか?」を聴き逃しそうになる。 最後には、脱いだインナーを振り回しながらセンターステージの先端へ。最早、セクシー不二子かセクシー充か分からない。ま、どっちでもいいか。
この後何が起こるか知っているからか、松岡がアップになるのが少ない気がする。 生では気付かなかったのか映らなかったのか、メモらなかっただけか、「挨拶を心がけて」で松岡と黒柳が歩み寄り、互いに頭を下げて挨拶。そして「友人を大切に」で、松岡は握手をする代わりに、黒柳のジャケットと握手。そんな松岡を見て思わず笑顔が洩れる黒柳。それを見ているトモくんも笑う。 続いて、「ストレス解消ビタミン剤」のあたりで、ジルくんの方に歩み寄り、肩を叩く。が、ジルくんは無視(笑)。さすがジルくん。顔を覗き込む松岡に、ようやく顔を向けるも、全くの無反応(笑)。何と絡みづらいジルくん(笑)。トモくんも呆れてるよ。
そして、今回最大の問題の場面。 語りのところから、「体に悪いから」で復活するまで、見事に一度も松岡が映らない。「若い頃はどうして」のあたりでも、まだジャケットは着れていなくて、しかも袖を通すところがひっくり返ったりなんかしていて、確かにどう考えてもハプニングでしかない場面。誰かがXで、「こんなに松岡が長時間ずっと映らないことはなかったんじゃないか」と言っていたが、確かに本当にものすごく長い。とはいえ、これはかなり思い切った編集をしたなと感じる。 最後の「寝てみたいのさ」のところで、振り回しているメッシュインナーを、タオルを持ってするピッチング練習のように振りかぶっている。
06.ゴキゲン鳥~crawler is crazy~ インナーを脱いで、「解放されたぜ。羽ばたくぜ!」と松岡。その手にはハープが握られているので、この曲をやると分かる。 ジャケットスタイルで歌う松岡を見ていたら、全員がスーツスタイルだったPVが、ふと頭に浮かんだ。 この曲は、私のSOPHIAの始まりだった。私が、自分でSOPHIAを追おうと決めた初めの曲がこれだった。難しい曲だったけど、単純に言葉遊びとしても楽しめる曲で、5人のビジュアルも良かった。 「問題は俺か?」 これまで、何度私たちはこの言葉を思い起こしてきただろうか。
「羽ばたくぜ」という松岡を見ながら、呆れた笑いを見せている黒柳。 イントロが終わり、Aメロに入る直前に、黒柳がくるっと一周するのが見えた。 Bメロで、上手の方に歩いていく黒柳。サイドステージでも、決めた姿を見せている。 松岡はいつも通り、「oh F●CK」で中指を立てている。それは、いい加減止めようか。 今回は、黒柳が少しお茶目に、顔を傾けてピースサインををしているのが映る。意外にこれを見られることは少ないので、とても嬉しい。
【MC+ダンスレクチャー】 「ここからはしゃべりが長くなるから、みなさん座ってください。」と促す松岡。それに従って、黒柳が座ってる(笑)。 と言うか、黒柳もジャケット脱いでる!フレンチスリーブの黒いシャツ。二の腕が見えてて大好き。 松岡は、「今日は嬉しいことがあって」と切り出す。「俺と都の後輩が遊びに来てくれてる」とのこと。呼び込むと、獅子翼Tシャツを着た女の子が2人、ステージに登場。 自己紹介。「さあやです。」 松岡は、「さあや?それ、本名?ステージネームちゃうん?」と訝しがる。そんな咲絢ちゃんは、20歳。 もう一人は、みそらちゃん。「美しいに空?」と訊く松岡の想像をはるかに超えて、「海うみ に碧みどり 」と答える海碧みそら ちゃん。松岡は「紺碧の『碧ぺき 』ってこと?」と、漢字自体は分かっているらしい。そして彼女は19歳。 「大丈夫、大丈夫。みんなにも確かにそんな時があったんやから。」と慰める松岡。うるさいわ(笑)。お前の方が一回り年上だ(笑)。 プロダンサーを目指しているという彼女たち。松岡は、「俺達ロックバンドやから踊らへんけど、1曲だけ、ちょっとダンスがある曲あるの、知ってる?」と振ると、さあやちゃんはみそらちゃんに促されて「黒のブーツ…」。 会場、そして松岡も失笑。 でも、松岡がそれを逃すはずもなく、黒柳を指さして、「あいつのブーツ、そんなに尖ってないで?」。トモくんの前、ドラムのステージに腰かけていた黒柳、両足を上げて見せて、足首をそろえて交互に振ってみせる。客席から「かわいい~!!」と声が飛ぶ。 そして、彼女たちによるダンスレクチャー。さすが、上手い。そして、レクチャーも上手い。見よう見まねもしようがなく、ろくに踊れないが、初めて踊れた気になった(笑)。しかし、お姉さんたちにはあれができないのだよ。哀れんでくれ。
さあやちゃんとみそらちゃんがステージに上がるとき、黒柳が拍手をしている。そんなことが、いちいち嬉しい。 2人とのトークで、客席に「大丈夫大丈夫。二十歳の時、あったから」という松岡に、思わず笑うリズム隊。 もう一つ、忘れてはならない「黒のブーツ」(笑)。黒柳が、松岡の「あいつのブーツ…」のボケに、きちんと乗っている姿が本当に微笑ましい。と言いつつ、座っているからか、いつも通りベースを爪弾いていたりする、というよりも、がっつりスラップの練習をしているのはご愛嬌。 そして、ダンスレクチャーをする彼女たちを、スラップしつつ、後ろから眺める黒柳。そこは見るんかい!とツッコみたいところだが、やらしい感じは微塵もない。
そして松岡は、そんな彼女たちに、「俺は、正直認めてない。僕らはロックバンドなんで、ダンスあんまり好きじゃないねん。ダンスなんてパッションで体が自然に動くもんや」と言い、「お前ら、絶対に踊るなよ?」と客席に念を押す。
