2025/1/8 追記



日記を書き終えたあと、なんだか満たされない思いがして日付が変わるまでほかの人の日記をいくつも読んだ。日記の投稿がようやくその日のうちにできるまでに追いつくと、こんなに日記が読める余裕がうまれる。もっと日記を読みたい。読み合いたい。そして「余裕をもつ」ということに少し思いを馳せた。
時間がたっても心がざわついていて、縋るように、白川みどり『たよりない傷』を読む。丁寧に少しずつ読みたいと思っていたのに、ページを捲ると次から次へと、乾いた喉を潤すように読んでしまった。そうしていると、目の奥の水分量が数パーセント上昇している気がして、気付いたら涙を流していた。ぼろぼろ流れて耳へとつたっていく涙。息がひっくひっくと言っている。こんなに短歌で泣いたのは、いつぶりだろうか。容易く言葉に表せないけれど、あぁーーーーー大好きだ、ということは確実に言える。美しくて、清潔で、柔らかくて、丁寧で。カーテンのようなその向こうにあって、しかしそれは寂しさをも湛えていて、届きそうで届かないような、不確かなもの。安心と不安が混じり合うような、それでいて心地いいもの。そして最後に添えられた何編かの日記。本当に、彼女の言葉の紡ぎ方はもちろん、生活の掬い方が好きだ。こんなに素敵な歌集を、本当に。救われた。大切に大切にしたい。




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