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2021年12月14日 XIIX LIVE TOUR 「USELESS+」 Zepp Nagoya


6月に行われたXIIXのTOUR「USELESS」の追加公演?となる「USELESS+」。USELESSのツアーでは披露されなかった曲もある。その曲が今回聴けるのか、+の意味は何なのか。

今回のツアーはZepp Namba2日目とZepp Nagoyaに参加することが出来た。Zepp Nambaの後に感想文を書こうかと思っていたのだがライブの衝撃が大きくあまり覚えていられなかったので、名古屋で書くことに。
大阪との違いも交えながら書いていくことにする。

Zepp Nambaは真ん中より少し前のすってぃー側、隣が通路で見やすかった。Zepp Nagoyaは1階後方斎藤くん側端の方。1段高くなっている所なのでこれまた助かった。

ほぼ定刻で暗転。SEが流れ、斎藤くんとすってぃーがまず登場。続いてサポートミュージシャンの山本健太さん、DJ HIRORON、よっちさんも登場。
前方にいる斎藤くんとすってぃーの後方にサポートミュージシャン。すってぃーより下手にドラムよっち。センターにDJ HIRORON、斎藤くんより上手にキーボード山本健太。

斎藤くんは衣装を新調したらしく(大阪初日でのMC談)、黒のワイドシャツに薄紫色のワイドパンツ(大阪2日目、名古屋共に同じ)、すってぃーは白のHOLLOW ロンTにチェックのシャツを羽織って、ブルーのワイドパンツ(大阪2日目はネイビーのin the RoughTにTOUR USELESSでも着用していたストライプのワイドパンツ)。

そして1曲目。Halloween Knightが始まる。ここは(TOUR)USELESSと変わらず。ピアノのアレンジが変わっていたように思う。それだけでなく、XIIXの2人からもサポートミュージシャンからも前回のライブより冒頭から熱量の高さを強く感じた。

2曲目。LIFE IS MUSIC!!!!!。虹色のライティングから始まり明るく色とりどりの照明に加え、すってぃーとHIRORONが煽るクラップで会場も盛り上がっていくのがわかる。間奏では斎藤くんとすってぃーが向き合い楽しそうに演奏。
しかしその後の"滾る 泳ぐ 踊る 揺れる"の部分で、踊る〜から何故か野太い声を出す斎藤くん。その変な声に笑ってしまいコーラスが出来なくなるすってぃー。いつからこんなお茶目なことをするようになったのだろうか。
(大阪でもコーラスするすってぃーに変な目線を送りつつ変な声で歌って笑わせていた斎藤宏介)

MC。
斎藤「お久しぶりですテンッテレンテンテーンです!」
会場「?」
ちょっとよくわからない突然の斎藤くんの言葉に驚きを隠せない会場と須藤さん。
斎藤「名古屋久しぶりですね。〜略〜 曲に合わせて自由に踊っていって下さいよろしくお願いしまーす!」

(ちなみに大阪では「テン、、、、、、トゥエンティです。おひ、、、、、、さしぶりです。」と、何故か溜める斎藤くん。すってぃーに自己紹介して!と振り、「す、、、、、、とうゆうです!」という冒頭のMCだった。
その後、「グルーブを感じて自由に踊ってください。」と斎藤くん。)


そして始まる3曲目、フラッシュバック。
ギターを弾かない時の斎藤くんの手の動き、"たどり着く私は幽霊"の所で両手を上げていたのは可愛らしかった。囁くような声だったり、まさに声を荒げたり、斎藤くんの歌い方の変化が感じられる一曲。

確かピアノのイントロから優しく始まった4曲目、ブルー。USELESSでは披露されなかった大好きな曲。柔らかいブルーの照明で照らされたステージが綺麗。サビではスモークが多めに焚かれたステージに"真っ白な雪に 咲き誇るだけ"という歌詞のように、細かい粒状の光のスポットライトが回転しながら客席も含めて照らし、とても幻想的だった。
間奏では斎藤くんが「DJ!」と言いHIRORONさんに注目を集める。大阪の時はこの曲歌うのが難しそう、と感じたが名古屋では歌が安定していたし、高音が綺麗に出ていてとにかく聴き惚れてしまった。

続いて5曲目、Light & Shadow。これまで光と影の演出があったこの曲だが、赤と白の照明がメインになっていた。何回かライブで聴いている曲だけど、また更に斎藤くんの歌に対する表現力が上がったように感じた。時に力強く歌い上げる姿とその照明がリンクしてよりこの曲の世界観がステージに映し出されているよう。