07.黒いブーツ~oh my friend~ 「真剣に行きたいと思います」との松岡の言葉で曲がスタート。 スクリーンではMVが流れているけど、あれがもう好きすぎる。 シンプルな構成の曲だけど、都節はここでも発揮される。 ジルくんもジャケット脱いだようで、ライダースに水玉のブラウス。最近のジルくん、ブラウス率高い。 黒柳のスカートは、もしかしたら上からつながってジレみたいなのかとも思ったけど、スカートになってるみたいね。 サビで、ダンサーの子たちがステージに。あまり予想していなかったので、少しびっくり。 都さんは、楽しそうに彼らを見ている。そうだね。都さんの子どもと同じ年代だもんね。 ビジョンではMVが流れている。飽きるほど見たはずなのに、黒柳ポーズがシュワッチだということに25年経って気付く。
(MC? ゲスト) 「お前ら、俺の振りを完璧に理解したな」と、ガチで踊っていたアリーナを褒める松岡。「お遊びはこのあたりにして、ここからはMC無しでいきます。『しゃべりが長い』ってなんやかんや俺のせいにされるから」と松岡が言うと、会場は「え〜?」とブーイング。 そうこうするうち、「お待たせしましたー!」と声が聞こえる。6月13日にも現れたフクちゃんかと思ったけど、現れた人を見て、あんた誰?としか思えない私。けいちょんチャンネル? 「山本さん」? それって、極楽とんぼの山本圭壱? 何が起こっているのか全く分からないまま、YouTubeを撮っていた り、松岡が加藤浩次に告げ口するって言ったり。 ほとんど後ろは映らないんだけど、黒とトモが何かしゃべってるのが抜かれる。 その後、メンバーを紹介すると言って、髪は赤くても黒さんだったり、カープファン?と言ったり。確か、山本は熱烈なカープファンだった記憶。そして、ジルくんのことをほんこんって言ってみたり。手垢のついた話だ。 そして、どうもお決まりらしい、クリスタルガイザーの配布。シュリンクになってるのをぶちまけている。これもお決まりのようだ。 そうこうしてるうちに、黒柳は袖に引っ込んでいたらしい。カメラが黒柳に向けられると、舞台袖で黒柳が手を大きくぐるぐる回して、巻きの合図を出している。そりゃそうだ。何の脈絡もない、訳の分からないことに時間を取られている。 …あれ、なんやったん。
ここで見るべきは、2つのみ。 ひとつは、メンバー紹介(黒柳)。なんだかんだ言って見てしまったので、「裏で会った」の意味も分かったうえで見ると、黒柳の表情の意味が分かる。生の時とアングルが違ったと思うけど、それよりもずっと映っていて、「カープファンですよね?」と言われて「え?(そんなわけないやん)」という顔をしている黒柳が可愛い。 そして、黒柳の巻きのサイン。生で映っていたのよりも前から、黒柳が大きく手を回していたのが、遠景ながらも映った。これ、黒柳はどれくらい本気だったんだろうか。
08.ミサイル そして。次が本当の"ミサイル"。 「これを書いた時、俺はSOPHIAでよかった、こいつらと一生添い遂げよう、一緒のに乗って何処までも飛んでいこうと思った」と言う松岡。「ミサイルマン」は歌詞にも一切出てこないって言うけど、結構頭から出てくるよ? その証拠に、場内ざわついてるし。
「次の曲、みんなびっくりすると思うねん。」と真面目な顔で言う松岡と、笑いが止まらないトモくんと黒柳。「こいつらと一生添い遂げよう」と言って黒柳の方を向くも、会場からは失笑。こういうところが松岡だ。
相変わらず、キーボードがめちゃくちゃかっこいいじゃん。とにかく、全体的に音がいい。 そして、黒柳が腰を落として弾くベース。まぁとにかくかっこいい。この曲に赤髪、似合うね。
09.STRAWBERRY & LION ミサイルの余韻を残したまま、この曲になだれ込む。 ライブバージョン聴くのは初めてかな。この曲の頃は離れていたので、あんまり聴きこんでいないし、実は思い入れが薄い。 黒柳がこの曲のベースアレンジが好きだって言ってて以降、そう思って聴いてるけど、なかなか難しくて聴き取れない。
初回放送を見た後、Ⅳの放送があって、そこでもやっていたこの曲。楽器隊を聴きこむといろいろ奥が深いと思われるアレンジ。もう少し、聴いてみようかな。
10.HARD WORKER 少し長い暗転の後、予告通りのHARD WORKER 。 うわ。ちゃんとハドワカのジャケット着てるじゃん。黒、赤髪に赤チェックにレオパード柄、似合いすぎ。 あんまり知らなかったんだけど、ジャケットは、松岡が黒、ジル黒は白、後ろの固定席組トモ都は赤。都さんの赤って、意外かも。あ、松岡の黒の裏地は赤だ。さすが。 この曲は、ニコ生でも見れて本当に良かった曲。あの時のともまた違うキーボードで、本当にこれは都さんのキーボーディストとしての本領が発揮される曲だと思う。 そして、黒が映るときは結構手元を映してくれる。スラップのこの曲はそこが肝心だって、ちゃんと分かっててくれて嬉しい。
ハドワカジャケット、カフスの動物柄が全員同じじゃなくて。白ジャケの黒柳とジルくんはヒョウ柄、松岡と、トモくんと都さんはトラ柄。都さんは、たっての希望かしら(笑)。 サビ後、「1、2、3!」と松岡が歌うところ、指でカウントをしている人が映る。こういうのは、生だと難しいね。 黒柳がいつもより動かないな、と思ったけど、スラップだとそっちに集中しちゃうのかもしれない。でも、ヘイ!ヘイ!のコーラスしてるのは一瞬映ったから、満足。
最後、赤地にどくろマークの両隣に「TOO FAST TO LIVE」「TOO YOUNG TO DIE」、その下に「CREAM SODA」って書いてあるのが映って、何だ?と思ったけど。よくよく思い出すと、ハドワカジャケットを作ってくれたブランドだ。これは、最初は見ていない。
