IRON MAIDEN「Brave New World」
トリプルギター編成になって最初のアルバム。
リリースされてから20年経った作品なんだと振り返ると、自分のメタル人生もまた、同じだけの年月を過ごしてきたのだということなのだが。
ブルース・ディッキンソンとエイドリアン・スミスの復帰がアナウンスされたのが1999年2月。
自分が初めて、" IRON MAIDEN "の存在を認知したのは、1999年1月1日。
https://note.com/preview/nf5e6dc1c5f18?prev_access_key=33c6f0b8a5d2f69869c4d126f6ab3bec
声優アーティストの先駆者、" 椎名へきる "のラジオ番組で聴いたのが最初だった。
その時に流れたのが、" The Trooper "。
とはいえ、当時は " IRON MAIDEN "という単語だけが頭に残っていて、" Piece Of Mind "に収録されているのなんて知らなかったし、
そもそも" The Trooper "という曲がどんな曲だったのかすら記憶には無かった。
それだけ、衝撃だけが、自分を支配していたのだけは覚えている。
後に、ネットで資料を探していたときに音源を見つけて、当時聴いた曲が " The Trooper "だったと判明した。
1999年1月1日。
それは自分にとってHM/HRという存在に出逢った日なのだ。
その2月に動き出した新編成 IRON MAIDEN が、今もなお、編成を変えずに活動しているのも、何かの縁なのかもしれない。
最初のブルース・ディッキンソン在籍時代の期間は、とうの昔に追い越した。
そんな黄金期とも言える時代を迎えた証として最初にリリースされた作品。
それが、" Brave New World "なのだ。
♪01
The Wicker Man
鳴り響くエイドリアンスミスのイントロ。
新生 IRON MAIDENの幕開けを告げる、
自分にとっても原点と言っても良いアンセム曲。
♪02
Ghost Of The Navigator
長い航海を表現するように起伏がある。
2曲目に相応しく、疾走感を保ちながらもテクニカルでカッコいい。
中間部で3つのギターがリフを加速させるところは聴きどころのひとつ。
ニコのバスドラが速度を上げるのが堪らない!
コレがシングルバスで行われていることもビックリする。
♪03
Brave New World
情緒的な立ち上がりから一気に盛り上がる様はまさしく様式美。
この曲もまた、アンセムと言える曲だ。
♪04
Blood Brothers
アコースティックに始まる曲の為、ゴリゴリのメタル曲だと構えていると肩透かしを受けた印象になる。
自分も最初はそうだった。
ただ、この曲も様式美が詰まっている。
HRを経て、初めて良さが解る曲かもしれない。
♪05
The Mercenary
このアルバムでもっとも、メタル!!
と言える曲だと思う。
世間的なイメージの話ではあるが。
新編成最初の作品ということもあり、この曲もまたアンセム曲である。
今後のツアーを意識した曲作りをしていたのかもしれない。
♪06
Dream Of Mirrors
ランニングタイムは9分を越える曲なので視聴前は長いと感じるかもしれないが、そんなことはない。
叙情的で、展開力のある曲だ。
徐々に盛り上がる形にしていく曲が多いし、こんな曲調が基盤となり始めたのも、新編成になってからの気がする。
♪07
The Fallen Angel
7曲で堕天使を持ってくる作品作りは狙ったのだろうか?
曲調は前vo.ブレイズ・ベイリーが歌っても大丈夫な感じ。
そこにスパイスを加えているのがトリプルギター編成だし、ブルース・ディッキンソンなのだが。
本来はライブ映えするはずの曲。
♪08
The Nomad
またまた長い曲。
Iron Maidenにしてはヘヴィな曲調だ。
とはいえ、全体的にはエモーショナルなHRともいえる曲。
♪09
Out Of The Silent Planet
個人的には、この曲が、この作品で1番好きだ。
MVはLive verだったが、ライブでやったことはないはず。
勿体ない曲だなと思う。
♪10
The Thin Line Between Love And Hate
ラストを飾る曲。
なんというか、Iron Maidenとしてはユニークな曲だと思う。
アンセム曲だけど、メンバー達が歌っているのもあって珍しい曲だ。
★総評 94点
全体的に良い作品だと思う。
レビューに大したことを書けてないのは、単純に自分の表現力の足りなさが原因だ。
メタル初心者の入口としては、ちょっと物足りない作品かもしれない。
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