6曲目、おもちゃの街。この曲は本当に優しい。だけど"おもちゃの街へ!"の歌い方がただ優しいだけではなくここも少し強めに歌っていて、USELESSとの変化を感じる。特に語尾の伸ばし方。
1番Aメロは真昼の海のブルー、2番Aメロは森のグラウンドのグリーン、サビでは温かいオレンジ色の照明がステージを照らす。

7曲目、No More。USELESSと曲順がだいぶ変わっているのもあり、この曲は今後も演奏されていく機会が増えてXIIXにとっても大切な曲になっていきそうだなと思った。気付けばサポートミュージシャンも楽しそうだし、HIRORONは自ら手を高く上げてこちらに踊って良いんだよ、と言ってくれているよう。
曲が終わって斎藤くんがまず「楽しいね!」という一言を発してくれるのが嬉しい。こちらもとても楽しい。

ここでサポートミュージシャンの方々に一度下がってもらい、XIIXの2人だけのコーナー。斎藤「一旦お引き取り願えますか。あ!廊下に手羽先あったから食べてきな〜」
そしてすってぃーから座って下さいという案内があり、着席。

8曲目、E△7(acoustic)。USELESSではフェンダーのアコースタソニックを使っていた斎藤くん。今回はアコギ。その前にコードや音色を確かめて弾いていると…
須藤「それでは聞いてください。名古屋と言えば…ソング・オブ・手羽先」
斎藤「(少し悩んだ後、野太い声で)"今なんじゃない?メラメラとたぎるこんな僕にも潜む正義が〜略〜ほら気付けば手を握っている"(緑黄色社会「Mela!」)あっ手を握っているじゃなくて手羽握っているにすればよかった!名古屋の歌姫の曲です」
須藤「晴ちゃんそんな声じゃないよ」

(この謎のコーナー、大阪では"やっぱ好きやねん"だけ歌っていた斎藤宏介)


この流れから曲へ入れるメンタルも相当だな…と思いつつ、斎藤くんはギターを叩いてリズムを2つ、ループに記憶させる。
斎藤くんの1.2.3のカウントから始まったE△7、アコギと柔らかいベースの音が心地よい(すってぃーはここで赤のセミアコベースを使用)。
斎藤くんが最後のサビ前で足でループを止めるのが見えた。そこからアコギの弾き方をガラッと強めのコード弾きに変えてくる。さっきまでリズムに合わせて動いていた左足が、更に激しく動く。それにしても、アコースティックが映える曲。

この時だったか記憶があやふやだが、すってぃーが冒頭MCで何て言っていたのか聞いていて、
斎藤「テンッテレンテンテーン!」
須藤「ツッこもうか悩んだけど、何か可哀想で…」
斎藤「メンタルは強いので大丈夫。メンタルが強いのは両親のおかげです。」とか言ってたかな。

その後斎藤くんが、これまでアコースティックに興味がなかったけどアコースティックだからこそ伝わるものもあったりする、アコースティックと言えばおしゃカフェだけどそんなイメージを壊す曲を作ったので聴いて下さい、というようなことを話してから次の曲へ。すってぃーは青のベースに持ち替え。

9曲目のハンドレッド・グラビティは、まず2人のセッションから始まった。椅子に座ったまま向かい合って、ベース→ギターと交互に音を鳴らしていくこの日限りの自由なセッション。お互いにどう出るか、ニヤニヤしながら次の手を考えて音を鳴らして、次はどう来るか、それをお互いが交換し合っているような時間。見ているだけで楽しい。最後はすってぃーのカウントで曲に入る。
ハンドレッド・グラビティは珍しくすってぃーのハモリが聴ける。そしてこの2人のコーナーを見て思うのだが斎藤くん、かなりのアコギ使いだなと思う。ギターが本当に好きだというのが伝わってくる。すってぃーが足でリズムを取っているのがよく見えた。この曲めちゃくちゃいい。2人が奏でるアコースティックの新たな可能性を感じる。曲が終わる頃、斎藤くんが立ち上がってすってぃーに近付きしゃがむような格好でギターを掻き鳴らし、すってぃーはベースを縦に持って座ったまま弾き続ける。お互い向かい合って楽しそうに音を奏でている姿、最高だ。


サポートミュージシャンに「戻っておいで〜」と言うすってぃー。ライブ中、サポートミュージシャンに対してちょっと気が強めなXIIXのお二人。きっと良い関係を築いているのがわかる。