11.進化論 ~GOOD MORNING! -HELLO! 21st-CENTURY~ この辺、つまり獅子翼Ⅱのあたりが、私がカバーしきれていない期間の一つ。聴いた回数に比例して、スキ度があまり高くない。でも、ライブで聴くと全然いいね。 そうか。今日の黒柳は、アイメイクしてないか、かなり薄いんだ。だから目力が少ないんだ。赤髪に負けないくらいメイクしても映えると思うけど、これも、いい。
オーディエンスがピースサインをしているの越しにステージが映る。 しかし、「22歳」のところで松岡が指を2本立てているのを見て、ふと気づく。え、これって、ガイコツもピースしてるけど、もしかして、22歳のことだったの? それは、また複雑な話だ。
生では、「エスパーーー(なのさ)」のところは、松岡がカメラに向かって歌っていたのがそのまま流れていたのだけれど。編集版では、頑ななまでにそれが少しも映らない。あれ。何か問題があるようなことしてたっけ。そんな覚えはないけどな。
もう一つ、この公演でのハプニングは、「心から望むべき」のところを「一つだけ」と言いかけたこと。ただし、私は、進化論の歌詞が頭に入り切っていないので、初回見た時には、そんなに気付いていなかった。松岡が歌うのを止めたから分かっただけのこと。直後に黒柳が映っていたけど、特に表情が変わることもなく。ま、そんなもんだよね。
【MC メンバー紹介】 on GUITAR!豊田和貴・ジル。 アンプラグドの時だったかに着ていた青のライダースを羽織ってきたジルくん。あれ、裏地が赤いんだ。すご。 「今まででいちばんドキドキして興奮してるぅ」といつもの抜けた調子で言うジルくんに、「興奮してる証拠見せて?」と松岡。それに答えたジルくん、なんと、「触って?」とジャケットの前を開ける(笑)。松岡は、ジルくんに歩み寄り、胸に手を当て、そして、指先で局所を確かめる(笑)。「うん、興奮してるわ」と言う松岡に、さすがのジルくんも「結構がっつり行くな」。「俺たち昭和やから」と松岡は言い訳。ジルくんは「オレもする?」なんて言うけど、松岡は生だから止めて(笑)!と叫びそうになる。 「俺、車もバイクも安全運転やけど、今日はアクセル上げてんで?」とバイクのアクセルをふかす真似をするジルくん。いつも通り、安定のお話。
「興奮してる~」と松岡が真似するのを見て、呆れたような笑いを浮かべる黒柳(笑)。 そして、肝心の、ジルくんが本当に興奮してるか確かめるシーン(笑)。結構引きのアングルで、初回は見えていなかった、下を確かめているところまで見えてしまう(笑)。 そして、「あ、間違えた」とか言いながら、胸に触れ、…。 「あ、興奮してるわ。」じゃないわ! どんなセクハラやねん。 でも、それで、ジルくんの「結構ガッツリ行くね」も、松岡の「俺ら、昭和やから」も納得がいく。男子同士も怖いもんだ(笑)。
on BASE!黒柳能生。 徐に「知ってる?」と切り出す黒柳。 「さっき、7曲終わって5時半だったの。いろんな要因があるけど、いちばん大きいのは松岡さん。メッシュのところから時間取りすぎた」。名指しされた当の本人は「修造?」とかってボケてるけど、黒柳は冷静に一言、「違う。充。」。場内からは悲鳴が上がる。 前科持ちの黒柳は、松岡に「衣装はリハで着た方がいいよ」とアドバイスするも、「俺は本番に生きる男やから。それより自分のこと話せ」とかわされる。 「今日は超バタバタだったの。で、これ着てリハやったんだけど、終わって、ふと見たら、まさかのトモくんとチェックかぶり。リズム隊チェッカーズ。本日中に解散します」。 え、いいじゃん。解散しなくてもいいよ。それに、今日はヘアピン兄弟でもあるんだよ? 仲良くしようよ。あ、でも、すごく珍しく「トモくん」って言ったんだよね。だから、いいか。
黒柳のことは、最初からじっくり見すぎているので、見逃しは無し(笑)。
on KEYBOARD!都啓一。 なんか今日は、都さんの方がアイメイクしてるね。気合入ってていい感じ。 「俺もジャケット脱いでいい?」と都さん、着てるシャツはヘビ柄。「なんでヘビ柄が好き?」と松岡に訊かれるも、「なんでやろ。分かれへん」。何でも、小さい頃に白いヘビが死んでたのをお墓に埋めたからかも、とのこと。よく分からん(笑)。 都さんの前に、アンプラグドの時にもあった、あの白い椅子が置いてある。もしかしてあれって、常に置いてるのか。
松岡と都さんを2人で捉えるショット、2人の関係を表すようでいいね。
on DRUMS!赤松芳明よしあき (笑)! あら、トモくん前に出てきた。 「誰、あの人? 俺、あんなにうざかった?」と松岡に訊くトモくん、「かわいかったけど、ウザかった」と答える松岡、やっぱり若い頃のトモくんはかわいがられてたんだ。 そして、そのⅠの映像にもあった「IC」のサイン。緊張したらアイコンタクトしようね、ということらしいんだけど、「アイコンダクトならICじゃなくてECじゃねーの」って数年前に黒に言われたそうな。低い声で黒柳を再現してるトモくんが、かわいくてかわいくて(笑)。
この2人が言っている「いちびってる」っていう言葉が全く分からず、今回調べてみました。「いちびる」は、関西弁で「調子に乗ってはしゃぎまわる、図に乗る」という意味らしい。なるほど。確かにⅠの時のトモくんとジルくんはいちびってるわ。
そして。5分の2ちゃんねるで予告していた、獅子翼の日に渡すと言っていた誕生日プレゼント。都さんをステージの前に呼び、「キーボード、前から見ると地味やん? だから派手にしようと思って。」とスイッチを入れると、七色に光るLED(笑)。しかも、どれだけリモコンを押しても一向に消えない。 松岡はトモくんに「照明さんに話したか?」と訊くも、「ローディーさんにしか話してない」。え、それはヤバい(笑)。トモくんは「ソロで光らすんやで?」と念を押すも、都さんは当然のように「いらん。」。まぁそうでしょう。
