2019年10月16日 Bee side Sea side U-side Zepp Tokyo
私がUNICITYに入ったのが今年の6月。もちろんU-sideのチケット先行は終わっていた。だが直前になり、キャンセル受付が行われた。確実に行ける日だったZepp Tokyo公演を申し込んだ。
ありがたいことに、当選。U-sideのツアーの後に行われるB-sideツアーもセトリは変わらないと田淵がブログにも書いていたのだが、U-sideは私の大好きなライブハウスでのライブ。
見逃す訳にはいかなかった。
トリビュートライブの後、ほぼB面の曲しか聴いていなかった。4月のBee side Sea side 0でやらなかった曲は自動的にセトリに入ることになるのだが、それ以外の曲は何を持ってくるのか。とにかく開演までは久しぶりのユニゾンのワンマンライブということもあり、緊張していた。
フロアの真ん中より少し前の上手側へ。ステージ全体が見える位置に場所を決める。
SEの絵の具が流れ、ブルーの照明で照らされたステージにメンバーが現れると歓声が上がる。そして始まったのがリトルタイムストップだった。大好きな曲から始まるライブ。聴けるとわかっていた曲だが、まさか1曲目だとは予想外だった。田淵の高い声と低い声のコーラスがとても良い。しかしただ圧倒されて終わってしまった。するとすぐにセク×カラ×シソンズールが始まり、斎藤くんの「ようこそー!」で会場のテンションが一気に上がる。貴雄もよく見える位置にいたのだが髪型がとてもカッコ良く決まっている。曲の終盤、貴雄は立ち上がってドラムを叩いていた。斎藤くんがUNISON SQUARE GARDENです!とコール。
今日はカメラが入っていて、映像に残るということが斎藤くんから伝えられる。これは嬉しい。
斎藤くんがすぅっと息を吸う音が聴こえるとflat songが始まる。この日の声の調子も最高だ。そして何よりこの曲は田淵と貴雄の優しいコーラスがとても好きだ。2人のコーラスが加わるとよりぐっとくる。斎藤くんのアウトロのギターもとても良い音を出していた。
そこから一気に雰囲気が変わりover driverへ。照明が目まぐるしくて眩しい。そしてカッコ良い。貴雄はアレンジを加え、更に激しくドラムを叩く。続くピストルギャラクシーも熱い。あのイントロはテンションが上がる。そして田淵のベース掻き鳴らしから始まる、ギャクテンサヨナラ。斎藤くんの上々 Daysのリバーブが響き渡る。思い返せばここだけではなく割とリバーブが多用されていた。そしてドラムがカッコ良い。その流れのまま、僕は君になりたいへ続く。ひと息もつかず次の曲へ入るこの繋ぎがとても良かった。あまり結びつかない2曲がすっと繋がってしまうのがとても不思議だ。田淵のコーラスが好きな曲のひとつだが、やはり聴き入ってしまう。
続けて始まったのがスノウループだ。まるで雪が降っているかのような白い照明は、サビで青く色を変える。その雰囲気を含めて個人的に本日のベスト曲、と言っていい程良かった。間奏の斎藤くんと田淵が一緒に歌う所が凄く好きだ。
ここで少しセッションを挟み、ここで会ったがけもの道へ。斎藤くんも横揺れしノリノリなのがわかる。何よりも初めての“成敗!成敗!”が楽しすぎた。予想以上に田淵の声量が大きい。曲終わりにすぐ、繋ぎのベースアレンジが加わり始まったのがノンフィクションコンパスだ。この2曲の繋げ方が鳥肌が立つくらい良かった。そこへ斎藤くんが歌う“消せるはずの無いこんな想いを抱いて街を行け”、この流れが素晴らしかった。曲中、貴雄が天を仰ぎながらドラムを叩いていたのが印象的だった。