斎藤「皆様、ご起立お願いします。」
そして後半戦へ。

10曲目、ilaksa。始まる前に短めのセッション。大阪の時にこのセッションがあったかどうかの記憶がない。USELESSでは演っていなかったので、久しぶりに聴いた感じがあったがやはりカッコいい。ステージ後ろのライトが絡まるように動いていたのが印象的。

続けて11曲目、Regulus。この曲の始まりが本当に大好き。斎藤くんが気持ちを込めて歌っている後ろで山本健太さんとよっちさんも歌っているのが見えた。最初のサビで控えめなスポットライトに照らされて歌う斎藤くんの姿、美しかった。最後の"夜空を焦がすよ"のロングトーンもとても綺麗に伸びていた。XIIXの曲には意図的なのかわからないが斎藤くんのロングトーンが聴ける曲が少ない気がしているのでこの最後のロングトーンは貴重。

12曲目、ホロウ。斎藤くんがギターをセミアコに持ち替え、静かに始まった。何となくだけどいつもよりギターのストラップを短くして上に構えてるように見えた。気のせいかもしれないけれど。この曲もスモークが多めに焚かれていて幻想的。私の中でブルーとホロウは様々な形の恋や愛を歌った曲だと思っているのでその2曲を敢えてUSELESS+に回したのには何か意味があるのかと考えてしまう。ホロウを歌う斎藤くんはギターのことを想いながらとても大事にこの曲を歌っているように見えた。そしてこの曲、めちゃくちゃライブで化ける。

ここでセッション。アカシのギターフレーズが入っているので次がアカシなのだとわかるのだが、今年の大阪でのフェス「HIGH!HIGH!HIGH!」のアカシ前に披露していたセッションと同じかもしれない。FM802でライブの音源を聴いた時に何だこのカッコいいセッションは!と思いその時からずっと聴きたかったので嬉しかった。2人が向かい合って派手に音を鳴らすベースとギターが交互に。
そして始まる13曲目、アカシ。このセッション、本当に鳥肌が立つし曲への繋ぎもめちゃくちゃカッコいい。始まった時の照明もチカチカとイントロと合っていて最高。何回聴いても良い曲、大好き。

アカシのラスト、斎藤くんがギターを振り下ろすタイミングで14曲目、Stay Mellowが始まる。これもカッコいい。この曲の時の斎藤くん、本当にいけない顔をしている。目つきといい、今までに見たことのないような表情で歌っている瞬間があってドキドキさせられる。

15曲目、Answer5。曲が始まってからすってぃーが移動し、山本さんの所へ行って何やら耳打ちをしていた。笑顔の2人。楽しそうだった。サポートメンバーを含めそれぞれソロコーナーがあり、ギターソロではギターを背中に背負って弾く斎藤くん。しかもそのためにストラップを動きやすいように肩に掛け替える徹底ぶり。大阪では結構長く背中で弾いていた記憶があるが名古屋では割とすぐ正面に持ち替えてギターソロを掻き鳴らしていた。曲が終わるまでストラップは片方の肩にかけられたまま。サビではHIRORONさんが手を上げて客席を煽る。

16曲目、本編ラストはlike the rain。ピアノと斎藤くんの歌から始まる。この曲でも斎藤くんの歌の表現力の凄さに圧倒された。語尾の柔らかな伸ばし方、一音一音丁寧に歌われているのがわかる。
USELESSではラストがAnswer5だった。今回は、音楽への愛を歌ったこの曲がラスト。USELESS+では更に、彼等の音楽への強い愛を感じることになった。


斎藤「ありがとうございましたXIIXでした!」
捌けていく時の斎藤くん、両手で手を振っていて可愛らしい。


アンコール。メンバーが出てくる。
ここで話した内容か記憶があやふやではあるのだが、
須藤「あの、火をつけるやつもらった?(ブルーのキャンドルのことだと思うがキャンドルというワードが出てこないすってぃー)」
斎藤「あーまだもらってない!買おうかな」
須藤「火をつけてみた人いますか?」
斎藤「4人くらいいたね。」
須藤「宝石みたいで綺麗だったよ。」
という会話があった。あと、ここではグッズの話を斎藤くんがすってぃーに振ったのだがすってぃーはLINE LIVEでも各地でもグッズの話をしているからか、ここでも話す?みたいな雰囲気になり斎藤くんに「グッズの話は毎回しなきゃダメだよ」と言われていた。