さて。まだこの時点で半分も終わっていないSOPHIAさん。「曲のテンポを上げていきましょう」と松岡が言うので、次の曲はこれに確定。ほら、松岡がサイン出してる。
「この時間やったらもうラストくらいな…」という松岡に、苦笑いを浮かべながら深くうなずく黒柳。
12.―WOOZ!― あ。黒柳が白いTシャツになってる。Ⅰの時みたいじゃん。あれで肩が切れてたら最高なんだけど、来てるのは「GENTLE & CUTE」のTシャツ。…あ、違う。ネコニジェットだ! ダンスの子たちが再登場して一緒に踊ってくれている。
13.GJ escAPE おぉ、こっちもやるんだ。テンション上がる! ソロパート。順番に花道に出てくる。ジル!! 冷静に、熱くアクセルをふかすジルくん。黒!! ピックを投げ、投げキスをし、いつものフレーズを弾く。かっこいい…。惚れる。 そして、キスを振りまいて颯爽と引き上げる、その背中が好き。都! 弾いてないやん! というか、音出てないな? 後ろ見て何か言ってるし。それでもあれだけ見せられる都さん、プロだわ。トモ! 今回も、ビジョンは「赤松」。 これ、もしかしていつもそうなのか。私は城ホールで初めて見たんだけど。 今回は、黒柳はベースを頭上に掲げ、松岡はもちろん、さらにダンサーの子たちまで寄ってたかって、ドラムセットの前で手をあげて、松岡に至っては「見せるな!」とまで言っちゃったりして、みんなで邪魔してる(笑)。 トモくん、マイクあったら何て言ったんだろうね。 ジルくんは、いつの間にかステージから降りちゃってる。いいね。盛り上がってる。
黒柳のベースソロ、本人ばっかり見てるから、後ろのビジョンに「KURO」と出ているのを見逃している(笑)。 そして、後からそう思って見ると、左手にネイルしてるのがよく分かる。どうしてそれをやろうと思ったんかな。
都さんのアクシデント、5分の2では、「編集されてる…?」なんて言ってたけど、さすがにそれはなく。その分を残りの楽器隊がフォローするかというと、別にそういうわけでもなく。 でも、プロ根性でしっかり魅せる都さんを後ろから見ているリズム隊、トモくんなんかは口開けて笑っているけれど。でも、さすがの都さん。
最大の見せ場はトモくん(笑)。初回では、黒柳が邪魔をしている様子はあんまりよく見えなかったけど。今回は、結構引きのカメラで、しかも下手側からのアングルもあって、開放弦で鳴らしておいてから、ベースを頭上に持ち上げて邪魔をしているのがよく見える(笑)。こういうところで本気になる黒柳が好きです(笑)。
そんなころに、ようやく音が出るようになった都さん。松岡は、そんな都さんを指さして、笑っている。
コールアンドレスポンス、黒柳は前に出すぎるでもなく、ドラムステージに足をかけてポーズを決めている。 松岡と都さんが、センターステージの先端で並んでいる後ろに、黒柳がいる。都さんが前にいることって基本ないから、こういうのって珍しいかも。 「Good Job! Good Job!」のところ、ジルくんのみならず黒柳も敬礼ポーズをしているのが見えた。最高。
アウトロ、ツイストしながら踊る松岡に合わせて、黒柳も腰を振り、そしてくるっとターン。
14.Yes,attention え、それもやるんだ。歌って踊る曲、全部盛りじゃん。すごいテンション。 私も、いっぱいいっぱい歌って踊った。
曲終わり、松岡が「Love!Love!Love!」って歌うから、両手でハートマークを作って掲げている人がカメラに捉えられている。こうやって、ライブはみんなで作り上げられていく。
15.please, please おぉ。あの3曲の次にそうくるか。畳みかけるねぇ、SOPHIAさん。 黒柳の白いTシャツの左肩、何て書いてあるのかな。赤い文字なんだけど、動いてるからなかなか見えない…。
「青く滲んだ震える文字で 今さらヤツの寂しさが痛い」のところ、初回はそうじゃなかったと思うけど、松岡がカメラをのぞき込んでアップになっている。会場にも、その映像が流れていたようだ。
16.旅の途中 松岡は、最後の武道館の時のだったっけ、獅子翼のアー写でも着てる、白いジャケットにチェンジ。 黒柳は、弦もピンクのピンクのサンダーバードに持ち替え。ピンク赤がケンカするかな、と思ったけど、白Tだからそこまででもない。 落ち着いて、どっしりと支えるベースライン。 間奏のところ、音源とは違う、情感を盛り上げるジャジーなピアノ。 あんまりそういう感覚はなかったけど、この曲って結構キーが高いんだ。松岡が精いっぱい歌ってるなって感じがする。 それにしても、赤い髪の黒、見るたびにドキドキする。この曲から引かれたステージの後ろのカーテンがいい感じになってて、特に凝ったセットがなくても、十分雰囲気が出てる。
全てが取り払われ、何もなくなったステージので、ライトアップされ、淡々と演奏をする5人が、一つの画面に収まる。真正面からのこういう画って、ライブビデオでは珍しい気がする。一人ひとりは小さくしか見えないのだけれど、それを全く感じさせない存在感を放つ5人。うん。私がずっと見てきたSOPHIAだ。 やわらかい、オレンジ色の照明に浮かび上がる、赤髪にピンクのベースの黒柳。昔のような鋭さが消えて、落ち着いた貫禄を感じる。
17.花は枯れてまた咲く おぉ、なるほど。3連発のを3枚ともやって、それで獅子翼Ⅲってことか。これは結構予想外。 これ、思ってるよりいいかも。当時も、都曲ってことで絶賛してたけど、ライブバージョンで聴くとまた違う。 「雲はまた一つになり…」の、少し早口気味に歌うところがスタッカートっぽくなってたりもするし。 都さん、ピアノソロで譜面見てる? 珍しい。基本、全部アドリブで弾いてるように見えるけど、要所はそうやって押さえてるんだね。
