魔法の言葉

研修の先生とたくさん話していくうちに、やっぱり私の育った環境は普通では無かった。
私自身も病気だった。

と言う事を思い知らされた。

私が辛かった事を話すと研修の先生は困った顔をする事が多かった。
それが医者として正しかったのかどうかは分からないが、私の言葉を素直に本心で受け止めてくれているようで嬉しかった。

そんな私に研修の先生は、

もっと素直になりなよ。
もっと甘えていいんだよ。
もっと声出さないと伝わらないよ。

と言う事を教えてくれた。
私はまず研修の先生に対してこの言葉の通りに接した。
すると研修の先生は笑顔を見せてくれるようになった。

そして研修最後の日。

「@さん、1ヶ月間ありがとう。すごく勉強になりました。そして、何より@さん自身の笑顔が増えた事でとても良い経験になりました。@さんは今まで辛い思いをした分強くなってます。そこら辺のみんなより強いよ。だから自分を信じて自分の好きなように生きてね。またねじゃ無いよ!さようならだよ。じゃあね」

私はこの言葉を、保護室生活1ヶ月目ちょうどの日に持ち込ませてもらった日記帳に書き込んで今も大切にしている。
私がめげた時に読み返すと元気になる魔法の言葉になった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?