ここで斎藤くんのMC。カップリング総選挙で31曲中映えある30位だった曲をやります、と言い始まったのが三月物語。同期の音が入りとても華やか。31位の曲が気になるところだが、カップリング曲はミディアムテンポの曲が多く、斎藤くんの歌を聴くには最高だった。そして三日月の夜の真ん中へ。イントロから最高にオシャレで、曲に合わせたのかかなり黄色の照明がステージをこれまたちょうどいい明るさで照らしていた。間奏の田淵のベースの弾き方と音が最高にカッコいい。ここでもリバーブが大活躍。田淵の高い声でのハモリも凄く良かった。
ここで貴雄のドラムソロへ。いつもより短く感じたのだが、やはり凄い。その流れでまたセッションへ。気付けば田淵のベースはサンタクロースは渋滞中のイントロを弾いている。ベタな赤、緑、クリスマスカラーの照明。斎藤くんは楽しそうに歌っている。そして終わってすぐ間髪入れずに斎藤くんのギターイントロで始まったスノウリバース。この2曲の繋ぎ方も鳥肌が立った。最高にカッコいい。貴雄がスティックをカッカッと叩く所もしっかり見えて良かった。終わりのギターの余韻まで聴けて大満足。
そして斎藤くんが「U-sideコーナー」と言い、突然始まった謎のコーナー。何故かBGMがダーツの旅のテーマソング。斎藤くんが言うには、高い年会費を払って意味のわからない4コマ漫画を読まされている皆さんへ特別に1曲多くやります、といったような内容。カメラが入っているので進行役の斎藤くん、恥ずかしいと言っていたが、このコーナーは映像に残さずバッサリカットしてしまうそうだ。
ダーツの旅のテーマソングが流れた通り、BsSs0でやったアコースティック曲2曲のうち、ダーツでどちらかを選ぶというコーナー。奇数ならきみはいい子、偶数ならたらればわたがし。
斎藤「どっちが聴きたいー?」
客席「たらればー!(が多く聞こえた気がする)」
斎藤「…………ラルク?(笑)もし真ん中刺さったらDIVE TO BLUE歌うわ」
そして、斎藤くんが構える。貴雄の生ドラムロール。これは凄い。歓声も上がる。
しかし気が合わない。貴雄ずっとドラムロールを続けるが、斎藤くんなかなか投げない。
貴雄「(手を止めて)投げろよ!!」
斎藤「ダララララ…デンッ!で投げるんじゃないの?」
貴雄「ダララララ…投げる、デンッ!かと思ってた」
そして貴雄がもう1度ドラムロール始めたらもう投げてる斎藤くん。
貴雄「おいっ!」
斎藤くんの投げた矢は4に刺さり偶数なので、たらればわたがしをやることに。ただしアコースティックだと椅子に座ってしまう為あまり見えない。しかしシンプルな演奏でより斎藤くんの声が会場に響き渡る。特にカズーの後の声の伸びが素晴らしかった。
そしてまた、斎藤くんが「U-sideコーナー」と言い、1/6の夢旅人(水曜どうでしょうの曲)が流れる。次はサイコロを使うようだ。ユニゾンメンバーが事前に6曲選んでいて、サイコロを振りどの目が出るかでやる曲が決まるというもの。スタッフがそのパネルを持ってくる。
1:空の飛び方[恥ずかしいからもうやりたくない]
2:UNOストーリー[恥ずかしいからもうやりたくない]
3:さよならサマータイムマシン[メンバー的には普通だけどファンから人気]
4:ぼくたちのしっぱい[新曲のカップリングが聴けちゃう]
5:mouth to mouse(sent you)[新曲のカップリングが聴けちゃう]
6:スノウリバース[1位だから何度でも聴きたい]
斎藤「田淵やってないからやる?」
ということで、田淵がサイコロを投げる→1が出たので、空の飛び方に決定。
どうやら1は初めて出たらしく、久しぶりにやるからちょっと練習させて、とコードなどを確認する斎藤くん。斎藤くんがOK!と言った後で田淵が斎藤くんの方を見ながらベースの音を確認。首をたまに傾げながら斎藤くんをじっと見ながら練習する田淵。何とも仲睦まじい2人。うんうん、と田淵も確認終了し、演奏が始まる。この選曲はとても嬉しかった。そして、歌い方が今の斎藤くんで、ライブで聴くととても新鮮に聴こえた。
