保護室での日々
毎日毎日、検温、ご飯、服薬、の退屈な日々だった。
そんなある日、主治医の先生から
「今月から研修の先生来るから話し相手してあげて」
と言われた。
私は嬉しかった。
それまで2週間、幻覚のマフィアと様子を見にきてくれる看護師さんとしか話していなかったのですごく楽しみにその日を待った。
そしてその日は突然やってきた。
「@さーん!!!覚えてる?」
なんと保護室に入ってきた研修の先生は、
私に入院を勧めてくれた救急病院の担当の先生だった。
私はすごく嬉しかった。
本当に嬉しかった。
「あれから来ないから元気になったか入院したかのどっちかだと思ってたけど、まさかここに入院してたとは、、、でも治療する気になってくれて良かった😄」
と言って、笑顔で話しかけてくれた。
それからその先生は週に4日程度11時から12時の間私の話し相手をしてくれた。
私はその頃にやっと気付いた可笑しな生い立ちの話や、いじめられていた学生時代(この後も学生時代は続く)の話を聞いてもらい、当時助けて欲しかった気持ち、辛かった思い、養護教諭のT先生にも話せなかった本当の心の底からの気持ちを訴えた。
たくさん泣き、私はまた笑顔を取り戻した。
そんな日が1ヶ月続いた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?