そしてアンコール1曲目、Endless Summer。大阪ではすってぃーが持つベースを間違えたりしていたが、名古屋では大丈夫だったよう。最初、よっちさんが電子ドラムを叩いている。すってぃーがよっちさんの方を見てお互いニコニコしている。斎藤くんもまたセミアコを手にしていて、基本的にギターを指弾き。ソロの部分と最後の部分だけ手の中に隠し持っていたピックを使って弾いていた。ギターソロの時は音を合わせるように山本さんの方を見ていた。途中で生ドラムに変わるところも凄く良い。優しい歌と楽器の音、とても泣ける。終わり方も音源通りすぐ終わるのではなく、余韻を持たせて終わるのがとても良い。

(大阪ではここで次の曲の掛け声の発声練習みたいなのをやっていた。すってぃーのアウ!よっちさんのアウ!HIRORONさんのアウ!山本健太さんはなぜかイェーーィ!!その後斎藤くんがアウ!と言った後に曲が始まる、という。何故か名古屋ではやらなかった)

そしてラスト、ユースレス・シンフォニー。斎藤くんが上手前方に来てギターを弾いていて、歌が始まるのに戻らないのでどうしたかと思いきや、イントロ2回回し。これは急遽変わったのだろうか。そしてすってぃーのベースのストラップが外れるアクシデント。スタッフさんに助けられていた。すってぃーも以前に比べてリズムに合わせてその場でよく動くようになった気がする。ギターソロで前に出てきた斎藤くんは本当に楽しそうにギターを弾いている。XIIXの2人だけでなく、手を上げて煽るHIRORONを始め、サポートミュージシャンもみんな笑顔なのが印象的だった。

斎藤「ありがとうございましたXIIXでした!またね!」

捌ける前に、すってぃーからメンバー紹介。「ドラムよっち!DJ&マニピュレーターHIRORON!キーボード山本健太!」
斎藤「そして俺たちが!!!」
須藤「…………(声色を変えて)テントゥエンティーです!!ごめん、何だったっけ?」
この流れとても面白かった。


USELESS+、6月のUSELESSのライブより更に凄いことになっていた。一言で言えば「ヤバい」のだ。観る度にXIIXが凄いバンドになっていく。XIIXのライブがない間、すってぃーがライブがしたい、とSNSで言っていたことがあった。XIIXの2人が本当に音楽が、ライブが好きで、歌が、ギターが、ベースが好きで、それがとにかく伝わってくる。XIIXの2人もずっとこのUSELESS+のツアーを楽しみにしていたのだろう。自由に楽しく音を奏でる彼等はステージでその気持ちを全開にし、その姿を見るだけで伝わってくるものが沢山あった。それだけではなく、サービス精神も旺盛な斎藤くん。こちら側を楽しませようと考えているのかどうかは分からないが、全力で滑っても頑張っている(?)あなたの一面を見れるのが嬉しい。少しドライなすってぃーとのやり取りも。

しかし、USELESSの中でも人気曲であろうVivid Noiseを外してくるとは予想外だった。ブルーとホロウが新たにセトリに入るとして2曲減るかもしれないとは思ったが、ここで敢えて外す潔さ。その代わりではないと思うが久しぶりのilaksaはとてもかっこよかった。フェスでも盛り上がりそうな曲だ。きっとまた沢山聴けることを願う。

音源通りのライブもいいけれど、アレンジが加わるスタイルがXIIXのライブスタイルになっていくかもしれない。もちろん同期有りのライブも続けていくかもしれないし、来年からは2人だけのライブもやっていきたいと斎藤くんが言っていたのでそちらも期待したい。これからの活動もめちゃくちゃ楽しみ。ファイナルの東京も行きたかった。


それにしてもすってぃー痩せた。大阪の時に1日1食にしているからカレー食べれないという話をしていたけど、ストイックすぎる。
これからも長く音楽活動を続けるためにも無理はしないで欲しい。それは斎藤くんも一緒。


そして、XIIXはこれからもっと凄いことになっていきそうな予感しかない。目が離せないバンドになってしまった。来年の活動に、更に期待。



2021.12.14 Zepp Nagoya
セットリスト

1.Halloween Knight
2.LIFE IS MUSIC!!!!!
3.フラッシュバック
4.ブルー
5.Light & Shadow
6.おもちゃの街
7.No More
8.E△7(acoustic)
9.ハンドレッド・グラビティ
10.ilaksa
11.Regulus
12.ホロウ
13.アカシ

14.Stay Mellow
15.Answer5
16.like the rain


EN

17.Endless Summer
18.ユースレス・シンフォニー

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塩パン
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