どうでもよくない今1番好きなバンドSHE'Sの話【この世界の素晴らしい秘密】〜後編〜
突然ハマったバンドSHE'Sについて語っています。
前編があるので先にこちら↓をご覧下さい。
私にとってSHE'S初めてのワンマンライブ、Tour 2024 “Memories” Zepp Osaka Baysideに行くことを決めてからの1週間はワクワクが止まらなかった。
それまでSpotifyのプレイリストThis Is SHE'Sを聴いていたけれどSHE'Sの曲を全曲入れたプレイリストを作った。
インディーズの頃から今まで、本当に色々なタイプの曲がある。竜馬くんの歌い方の変化も大きい。でもどの時代の曲も凄く良くて、聴くたびに好きになっていく。
SHE'Sホームページのプロフィール欄等に書いてある、
聴けば、きっと囚われる。旋律に愛されたバンド。
そう、気付けばその通りに囚われていた。
そしてSHE'Sのファンクラブ「SHE“zoo”」にも入会した。もっともっとSHE'Sのことが知りたかった。
2024年12月3日。
大阪へ向かった。大阪は驚くほど暖かかった。
一般でチケットを取ったのでゆっくりとZepp Osaka Baysideへ向かい、会場に入ってTシャツを買ってすぐに着た。
上手側のそこまで後ろでもない場所にもまだ余裕があったので背が高い人の後ろを避けつつ見る場所を決めた。
ずっと緊張が収まらない。
開演時間。
会場にDull Blue (intro)が流れてから暗転、続けてLantern(inst.)が流れてメンバー登場、だったと思う。
そしてCloud 9でライブは始まった。
この日のセットリストはこちら。
SE. Dull Blue (intro)
SE. Lantern(inst.)
1.Cloud 9
2.追い風
3.Masquerade
4.Blue Thermal
5.No Gravity
6.Kick Out
7.Ugly
8.Angel
9.Lamp
10.Delete/Enter
11.If
12.Night Owl
13.カフネの祈り (Album ver.)
14.Letter
15.White
16.Alright
17.I'm into You
18.Change
19.Grow Old With Me
20.Dance With Me
21.Memories
EN
22.Un-Science
23.Over You
EN2
24.Stand By Me
めちゃくちゃ、楽しかった!!
大阪まで来て良かった、間違っていなかった。
ダブルアンコールあるんだ!とびっくりした。私の周りではOver Youが終わってステージの写真を撮られてる方がちらほらいらしたのでそこで終わりだと完全に思っていた。再び客電がついてメンバーが出てきた時は普通にびっくりした。ダブルアンコールで演奏されたStand By Meの大団円感が素晴らしくて、このバンドはもっと大きなところで観たいと思った。スケールの大きな曲が多い。それはまた後述する。
大好きなWhiteがLetter終わりにそのまま繋ぐ感じで素敵なセッションから始まったのも凄く美しくて良かったし、大阪まで来て良かったと思った瞬間だった。1番大好きな曲が聴けるのは何よりも嬉しい。そしてまさかNight Owlがまた聴けるとも思っていなかったので嬉しかった。新宿LOFTのような小さめのライブハウスでも熱を感じられて良かったけれど、大きな会場も似合う曲だ。
言わずもがなMemoriesの曲はどれも素晴らしかった。特にAlrightとMemoriesはライブ映えする曲だなと。Angelは大阪で初めてこの日演奏されたのだろうか。
とにかく大満足な気持ちで会場を後にした。
SHE'Sは大阪出身ということもあり、MCが面白い。初めてライブに行った時に話があまりにも面白かったので調べると皆さん大阪の吹田市出身。
個人的に関西人が好きなのでまさかの関西出身に驚いた(SHE'Sというバンドの雰囲気は何となく関東っぽいと思っていた)。
まだまだよく知らないSHE'Sのメンバーだけれど、ここからは数ヶ月で感じた個性的なメンバーの話をしようと思う。
まずボーカル&キーボード、井上竜馬さん。
初めてライブを観た時の印象は、なんてあざといんだ!以上。
歌詞に合わせた身振り手振りや、ステージに寝転んで歌う姿、コロコロと変わる表情…うーん、あざと可愛い。目を離せなくなる理由がわかる。
でもSHE'Sの曲を聴いたりインタビューを読んでいるうちに竜馬くんの印象もどんどん変わっていった。この人は音楽に対してはめちゃくちゃ真面目(MCとかメンバーに対してふざけたりとか音楽以外のことに関しては割と適当と言うか音楽に真剣過ぎて抜けていくものも多いという感じ?)。
