のぼせもん話
約束のネバーランド以降、僕の担当する作品などに興味もっていただけてる方もいらっしゃるみたいなので少しずつ自分のことなど書いていければなあと思います。
えっと、まずは 『のぼせもん話』などしたいと思いますw(のぼせもんとは、博多弁で『情熱を持って頑張っている熱い人のこと』です。)
最近になってやっと、劇伴作品を担当できる機会をいただけるようになりましたが、素晴らしすぎる先輩作家の皆さんが活躍されてる中、新規で入っていくことはとてつもなく難しいことだと実感してますし、現実そうだと思います。
もともと福岡でジャズピアニスト中心に活動してましたが、東京で劇伴作品や音楽活動をやりたいと一大決意して上京したのが2013年(29歳のころ)でした。それからフリー作曲家として2年後に初めて2時間ドラマの音楽を一人で担当しました。
かいつまんで書きますが、劇伴音楽は世の中にたくさんあるわけですけど、その中でもいい内容で視聴率がよくないと音楽にも注目されることはまずないわけで、、結果的に劇伴のお仕事は続きませんでした。。。
それから2年ほど後、僕がお世話になってた先輩作曲家の林ゆうきさんが担当するドラマ『植木等とのぼせもん』にて、劇中歌アレンジのお話をいただきました。
まもなくして、某H先生から電話で『クレイジーキャッツのメンバー役なんだけど、で30代ぐらいで、ピアノが弾けて、メガネかけて、昭和顔の人を探してるんだけど、小畑君どう?!
笑ったり、うなづいたりしとけばいいみたいだよ。』
と連絡がありました。
役者経験のない小畑君、さあどうしましょうw?!と思いましたが、スタッフ全員が僕の顔がまず思い浮かんだとのことでしたしw、僕の人生の中で二度とない機会だろうし、悩んだ挙句okサインをだして、無事に選ばれて出演することになりました。
衣装合わせや、ダンスの練習、歌の練習、などなどありまして、、
本番の撮影が始まり、セリフがないものと思い込んでて、最初台本もあまり読んでませんでした(当時は言ったら殺されるので今カミングアウトします笑)
(しかも音楽レコーディングと撮影が日程まるかぶりでめちゃ大変でした。まあ同じドラマ内での制作なので当然そうなりますよね苦笑)
ダンスのスーダラ節のパートが終わり、次にバンドメンバーが仕事終わりにそれぞれ帰路に着くシーンでなんと、、、一言しゃべるシーンがありまして、、、
あわてて台本覚えて、シーンに臨み、なんとかその場を乗り切った覚えがあります。
そして、役2ヶ月間の間に、演奏シーン、メンバーで戯れるシーン、挙句の果てには女装してお母さん役でコントまでやらせていただきました笑
今となってはいい思い出話で話のネタになっておりますし、とてもいい経験になりました。九州ののぼせもんの小畑君が、やっと上京6年越しにやりたかったお仕事をさせていただくことができつつあります!
音楽でも、劇中曲の当時のアレンジの勉強になりましたし(権利の問題やらでサントラには1曲しか入ってません)劇伴曲のアレンジも数曲担当させていただきました。
その中の曲が数曲spotifyで聴けますので紹介していきたいと思います。
ウナ・セラ・ディ東京-心情ver(アレンジ)
昔の曲を今の時代のドラマのさじ加減でアレンジするのはとても難しく、これくらいのさじ加減にするのに苦労した覚えがあります。いいシーンで使われました。原曲(you tubeより)
スーダラ節-コミカルver(アレンジ)
** **コミカルバージョンのアレンジです。原曲自体がアレなんで、こんな感じに落ち着きました笑 懐かしい。。 原曲(you tubeより)
ふりむかないで-青春ver(アレンジ)
これも1960年代、ザ・ピーナッツの曲で当時流行った曲で、これをしんみりとする感じにアレンジしました。 原曲(you tubeより)
スーダラ節(歌:山本耕史)
山本耕史さんの素晴らしい歌声です!いやあ、、キャッツが懐かしいです
最後に
山本耕史さんが歌う植木等 詰め合わせ スーダラ節他
こちらにアレンジした曲の詰め合わせ動画があがってました。
1 スーダラ節(第1話より)
2 無責任一代男(第1話より)
3 ホンダラ行進曲(第3話より)
4 だまって俺について来い(第3話より)
5 ゴマスリ行進曲(第4話より)
6 ハイそれまでョ(第4話より)
音楽家の小畑君が、クレイジキャッツの桜井センリ役として写ってますので笑ってあげてください!!twitterやnoteの背景写真なんだろう?!と思った方も多いと思います。『植木等とのぼせもん』に出演したときのクレイジーキャッツのメンバーでの思い出の記念写真でした!!
長文読んでいただきありがとうございました。
#小畑貴裕 #劇伴 #作曲家 #DTM #アレンジ #JAZZ #植木等 #クレイジーキャッツ #のぼせもん
作曲家 小畑貴裕