18.ALIVE この曲は、黒柳にとっては出番待ちが長く、疲れる曲 だとは言っていたが、今回はたまたま、黒柳がドラムのステージに座っているのが見えた。でも、顔は松岡の方を見ている。何を考えているのだろうか。 武道館の時に、命を燃やしてると感じたこの曲。今日も感極まってる感じ。でも、あの時より格段に声が出てる。 でも、静かになった時に息が乱れてるのは同じだ。 いつものように、舞山さんの写真がビジョンに映し出される。 そうだね。アルバムジャケットのあの子も、大きくなったはずだ。もしかしたら、子どもだっているかもしれない。 それくらい、彼らと私たちがともに重ねてきた時間は長いのだ。 ところで。10月2日も思ったけど、黒柳、ネックのいちばん上に、何か黒いのついてる よね? ギターで使う、キーを変えるやつ…? 違うだろうな。
燃え上がる炎越しに映る松岡。この曲を書き、思いを燃やし、歌う松岡の姿と重なる。
初回の時に映っていた黒柳は、再編集では映っていない。まぁ、そうだろうね。今まで、ALIVEで弾いてないところが映ることなんてなかったもん。
サビ?のところ、いつもはベースラインばっかり追ってるから、今回初めて気が付いたけど。「(君が)生まれた時」のメロディー、都さんのピアノがなぞってるのね。今までもそうだったのかは分からないけど、歌詞に力強さが加わるようで、こちらに響いてくる。
「偽善なんてクソくらえ」のリピートでテンポが上がるところ、昔はここで全員が頭を振って弾いていたようにも思うけど。今回の黒柳は、高ぶる気持ちを抑えるかのように、どっしりと構えてバンドを支える。 彼らにとっても、25年経ったこの曲の意味は、当時と同じではないのかもしれない。
19.未来大人宣言 個人的に、この曲に対しては複雑な思いがある。 休止後、2020年ごろに初めて聴いたこの曲は、歌詞が完全には頭に入っていない曲の一つだ。彼らが、私たちが、いつの間にか大人になったということを思い知らされ、そして個人的な思いもあって、素直に聴ける曲ではなかったし、聴きこむ気にもなれなかった曲だ。 「幼かった僕らに笑顔をくれた」と歌いながら、松岡はトモくんの後ろに回り、肩を抱く。少し驚くトモくんだけど、でも、何だか大人な笑顔を見せるトモくん。 「気付けば今が未来」。 本当だ。獅子に翼が始まったころ、こんな未来があるなんて想像もできなかった。でも、今、私は、あの頃の未来を生きている。 ねぇ、幼かった私。知ってる? SOPHIAは、活動を休止したけど、もう二度と会えないのかもしれないと思ったけど、でも、また、私たちの前にいてくれてるんだよ? もうすぐ、30年だよ? ねぇ、信じられる?
【MC】 松岡。 「俺達は、インディーズの頃から一緒にやってたわけじゃない。大阪、兵庫、名古屋の奴らが集まったわけで、言ってみれば寄せ集め。先輩たちは、インディーズで実績を重ねてデビューするのが普通だったから、みんなびっくりしてたし、怪しんでた。それぞれのジャンルで名前が通ってたこの4人が集まるとは。誰も思っていなかった。 デビュー4年で獅子に翼をやった。どこまで俺たちは羽ばたけるのか、跳躍力が知りたかった。その時は何も見えてなかったのかもしれない。 獅子に翼を3回4回と重ねるうちに、自分に向いてたベクトルが、だんだん周りの支えてくれる人が目に入ってくるようになってきた。こいつらと生きるんや、負けへんためにパワーを送るんや、って。 今やから言えるけど、9年の休止期間は全く予定していなかった。けれど、結果的にはよかったと思ってる。自分を、自分の人生を見つめられて、自分の中のSOPHIAを見つめられてよかったと。」 「最後の武道館の終わりに、「次は獅子に翼がいいね」とメッセージを出した。だから、どうしても今年中にやりたかった。 これからは、もう一歩、みんなに近づこうと思う。獅子に翼を終えて、SOPHIAは、生まれ変わります。」 「CDには、魂が入ってます。」と言う松岡。 翌日の0時に配信がされるとのこと。リリース情報が一切なかっただけに、これで一安心。 続けて。 「生まれ変わったSOPHIAとともにやっていくパートナーが決まりました。 SOPHIAたる音楽を紡ぎだして。別れも来たけれど、もう一度、彼らと一緒にやることになりました。」「TOY’S FACTORY。」 場内は、悲鳴のような歓声が上がる。拍手が鳴り止まない。 私も、鳥肌が立って仕方がない。なぜそうなのか分からないけど、信じられないくらい嬉しい。 見慣れたくるくるのロゴマークと、SOPHIAの名前が、並んでビジョンに映し出される。 これでこそ、私が好きになったSOPHIAだ。 そして、欲を言えば、廃盤したのを復活してほしいと思う。
「寄せ集め」の辺り、5人ともが映っているショットが多い。 確かに、結成1年でデビューして、その2年後に武道館っていうのは、ちょっと考えられないスピードなわけで、トモくんは下積みがなくて休止期間は中積だったとも言っていたけど、そういう普通じゃないところも、SOPHIAらしいなって思えて好ましい。
「TOY’S FACTORY。」 のコール。その後、鳴り止まない拍手と、その拍手をしている客席の、驚いたような、それでいて嬉しくて仕方ないと言わんばかりの表情が映る。 私的に、このシーンは、SOPHIA史上に残る最高のシーンだと思っている。 私だけじゃない、みんながトイズに思い入れを持っていて、復帰を喜んでいる姿。10月2日に宣言された「重大発表」がこれであったことに、相当後で気付くくらい、それくらい、嬉しい瞬間だった。
センターステージの先端で、前からと後ろからのスポットを浴びながら、新曲の紹介をする松岡。ステージ下からのショットは、後ろからのスポットが逆光になり、これからの新しいSOPHIAの夜明けを表現しているかのようだ。 そう。生まれ変わる、SOPHIAだ。