そしてとにかく良い曲を書く人。歌詞も現実的で人間味があって、そこに誰かのドラマがある。この話はまた後述するがまだ若いのに人として達観しているな、と感じる部分も多い。MCでも最後にはしっかりファンに向けて自分達の想いを真っ直ぐに話してくれる。でも竜馬くんは根っからのエンターテイナーでいつも何か楽しませたいと考えていて、それがライブの動きにも現れているのかも。そんな二面性が彼の魅力なんだろうな。
ギター、服部栞汰さん。
初めてライブを観た時の印象は、ちょっと見た目がいかつい堂々としたギタリスト。ギターソロでしっかり前に出てくるギタリストは好感が持てる。
SHE'Sと言えばやはり「ピアノロックバンド」という肩書きもあるしピアノがメインなのかと思いきやギターの見せ場もしっかりある。曲を聴いていて思うのはピアノとギターのバランスが最高と言うこと。
特に栞汰の奏でるギターのフレーズはどん!と前面に出てくる感じではなく曲のイメージを形作っているような繊細だけれど耳に残るフレーズが多く、私はそういうギターを弾くギタリストが好きなのでギタリスト服部栞汰は私の好みにドンピシャ。ギターソロもどれも良いししっかりロックバンドのギターソロがここにあって何だか安心する。
それとコーラスも竜馬くんの声に合っている。
私は栞汰側でライブを観ることが多いけれどライブだと1人1人目を見て笑顔を向けてくれる。絶対良いやつ。その笑顔がとても可愛い。
ベース、広瀬臣吾さん。
初めてライブを観た時の印象は、どこ見てるかよくわからないけどめちゃくちゃ客席見てるし落ち着いてる感じ。
何か1番掴みどころのない雰囲気を醸し出しているけどMCでも急に話し始めたりするしなぜかTikTokのアカウントを唯一持っている。あまり動いてはいないけれどそのTikTokのしたいなしたいなゲーム、めちゃくちゃ笑ったし何度も見返している(更新して欲しい)。
SHE'Sの曲の中ではそこまで目立つようなベースを弾いている印象はないけれどピアノとのバランスを考えているんだろうなぁ。でもまだまだベースまでしっかり聴けていないなと今反省した。シンセベースを弾く姿も様になっているし、似合う。何でも佇まいが様になるタイプだよなぁ。
釣りやサウナ、喫茶店が好きという明確な趣味があって実はアクティブ。アパレルブランドまで立ち上げてるのは意外だった。
眼鏡と髭がよく似合うけど可愛い顔してる。次のライブは臣吾側でベースプレイを含めじっくり見たいなと思っている。
ドラム、木村雅人さん。愛称はキム。
初めてライブを観た時の印象は、あんまり見えなかったけれどニコニコしててたまにスティックを高々と上げて後ろから盛り上げている明るい子。
その後で実はめちゃくちゃ天然だということを知る。いじられキャラだけど1番の愛されキャラだとも思う。真面目なんだろうなぁとインタビューやらあれこれを見ていて思うし、好感度が高い。
ドラムの安定感はもちろん、何より楽しそうに叩いている姿が素敵。キムがスティックを高く上げたり手拍子を煽ったり立ち上がったりしているのが見えるとこちらのテンションも上がる。
ワンマンライブではキムのMCコーナーがあった。あまりオチのない天然な話が聞ける。メンバーからは総ツッコミをくらっているけれど個人的には癒しの時間かも。
もうとにかく可愛い。もっと愛でたい。
皆、可愛い(私の方がだいぶ年上なので皆カッコいいのは勿論だけど可愛いの気持ちが先行してしまう)。
まだまだメンバーのことは知らないことだらけ。でもSHE'Sの1番いいな、と思うところは何よりも4人の仲が良いこと。友達の延長でバンドをやっている。色々なインタビューやライブのMCでも仲の良さが伝わってくるし、この関係性をずっと維持して欲しい。
それだけでなく、メンバーがメインコンポーザーの竜馬くんのことを心の底から信頼している。これはバンドにとってとても大きなこと。
ツアーファイナルの後で竜馬くんとキムの2人編成での東京スカイツリーで開催された「クリスマスラブソングライブ」へも行った(我ながら行動力ある)。年末はFM802 RADIO CRAZY 2024で竜馬くんの弾き語りも観ることができた。
どちらも大好きなWhiteが聴けて、12月だけでそれぞれ違った形でのWhiteが聴けたのが嬉しかった。贅沢だ。弾き語りもまたバンドとは違って良いものだ。
そして年明け、SHE'Sの2025年1本目のライブ「StoriAA」が発表されてこれまたすぐチケットを取ってしまった(行動力あるな)。スリーマンだけれどこの対バンはめちゃくちゃ楽しみ。開催まであと1週間を切った。毎日このライブのことを考えるくらいには楽しみ。
