編集で嘘をついてみた話
先日、佐賀バルーンフェスタが開催されてまして、SNSにも空を舞う気球の写真が流れてきて「行けばよかったな~」とちょっと後悔しています。
2年前のコロナ明けの開催の時に一度訪れて、青空いっぱいに無数の気球が浮かんでる光景に感動したのを思い出しました。
その時に撮った映像がこれです。
青空一面に気球が舞いクライマックスは夜にバーナーで輝く気球、そして花火でエンディングという映像です。
実はこの映像ですが嘘をついています。
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編集で嘘をつく
私の好きなTPS Filmsさんというチャンネルがあります。
元々はテレビ関係の映像制作会社に勤められていた方のようで、そこで培われた伝わりやすい映像の作り方などを紹介されていて、とてもためになるチャンネルです。
その中で「雑観と編集解説」というテーマで作られているこの動画が面白いのです。
時間軸的に別であったり、実は関係ない別の映像をうまく繋ぎ合わせることで、綺麗な流れを作り出すような事が紹介されていて、これを最初に見たときは「なるほど!」と感心しました。
この考えを参考に編集したのがさっきの佐賀バルーンフェスタの映像なんですが、さて何処にそのような編集があるかわかりましたか?
映像の流れとしてはこんな風になっていました。
青空の中、気球が飛んでいくシーン
少し夕方に近づいた田園風景を列車が走るシーン
夕方に鳥が飛び、河川敷にシルエットだけの人がうつるシーン
完全に日が落ちバーナーで気球が照らされるシーンと花火
しかし、実際の撮影順番はこうです。
夕方に鳥が飛び、河川敷にシルエットだけの人がうつるシーン
完全に日が落ちバーナーで気球が照らされるシーンと花火
次の日の午前中、青空の中、気球が飛んでいくシーン
少し夕方に近づいた田園風景を列車が走るシーン(実は朝の映像)
あたかも1日の時間の流れを映像にしているように見えますが、実際は初日の夕方から夜と、二日目の午前中の映像をミックスした映像になっています。
なんでこんな事をしたかというと、昼頃に佐賀バルーンフェスタの会場に向かったところ、残念なことに風が強すぎてバルーンが飛ばなかったんですね(熊本からバイクで3時間かけて行ったのに!)。
気球が飛んでる様子はまったく撮影出来ず、映像として使えるのは夕方の鳥が飛んでるシーンやシルエット姿の人が写ってるシーンと夜間のバーナーで照らされた気球と花火だけ。
映像では花火で感動的にエンディングを迎えてますが、実際このシーンを撮っている時の心境としては、青空を飛ぶ気球が撮りたかった~!と失意のどん底だったわけですね(笑)
撮影してとりあえず熊本の自宅に戻ったものの、やはり大空を飛んでる気球が撮れなかったことがあまりも残念すぎて、早朝の部だったら割と飛べる確率が高いらしいという情報を見かけて、次の日の早朝に再度佐賀へ、やっと空飛ぶ気球のシーンを収めることが出来たというわけです。
綺麗な流れにするために順番を入れ替えた
こういう苦労して二日通ったのを「一日目は残念ながら気球が飛ばず…」みたいなテロップを入れつつ映像にしても良かったのですが、気球がとても綺麗だったので映像も綺麗にドラマチックにまとめたいなと思って、朝から夜に時間が流れていくように編集で嘘をついてみたわけです。
昼間から夜になっていくシーンは、これまた夜のシーンに繋ぐためにさらに編集を加えてまして、田園風景を列車で走るシーンは、二日目の午前中の映像なんです。
映像ではこんな感じです(元がHDRの映像で見え方違うのであくまでイメージ)。
実際の元の素材はこんな感じです。
午前11時の真っ昼間むしろ朝の映像に少し赤みをたして夕方っぽく見せてます。
鳥が飛んでるシーンは1日目の実際夕方に近いシーンではありましたが、次の完全に夕暮れになってるシーンに近づけるため赤みを足しています。
これによってうまく次の夕方のシーンに繋がったかなーと思ってます。
まとめ
動画の中に時間の流れを表すことを意識するだけで、ストーリーめいたものが自然に生まれて映像が面白くなりますね。
あと冒頭に紹介したTPS Filmさんの動画はどれも面白いので、是非映像作られてる方は見てみるといいと思います。もっと見ていて楽しい映像が作れるようになると思います。
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