20.―あなたが毎日直面している世界の憂鬱― 松岡が、一語一語丁寧にする曲紹介。 その後、聴き慣れない楽器の音がする。カメラに抜かれるのは、貫禄のあるコーラスを聴かせてくれる女の子。そして、アフリカン、としか私には表現できないイントロ。 うわ。見事に期待を裏切ってくれた。こういう感じ、SOPHIAで聴いたことない。 第一印象は、"綺麗なメロディー"。あの、完全に裏をかかれた感が再現される。 途中、「ガチャではないだろう」って聴こえる。最近のトレンドを意識しているのだろうか。 それに、ビジョンに映ってるMVと思しき映像。あなたたちもそう来ますか。最近流行りのリリックビデオってやつですね。 しかも、イントロ短くてギターソロ、キーボードソロもほんの少し。最近の音楽シーンの傾向を完全に取り込んだ形。もちろん、売り上げが大事だから当然だけどね。 とにかく。この曲とともに、もう一度、SOPHIAと前に進めるんだ。幸せだ。
「生まれ変わった僕たちの叫び。」
MVが映し出されたスクリーンを中心にカメラは捉えていく。 ステージの真ん中に並んだアカペラグループの子たちと一緒に松岡が歌う様子が映る。 「ただ真っすぐに」と歌いながら、人差し指でまっすぐ前を指し示す松岡。この先には、何があるだろうか。それを見に行くのは、私自身だ。その先を見せてくれるのは、決してSOPHIAではない。
「しっかりと踏みしめて音を奏でるギターとベース」と書かれていた、B-PASS ALL AREA。 その様子が、今回のははっきりと見える。 ベースカバーを聴いた後でもあり、ベースもよく聴こえて、とてもいい。 そして、何回聴いても鳥肌が立つのは変わらない。きっと、コーラスが生だからだ。本当、生って最高。
21.夢 そのままドラムのカウントが始まり、"夢"だと分かる。 ストリングスやブラスが聴こえるけど、SDDとはアレンジが違う。 メンバーが歌ういつものパート、最後の一言を松岡が重ねて歌っている。 ジルくんは「無理だね」。都さんは「ほどほどね」。 じゃあ、黒柳は…? え、松岡を無視した。そしてベースから手を離し、「いきま~す」と言いながら秘密のサインおさるのポーズ 。 松岡は、それには構わず「下向くね」と歌っている。黒柳は歌っていない(笑)。 なんだかんだ言って、ちゃんとやるのが黒柳だ。
黒柳、昔のようにふらふらするでもなく、しっかりと踏みしめて、安定感のあるプレイ。 サビの最後、少しだけベースが目立つところで黒柳が映る。そして、その後の「ダ、ダーン」で腕を振り上げるのも。 「聞こえるかい?」と問いかける松岡に対して、「Remember how we started?」と答える客席。このあたりの詩は、本当に胸に響く。
【MC】 松岡の語り。 「最後って言ってるから、嫌な予感がするなと思ってた人もいると思う。終わるということは、俺達も覚悟がいること。 俺たちを一人前にしてくれたのは、俺たちを愛してくれた、荒削りなメッセージを受け取ってくれたみんながいたから。 みんなのうちの半分くらいは誰かの親になって、そうでなくても、誰かを支えているし、みんなの力を必要としてる誰かのために生きてる。でも、みんなと言っても、一人ひとり、全く違う人生を生きてる。 親に黙ってライブに来ていた昔と違って、今はみんな守るべきものがあって、それを置いてここに来ている。それが簡単なことじゃないことは分かってる。だから、一人ひとりに届くように、音楽不況のこの世の中に、アホの一つ覚えみたいに、このスタイルで歌う。 今日、帰って、それぞれの場所で、俺たちを感じながら戦ってほしい。 心の距離は、今までよりもずっとそばにいる。 俺たちは、ここにいる。」 そうだね。 あなたたちが何を思っていようと、私にとってのあなたたちは、いつもそばにいたし、絶対に消えることがないものだった。それは、休止期間中だってそう。そこにSOPHIAがいるから、どんな時でも生きてこられた。支えてもらった。 また、SOPHIAとの新しい時間を重ねていけることは、至上の幸せだ。だから、私も、ここにいる。
メンバーが、松岡の言葉に聞き入っている様子が映る。黒柳も、いつもみたいにベースを弾くわけでもなく、手を腰に当て、松岡の方を向いている。 語る松岡の背中越しに客席を映すショットも。こういうの、たくさんのファンの存在を感じられて、悪くない。
22.―僕はここにいるー あぁ。やっぱり、この曲っていいね。黒柳のダウンピッキング も好きだし、ジルくんのギターフレーズもキラキラしてるし。 松岡の声が枯れてきている。でも、それも悪くない。 これでこそ、SOPHIAだ。松岡だ。 …あ、もしかして、これ、キー下げてるか? だから、ジルくんはギター変えたのか。
スクリーンに映るのは、メンバーが疾走し続けるMV。それとシンクロするように歌う松岡。 この曲のリリースは20年前か。それでも、勢いは変わらない。感じる思いも変わらない。大好き。
最後、珍しくスティック回しをするトモくんが映る。ツーバスにもなったし、いろいろ進化しているみたいだ。
23.青い季節 これも、聴くたびにいいと思う。 発売当時は毎週聴いて、正直飽きるほどだったけど。「EVERBLUE」もいいアルバムだったね。
5人全体が映る遠景のショットや、上層階からのショットが多くて、会場で見ている雰囲気も感じられる。 「壊れたガラス きらきら路地裏に散った 星たちは明ける空 消えてく前に」のところで、松岡が黒柳の肩に一瞬手を置き、2人が見合ってプレイする。が、アップが少なくて少し残念。 最後、復活後の黒柳には珍しく、かなり腰を落として弾いているところが映る。最近はこれを見慣れてしまったけれど、昔の跳ねるような弾き方と、今の落ち着いたプレイと、どっちが好きかと言われると、どちらも甲乙つけがたい。