バンドを好きになるとまず色々と調べてしまう体質だけれど改めてSHE'Sはこれまで好きになったバンドとは明らかに違うな…と思う部分がいくつかあった。
まずMV。
メンバーが出てくるMVが少ない!演奏シーンが入っているMVがこんなに無いなんて…。SHE'SのMVは曲に合わせたドラマ仕立てになっていることが多くて何だかお洒落。
確かに竜馬くんは人のドラマを歌詞にするのが上手い。だから曲の世界観を改めてMVで作っているのかなと勝手に納得した。
(でもメンバーの演奏シーン見たいな…)
そしてSHE'Sは楽曲に様々な楽器を取り入れている。
ストリングスだったりブラスバンドだったり、バンド以外の音がメインで入っていることも多い。だからこそ壮大な、スケールの大きな曲がSHE'Sには多いなと思う。だからこそ大きな会場、特にホールが似合いそうだなと思う。タイアップも多くてびっくりした。良い曲多いもんね。
(売れてないわけじゃないけど、もっと売れていいバンドだと本気で思う)
ライブはめちゃくちゃ楽しいんだけどSHE'Sのファンの皆さんは本当におとなしい。最初は不思議に思ったが多分だけど皆さんちゃんと曲を聴きたいんだなと思うようになった(私も曲はちゃんと聴きたい派)。これはワンマンに行って何となく気付いた。ステージに釘付けな人が多い。バラードとかスローテンポの曲はもちろん引き込まれるのはわかる。
1人1人それぞれの楽しみ方があるし誰かの楽しみ方を否定するつもりは全く無い。でももっと自分の楽しい!を身体で表すことができたら更にライブが楽しくなるんじゃないかなぁ…と余計なことを考えてしまう。本当にSHE'Sのライブ楽しいので。
(ライブの楽しみ方は自由なので私も好きなように楽しませてもらおうと思う。ライブで激しい押しとかがぶつかったりとかがないのはとても快適だし、SHE'Sのライブで嫌な思いをする人っていないんじゃないかな)
そんな面も全部含めて今はSHE'Sが大好き。
もっとSHE'Sの良さが広まって欲しい。私自身がめちゃくちゃ新規ファンだけれどだからこそ気付けた今のSHE'Sというバンドの良さが伝えられるかな、と思いつらつらとここまで書いてしまった(いやまだ良いとこ100記事くらい書ける)。売れて欲しいというよりまずはこの素晴らしいバンドを知って欲しくて書いた。
いや私もまだまだSHE'Sについて色々知りたいことだらけなのだけれど。
ちなみにタイトルに入れた“この世界の素晴らしい秘密”について。
荒波の中で君と巡り合って
そんな歓びも 哀しみも全部
この世界の素晴らしい秘密
[SHE'S/Alchemist]
“この世界の素晴らしい秘密”というこの一文が凄くいいな、と思ってこの曲がとても好きになった。
歓びも哀しみも全部、なぜそれが世界の秘密なんだろうと思ったけれど、それは最後にわかる。
荒波の中で 君と分かち合って
そんな歓びも 手に持った全て
この世界の幸せの秘密
素晴らしい秘密
それは幸せの秘密だということ。簡単に幸せって手に入らないけど、だからこそ素晴らしいもの。
この世界の至るところにある幸せの一部は自分だけのもので他の人には決してわからない秘密なんだ(と、勝手に解釈する)。
そんな素敵な歌を歌っているSHE'S。逆にこの世界の秘密にしてはいけないと思ってこのnoteのタイトルに入れた。まぁ秘密にしておきたいような気持ちもあるけれど、勿体無い。
ちなみにこの曲が入ったアルバム「Shepherd」は竜馬くんが小説「アルケミスト - 夢を旅した少年」から着想を得た様々な風景が描かれた曲で構成されているという。この小説を読んでもう一度このアルバムを聴き返したい。
2月には初めてのFC会員限定ライブ「SHE“Zoo”サファリ vol.4」に参加することにした。最初は日程的に少し厳しかった&チケットの倍率も全く読めなかったのでとりあえず様子見しよう、と一次先行は見送った。でも二次先行があったので行ける確率の高い東京公演を申し込んだら当たった。もうこれは行くしかない(私が持っているものは行動力しかない)。一応リクエストもしたけれどどんなセットリストでも嬉しいライブになることは間違いない。こちらもめちゃくちゃ楽しみ。
リクエストした曲のうち、1曲でも聴けたら嬉しいな…と淡い期待を抱いている。
SHE'Sについてはまだまだ書けるのでまた記事にするかもしれない(良いとこ100記事くらい書けるって言ってるしね)。
意外とSHE'Sのライブのレポとか感想とか残している人も少なそうなのでそういうのを書いていくのも有りなのか…。ちょっとドキュメンタリー風に書いてみるのも有りかもしれない。またそれは後々。