がんばれあたぎ 第8回
『秘めててえらい』
何年か前に対バンしたバンド(バンド名忘れた)がMCのときに死にたいと思ったことある人に手を上げさせ
「今手を上げてないやつのことは信じない」
みたいなことを言ってたのですが
「なんじゃこいつ二度とライブするなよ」
と思います。
なんで今日会ったばっかのお前にそんなこと教えなあかんねん。そこまでの関係地はない。あとな、ライブで"お客さん"にそんなこと言えるやつは「死にたい」をファッションにしてるから無視する。もう君らのライブはそれだけで終わってる。
ただ、その当時はそもそも死にたいと思ったことがなかったので上のようなことは思わず普通に黙れと思っているだけでした。もう相当幸せな人生だったということでしょう。みんなありがとうございます。
それもこれも小学校のときまでスーパーネガティブだった僕に「いい風に考えろ」とひたらすらひたすら言ってくれた親のおかげだと思います。今はもうめちゃポジティブです。あの頃に比べると。
ただ、今はバンドが解散した後や以前書いた『さよならあなた』の件の後などに「死にたい」と思うことができたし、そう思う人と山ほど話したり何年も隣にいたりでようやくなんとなく理解することができました。
僕がはじめて死にたいと思った時は"アクティブな死にたい"だったというか、
「よし!死のう!」
みたいな感じでした。
ただ、死に方をどれだけ考えたり調べたりしても人に迷惑をかけずに死ぬのは無理そうでした。
その後「この年齢になって死にたいとかキツすぎやろ」という気持ちになり堂々巡り。なんでも答えとかないですよね。
「死にたいけど死んだら人に迷惑かけちゃうから生きたい」
ってアル中ワンダーランドの解説でまんきつさんも言ってたもんなぁ。そういうもんですよね。
ところで、その何年か前の自分らのライブMCでは
「手を上げなかった人、ちゃんと心に秘めててえらい」
みたいなことを言ったはず。
結局今もあの頃も一緒かもしれません。
(でも大切な人間についてはそういう気持ちになったらすぐ言ってほしい。勝手にそういう関係にあると思っています。おわり。)