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圧倒的にgood musicだった「SUB MACHINE, BEST MACHINE」のDISC1 -sub tracks-
このベストアルバムの未発表曲しか収録されていないDISC1について特に何か書くつもりはなかったのだけれど、8月の前日にようやくCDを再生してあまりの楽曲の良さにこれは何か書いておかないとと言う気になってしまった。
武道館の余韻で全く聴く余裕がなかったのだけれど、落ち着いてから聴いて良かった。今もずっと聴きながらこの文章を書いている。
ディスクレビューでも何でもない、ただの物好きの1人が聴いて感じたただの感想のみ。
※3人によるライナーノーツは読んでから書いています。
1 星追い達の祈り
2004年の7月24日に初めて一緒にスタジオに入った3人で合わせたのがこの曲だと言うのは知っていたけれどシンプルに曲の完成度の高さに驚いた。
これなら「行ける!」と思うだろうな。良い曲だしギターソロもめちゃくちゃ好き。ラストのフェイクは何だか珍しい感じがしたけど実はDISC 1の曲には結構入っているなと思った。
2 空の在処
イントロからのアルペジオが綺麗だし爽やか。結成して2番目に作った曲らしいけどやっぱり才能の塊過ぎて怖い。何だか物語が書けそうな歌詞が今には無い感じで新鮮。「花」というワードがDISC 1には多いような気がする。
アウトロから終わり方が特に好き。
3 レボリューションナンバーミー
長いイントロ最高。ドンドン!のキメであったり、「ようだ」とか「塞がって」の語尾のリズム感が気持ちいい。元の歌詞全く知らないけど気になるのがオタク(その1)。
「ようこそ」がもうユニゾンのライブ感満載で好き。長いギターソロとアウトロのギターもカッコいい。サビのジェットコースター感も大好き、早くライブで聴きたい。
4 ミカエルは雲の上
サビの軽快な疾走感が好き。でも原曲はここまで速い曲じゃなかったみたいなのでそれも気になってしまうのがオタク(その2)。
「時計はいつの間に」からのギターのリフレインの裏のベースが好み。ギターソロとドラムがお互い高め合ってる感じ、ライブで聴くのが楽しみ。
5 ナツノヒ
この時期にぴったりなバラード。ちょっと切なくなる歌詞とユニゾンにしてはかなりスローテンポなのが新鮮だし好き。全体的に歌の強弱は強いわけじゃないけれどドラムの強弱のメリハリがしっかりしてるからよりドラマチックに感じる。
ハモリを入れる場所、的確で超良い。
6 メロウ
貴雄のカウントが最高。イントロからサビまでこの滲み出る懐かしさはなんだろう。多分めちゃくちゃ初期からある曲なんだろうなと思ったらやっぱりそうみたい。
当時流行ってたロックのノスタルジックな雰囲気、そして歌詞も含めて何かの影響を受けていそうな感じがする。個人的には1番ユニゾンっぽくない曲かなと。私自身この世代のロックに影響受けまくっているのでかなり好き。
7 カナシミトレイン
この曲がスカースデイルとシングルにするか競った曲。うーん、田淵には悪いけどシングルにするなら私もスカースデイルを推すかもしれない(ごめんなさい!)。でもこうやって聴かせてくれて嬉しい。純粋に良い曲であることに間違いはない。
イントロのギターは駅の発車のメロディーみたいだし、実際にあっても良さそう。コーラスだったり間奏のハミングが優しくて好き。
8 愛はきっと
もう本当に歌詞がすごい。「愛はきっとオレンジ色の液体で出来ている」すごい、好き。でもこのフレーズを聴いてまず思ったのがオレンジ色の液体=某エ◯ァンゲリ◯ンのL.C.Lのこと?だった。でも「縄文時代あたりからそう決まっている」ってめちゃくちゃ昔だから違うかも。このポップさは今のユニゾンに近い気がする。長い間奏は何となくメカトル時空探検隊の間奏に似てる。
9 月と天秤
一聴で恋に落ちた。めちゃくちゃ好き。
「ファソラシド」のコーラスの美しさ堪らない。斎藤くんの声の優しさも圧倒的に好き。ちょっと雰囲気の変わる間奏も最高に好き。
mouth to mouse (sent you) の歌詞の中にも「月と天秤」というワードがあるし、bus stop mouseのために書いた曲であることは既に承知、ではあったけれど素直に良い曲過ぎて何回もリピートしている。盟友との関係性が滲み出てる。クレジットに書いてあるけれど貴雄があの可愛らしい音の木琴(Xylophone)を演奏しているというのに驚いた。素敵!
10 bad music disco
最高に好き。バチバチのドラムとシンプルだけど耳に残るギターのリフレインがかっこいい。絶対ライブで盛り上がりそうなのに何でお蔵入りしてたんだろう。圧倒的にgood musicなのに。
「Oh yeah」とかのワードがあちこちに入るのとか全体的にエッジの効いた斎藤くんの歌声がとにかく良い。噂に聞いていた「ドリル・冷蔵庫・長電話」、意味不明で最高。
11 ラズベリー、my dear
まさに甘酸っぱい曲。タイアップがついてもおかしくないくらい耳馴染みのいい曲。比較的最近作られた曲らしいのでこの中では1番すんなり耳に入る感じがあった。「ラズベリー、僕を笑ってよ」の音が上がっていく幸福感めちゃくちゃ好き。
この曲もとてもコーラスが良いので早くライブで聴きたい。
12 アナザーワールドエンド(新曲)
まだユニゾンを好きになって5年しか経っていないけれど、こんなに素敵な歌を聴かせてもらってめちゃくちゃ幸せなファンだなと思う。
イントロから溢れる壮大な雰囲気。アナザーワールドエンド=もう1つの世界の終わりと言う意味だけれど、多分まだ終わっていない。田淵がインタビューで「長いバンド人生の中で1回だけ言う言葉」をこの歌詞の中に入れたと話していたけれど、いつか来る終わりを見据えた上で書かれたこれまでユニゾンを好きになって曲を聴いてきた人へのプレゼントのような、そんな曲だと勝手に解釈している。
「肌の裏側で確かに灯るなにか」
「命を温める確かな音」
「鼓膜を超えて心臓まで届くなにか」
私は全部受け取っている自信があるし、これらはユニゾン側にも受け取っていて欲しいなにか。ちょっとだけでも同じ気持ちでいてくれたら嬉しい。
ライナーノーツの田淵は相変わらず捻くれてるなぁと思ってしまうけれど、そういうところは変わらないでいて欲しい。
私もきっと幸せだったことを心が身体が覚えていて思い出す時が来るのかなと考えるだけで涙が溢れる。でもまだ同じペースで歩かせて欲しい。
ちなみにこの曲の長さ、6分24秒。
正直、こんな名曲たちをよくも何十年も世に出さずに仕舞い込んでいたな…と言うのがまず最初に出てきた感想だった。
ちょっと懐かしさとかユニゾン初期の雰囲気を感じる曲もあるけれど、今普通にライブをしても受け入れられる良い曲ばかり。
やはり彼らには才能があったのだ。
もれなく、全部好き!だ。
毎日ずっと聴いていたいくらい、既に虜になってしまっている。
そして永久にお蔵入りにせず、聴かせてくれてありがとう。多分まだ発表していない曲もあると思うのでそちらもいつか聴かせてくれたら嬉しい。
「見覚えのある街がひとつずつ増えて 音は風に乗る
だけど聞こえる限度はやっぱあるから なるべく近くに行くからね」
(アナザーワールドエンド)
そしてこの歌詞がとても嬉しかった。
住んでいる街で待っています。
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