24.街 だいぶ声が辛そうな松岡、歌っていないことが多くなる。 Bメロ辺りで、「歌いに来てんねやろ!!」と客席を煽る。 そんなだからか、サビのコーラス、トモくんも歌ってる!これは初めて見た。 そして、サビは、歌いたいけど、黒柳のコーラスが聴きたいから歌えない。 ビジョンには、Ⅰのときの、赤いチェックの衣装が映ってる。あの時は髪は黒かったけど、あの衣装、本当に好きだったんだよね。だから、今回の衣装は本当に嬉しい。
ステージ上は赤い照明に照らされるが、客席のブレスレットは青く光る。 手で煽る松岡に応え、精いっぱい叫ぶ客席がたくさん映る。どの顔も、とても幸せそうだ。 そんな様子を見ながら、満足そうにうなずいている黒柳の様子も見える。 こんなふうに歌えば、ここにいる全員がSOPHIAだ。
ギターソロのメンバーコール、オーディエンスの声がきちんと届いてくる。映像なのに、一緒に叫んでしまう。 そして、最後のサビは、メンバー4人のコーラスの様子がちゃんと見えるし、上手2人、下手2人、それぞれ映るようなショットもあり。 これが、SOPHIAのの最大ヒットであるこの曲の力なのだろう。
暗転したステージの上で、松岡が叫ぶ。 「歌ってくれ!歌えるか?おまえの中のSOPHIAを叫べるか!!」 楽器隊もそれに応える。このコードは…。
25.Kissing blue memories 珍しく、松岡のタイトルコールのないキスブル。 でも、ベースソロの前に「黒!」のコールがあった!! 歪ませ具合がマックスで、前日のスペースでA.S.P.GEARさん が言ってた通りのチューニングなのかなと思ったり。 そして、ギター&キーボードソロの前には「ジル!&都!」も。都さんは、さっきのアクシデントの雪辱を果たすべく、思いっきりプレイ。
「交差してる」「船に揺られ」「(何もない)空間 君と」は客席にマイクが向けられていて、それがよく聴こえる。 そして、Xで誰かが言っていた、「路上の上に咲き乱れ…」の後に「オイ!オイ!」と合の手を入れるかって話。この映像では、何を言っているかは分からないが、何か声を出している人がいるのは分かる。これは、どれくらいの浸透率で、何と言っているのだろうか。とりあえず、私は知らない。
ベースソロ、いつもと何かが違う。メロディーか、音質か。 ギター&キーボードソロ、前半はユニゾンだけど、後半はキーボードがハモりに回る。これができるのが、SOPHIAが唯一無二である証拠。
26.Believe 「ラストです。」との紹介で始まったこの曲。 …そこで銀テープか。 1回目のBメロから、早くもステージから降りる松岡。マイクを向けられる人がたくさん。しかも、男子が多い。そして、肩を抱かれた人、最高!! 松岡が走ってるのは、ボルテージ上がってる証拠だ。 ジルくんも下に降りて、ファンの目の前でプレイ。その場にいなくても、何だか夢のよう。 客席にマイクを向けるお決まりのサビ。 高まる興奮に任せてどんどん走っていく客席をいなすように、安定した低音で会場をまとめ上げる黒柳。 「一緒に飛ぶか?」で、最後が締め括られた。
イントロ、みんなが一緒に歌っている。 「何十年もSOPHIAを愛してくれているみんなと、この曲を歌って終わりにしたいと思います」という松岡のMCのとおりだ。 ブレスレットは青く光っている。ちょっと意外な気がする。じゃあ何色だと言われるとよく分からないが(笑)。
びっくりするくらいたくさんの人にマイクを向け、直接声を拾ったサビ。初めの何人かのところで、びっくりしたような顔をしつつ、でもめちゃくちゃ笑顔のトモくんが映る。「まっちゃん何してんねん。でも、ええなぁ」ってな感じだろうか。
みんなが歌うサビ。ここでよく分かったけど、編集版でいちばん調整されてるのは、オーディエンスの声の音量だ。ここ、会場音を大きくしてるおかげで、楽器隊の音が遠く感じる。でも、この曲はファンが歌ってなんぼの曲だから。この編集には脱帽だ。
【ラスト挨拶MC】 一息ついて。 両手を振る黒柳 。「いろんなことが起きたライブだった。ある意味いろいろ記憶に残るライブだ。リハーサルを含め40曲以上やって、おじさんにはつらい曲数でしたが、みんなの笑顔で疲れも吹っ飛んだ」とのこと。 グッズのラババンとフィンガーバンドもしっかり着けて、最後まで変わらず素敵な笑顔の黒柳です。ジル 。「イエ~イ!セロトニンがドバドバ放出されてすごいことになってます」と、こちらがびっくりするようなハイテンション。獅子に翼にお礼の言葉を述べるあたり、如何にもジルくんっぽい。都さん 。「生ものはいいよねぇ。こうやって音楽を続けていけるのは最高。 こういうことがあるとツアー回りたくなる」。都さんは、本当に音楽やるのが好きなのね。そんな都さんがSOPHIAでよかった。 松岡に上下逆さまにマイクを渡されたトモくん 。「この日のために用意してくれた人たちに感謝します。そして、みんなもネイル行ったり美容院行ったり。俺、ツイッター見てたで? 爪、見せてみ?」。すると、やおらトモくんの前に黒柳が立ちふさがり、爪を見せつける 。「わお。ここにもおった」と驚くトモくん。う~ん、さすがに私も見えてなかった。松岡 。「今までスターライト・ヨコハマ、コウベ、何回も野外でやったけど、野外で雨降ったこと一回もない。俺、こうなることを見越しとった。だって、屋根あるやん?やるぅ。」 そう。この日の関東地方は、朝から結構な雨が降り、風も強く、気温も20度に届かないくらいで相当低かった。なので、まんざら松岡のはったりとも言えないのである。
