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ボールペン

まず、この作文を書いているペンは残念ながら、万年筆である。申し訳ない。こうして腰をすえて何かを書く時、私はボールペンを好んでは使わない。では、どんな時なら、ボールペンを使うだろうか。

はじめに思いつくのは、宛名書きである。最近は宛名もシールラベルに住所を印刷して封筒に貼り付けたりもするので、出番が少々減っているようにも思う。

続いて検討されるのは、公式文書である。契約書とか、行政などに提出する書類とか、そういったものである。今、ふと思ったのだが、婚姻届はボールペンで名前を書いただろうか?すっかり忘れてしまった。

実は、今、使途として挙げた二つに使う、ボールペンはどちらも油性をイメージしている。それも昔ながらの油性ボールペンである。とはいえ、最近--と言ってもだいぶ前ではあるが--の流行のなめらか系のボールペンでも消えなければ良い。消せるボールペンが出てきたことで便利になったようにも思う一方、影を落としている部分もある。

ところで、近年のボールペンには水性インクのものも多々ある。ゲルインクなどと呼ばれるものは基本、この水性系だと私は認識している。そして、私はこの水性系を比較的、多用している。手帳には、まず間違いなく、このゲルインクを使っている。むしろ、このゲルを使うために手帳の紙質を選択していると言っても、けして過言ではなかろう。日記もほぼゲルを使っているが、ここでは製品名については控えることにしよう。

なお、このボールペンのインク開発は、一種の化学と思われるので、研究にはある程度の投資と時間がかかる。このため、なかなか中小企業には手が出せない部分であろう。ここは大手さんにさらにイノベーションとやらを起こしてもらいたいものである。

2022年5月13日

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