ギターが目立つセッションを挟み、斎藤くんの歌から始まったのはシグナルABC。田淵もよく動く。とにかく楽しくて盛り上がった。続くラディアルナイトチェイサーではまたガラッと雰囲気を変え、ひたすらにカッコ良い姿を見せつけられる。そして“I wanna believeが夜を行く”と、斎藤くんの歌から始まるアレンジから始まったI wanna believe、夜を行く。この始まりがとても良く、さすが人気投票で上位を取った曲。予想以上に楽しかった。
ラストォ!という斎藤くんのコールから始まったのはMicro Paradiso!だった。本編ラストに相応しいこの曲は、イタリア国旗カラーの照明だった。“この番組はご覧のスポンサーの…”の前の間奏では、斎藤くんが田淵に近寄りお互い向き合った状態で上手まで移動し、途中斎藤くんが田淵を振り切って下手へ移動していた。この2人のイチャつきが、この後のツアーでも様々な形で見れることになるとは、この時には予想もしていなかった。本当に楽しいラストだった。
アンコール。残る曲は何が披露されるのだろうか。ドキドキはまだ続いていた。メンバーが出てきて、静かに始まったのは5分後のスターダストだった。金木犀カラーの照明がとても綺麗で、ステージ上の3人をひたすら観ていた。アンコールの1曲目とは何とも憎い配置だ。
ここで斎藤くんのMC。あまり詳しくは覚えていないが、「知ってる曲ありましたか?来年はもっとカッコいいユニゾンが見れます。なぞったり、ステップ踏んだり、数えたりします。」と言っていた。
話し終わった後、ひと息置いて始まったのがさわれない歌だった。MCの後、というタイミングがプログラム15thと一緒だ。あの日のことを少し思い出させる選曲。本当に、田淵は凄い。
最後を飾る曲に選ばれたのは、ラブソングは突然に 〜What is the name of that mystery?〜だった。これが聴きたかった。最後の最後に聴けて本当に嬉しかったし、ステージ上でもとにかくメンバーが楽しそうにしていた。観ているだけでも満足だが、この日1番身体が動いた。
久しぶりのユニゾンのライブ、カップリングだけで構成されているとは思えない程の満足感。カップリングの曲も素晴らしいのだ。ライブでやらず、埋もれさせておくのは本当に勿体ない。私の予想では、盛り上がる曲であるガリレオのショーケースや、誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のことは外さないのではないかと思っていた。でも田淵の考えは違った。本当にカップリングの曲だけでセットリストを組んでいた。その中にさわれない歌を入れてきた所だけは流石である。
だから物好きは楽しい。彼らは必ず予想を裏切ってくれるから。
2019.10.16 Zepp Tokyo
セットリスト
SE.絵の具
1.リトルタイムストップ
2.セク×カラ×シソンズール
3.flat song
4.over driver
5.ピストルギャラクシー
6.ギャクテンサヨナラ
7.僕は君になりたい
8.スノウループ
9.ここで会ったがけもの道
10.ノンフィクションコンパス
11.たらればわたがし
12.空の飛び方
13.三月物語
14.三日月の夜の真ん中
15.サンタクロースは渋滞中
16.スノウリバース
17.シグナルABC
18.ラディアルナイトチェイサー
19.I wanna believe、夜を行く
20.Micro Paradiso!
EN.
21.5分後のスターダスト
22.さわれない歌
23.ラブソングは突然に 〜What is the name of that mystery?〜