【SE エンドロール】 そして、5人並んでいつものお別れをした後、聴こえてきたのは"エンドロール"。客席は大合唱。 メンバーは、思い思いにステージを歩き回り、ファンに手を振る。 それにしても、黒柳の客席の眺めかた、最高。両腕を組んで、手は振らないけれど、満足げにうなずいている。黒柳がそんな表情を見せてくれるんなら、今日のライブが最高だったということの証明だ。 あ、そうそう。左肩、「ネコニジェット」って書いてあった。 5人で肩を組み、エンドロールを口ずさむ。5人とも、幸せそうだ。 曲が終わるころ、松岡は、ジルくんと一緒にお立ち台に座って、「最高の景色やで~」と話す。 きっと、本当にそうなのだろう。
生放送よりも、オーディエンスの顔がよく見える。 エンドロールを歌う客席を、静かに眺めるジルくん。その胸に去来するものは何だろうか。 獅子翼Ⅰのように、ジルくんにくっついて、ハグをするトモくん。トモくんは、やっぱり今でもかわいい。 黒柳や、ジルくんの肩を抱く松岡。そして、ジルくんと肩を組んでガッツポーズ。なんかもう、言葉にならない。 5人で肩を組むシーン、黒柳はいつものようにいちばん端っこだけど、隣の松岡に肩を抱かれるだけじゃなく、松岡の背中に手をまわしている。そんな黒柳が見られるなんて、至上の幸せだ。 そして、都さんとトモくんは、2人で「5分の2!」のハンドサインを出している。この2人も、不思議な取り合わせではあるけれど、SOPHIAの幸せ印だ。 お立ち台の前に、松岡とジルくんが並んで座る後ろ姿越しに、客席が映る。いい光景だ。
【黒いブーツ~oh my friend~】 突如、松岡がアカペラで歌いだす。 センターステージに大の字で横になる松岡。 そのまま、客席と交互に歌い続ける。 1回目のサビが終わったところ、「都!」のコールでピアノが入る。 実は当日、途中で中継から離れていた私は、20時に復帰。絶対終わってると思ったのに、目に入ってきたのはこのシーンで、まだやっとるんかい!!と思った。 2回目の黒いブーツ、しかもアンプラグドバージョンに聴こえる。もしかして、やらないアンコールをやったか?と思ったけれど、そうではなかった。これがどこまで台本にあったものなのか分からないけど、素敵な演出だった。
センターステージで歌う松岡を後ろから見る楽器隊の面々。トモくんが、ドラムステージに腰かける黒柳に歩み寄り、解散直前のリズム隊チェッカーズの最後の雄姿を見せる。 ステージに立ったままの都さんは、「つまづいた」のところで、人差し指を上げてリズムを取る。 「oh my friend」のところで、上半身を起こしてステージのメンバーの方を指さす松岡。それを見てなのか、ニヤッと笑う黒柳。 あぁそうか。松岡がずっとメンバーを差しているのは、用意しろということか。 これ、どこまで打ち合わせがあったんだろうか。黒柳が楽器を受け取りに行くところを見届けようと思ったけど、そこはカメラが切り替わってしまう。 「都!」のコールでピアノが聴こえてくると、オーディエンスは歓声を上げる。ゆっくりと、ゆったりと、羽ばたくように手でリズムを取る松岡。 都さんのソロが終わり、Bメロ。そして最後のサビ。 ステージの後ろには、コーラスの子たちやダンサーの子たちが再登場。 やっぱり、このスローバージョンの黒いブーツは、曲が作られた背景をも映し出すような気がする。
曲が終わり、後ろの学生たちに会釈をする黒柳。いい姿だ。 都さんも声をかけているように見える。
そして、5人で整列して手をつなぐ。 早くバンザイをしないかと松岡の様子を窺っている黒柳を制し、松岡はつないでいる手を一度離す。 何かと思ったら、松岡は、座って?とのジェスチャー。センターステージへのダンサーの子たちの指示だったようだけれど、そういうところの松岡の配慮は、とても素敵だ。 手を挙げる瞬間、5人の背後からのショット。
そして、もう一度5人で手をつないでお辞儀をする。 いつもはジルくん並みにさっさと引き上げる黒柳が、珍しく残ってピックを投げている。 そして、一足先に捌け口で待っていた松岡が、黒柳を抱きとめるような形で肩に手を回し、肩を抱いてポンポンしている。泣きそう…。 そして、全員が裏に引き上げた後。SDDの時の"夢"がかかっている。 ビジョンに映し出されるのは、 「次に会えるのは、来春3月10日、大阪城ホール。Orchestra Symphonic Night!」 それ、めちゃくちゃいい!! SDDも良かったし、アンプラグドもすごいよかったし。オケ、めっちゃ聴きたい。 そして。 「結成30周年、2024年。11年ぶりのアルバム、リリース(したい)。全国ツアー(したい…な)。言ったもん勝ち。やるだけやっちまえ。」 そうか。ツアーやるか。そうか。うんうん。黒柳が、名古屋で、愛知県で、ライブするってことだね。もう一度、そういう機会がありますように。 同じようで変わりゆくこの街の景色の中 でたらめばかりも本当のことで ちょうどここのところで、BGMがフェードアウトする。 特に意図はないだろうけど、でも、何かを感じずにはいられない。
後記 #2 当初は全く期待していなかったけれど、無駄な余白は当然カットされているし、初回で見られなかった部分も見れたし、また違ったストーリーを見ているような感覚だった。
今回見直していて一番強く感じたのは。 松岡さんって、今までもこんなふうに振りをつけていたっけ。 もちろん、"Yes, attention"みたいにもともと振りがある曲のことではなくて、あらゆる曲で、歌詞に添った振りを付けてた。 これを見て、黒柳は松岡のことを書いてるんだな、と思ったのは私だけではあるまい。
この記事は有料だが、気になる方は是非。 初心者バンドが陥りやすい失敗と、それへの対処が具体的に書かれている。 そして、それは黒柳自身の経験に基づくものなのだろうと思う。