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ザ・レッズのキャプテン スティーヴン・ジェラード

特徴・プレースタイルなど

プレミアリーグ史上最高峰のボックストゥボックスの選手であり、屈強な肉体とテクニック、そしてパワーを持ち合わせるリバプールの顔ともいえる人物となります。

ジェラードといえば?現役時代を知る人であればその大半が強烈なミドルシュートに代表されるキックの質とパワーが高い選手という印象がありミドルシュートやロングシュートの名手としても知られています。
ボランチの位置からダイナミックに展開されるボールの質は、正確に芯をとらえるキックにより、爆発音と共に伸びのある弾道で前線に届けられます。シャビやピルロのような精度の高い柔らかいボールではないものの、縦へスピードを持ってボールを運ぶハイテンポなサッカーにはぴったりとマッチする選手となります。

また、そのキック力は代名詞でもある強烈なミドルシュートにも活かされ、ペナルティエリアの外から豪快にネットに突き刺さるようなシュートは見ていて爽快な気分にさせるゴールとなります。
走りながらバウンドに合わせるステップの旨さや様々なシチュエーションに合わせたシュート技術も高く、得点力のあるセンターハーフでもあります。

守備面でも身体能力とパワーを活かし、相手の攻撃をしっかりと潰すことができ「レッド・ドラゴン」の異名を持ち竜のように力強く空中戦でも屈強なリーグの中でもしっかりと競り合えます。中盤の底で睨みをきかせ相手の攻撃をしっかりと食い止め、強烈なキャプテンシーで中盤に強い影響力を発揮しました。

ちなみに極度の潔癖症らしく1日に何度も手を洗っているようです。

経歴等

幼少期からリバプールのアカデミーで才能を磨き、1998-1999シーズン終盤のブラックバーン戦でトップチームデビューを飾る。
デビュー当時は右サイドバックでプレーし、その後センターハーフにコンバートされる。

1999-00シーズンのシェフィールド・ウェンズデイ戦で初ゴールを決め翌2000-01シーズンよりジェラール・ウリエ監督の下、リバプールのレギュラーとして活躍しUEFAカップ、FAカップ、リーグカップの3冠達成に貢献した。
リーグカップ戦の決勝では、先制点を決めUEFAカップ決勝では2点目を決めるなど要所で得点を決めしっかりと優勝に貢献した。

2000年5月のウクライナとの親善試合で代表デビュー。2000年6月のUEFAEURO2000に出場。2001年日韓ワールドカップ予選ドイツ戦で代表初ゴールを記録。2002年本大会はエリクソン監督のキープレイヤーであったものの負傷のため出場できなかった。

2003-04シーズン途中から23歳の若さでサミ・ヒーピアからキャプテンを引き継ぎ、その存在感とカリスマ性を開花。
若い時のジェラードは感情むき出しのプレーが行き過ぎてチームにマイナスの影響を与える時もあったが責任感を背に一皮むけた威圧感を併せ持つようになり闘志溢れるキャプテンとして活躍した。
同シーズンを4位でフィニッシュしチャンピオンズリーグ出場権を獲得。
2004-05シーズンではUEFAチャンピオンズリーグで優勝し、0-3のビハインドから逆転優勝のきっかけとなるヘディングシュートを決めチームを鼓舞し同点に追いつきPK戦の末にACミランを下しチームに5度目となるトロフィーをもたらし、この活躍によりUEFA年間最優秀選手賞を受賞。
2005-06シーズンではFAカップをもたらし自身は初のPFA年間最優秀選手賞を受賞。
2008-09シーズンはリーグ戦で初のハットトリックを決めるなどポジションを少し上げたことにより得点力が増し自身キャリアハイの16得点を記録。二コラ・アネルカ、C・ロナウドに次ぐリーグ得点ランク3位、チーム内得点王となった。
2010年FIFAワールドカップでは大会直前に主将のファーディナンドが負傷離脱したため副将であるジェラードが代表チームの主将を務めた。
2013-14シーズンは13ゴール13アシストとチームの中心として大車輪の活躍。ルイス・スアレス、ダニエル・スターリッジと共に強力な攻撃陣を形成しリーグ戦で優勝争いをするも惜しくも2位となり優勝を逃した。
2014-15シーズン終了後のリヴァプール退団を発表。
クラブ史上3人目の通算700試合出場を達成しリーグ戦500試合出場という記録も達成。
過去にはレアルやチェルシーといったビッグクラブが何度も獲得を試みるもそのオファーを全て断り続け、10年以上リバプールで主将を務め続けた。

2015年7月にメジャーリーグサッカーのロサンゼルス・ギャラクシーに移籍。デビュー戦で1ゴール2アシストと大活躍。
チームの中心として輝き続けたリバプール時代と違い、新天地アメリカでは晴れ晴れとリラックスした表情でプレーしていたのが印象的でした。
本人も「ここ(アメリカ)では街を歩いていても誰にも気づかれない。前の街では5分に1回は立ち止まる必要があったからね」とリバプールの象徴としての強烈で独特なプレッシャーから解放されたこともうかがえました。
2016年11月24日に現役引退を表明しラストシーズンは怪我で21試合出場ながら11アシストを記録。
ハイレベルな戦術眼とパスセンスは衰えていないことがうかがえます。

2021年2月現在スコットランド・レンジャーズFCの監督としてチームの指揮を執っている。
将来的にはリバプールにピッチ上でスーツを着て戻ってきてくれることを願っているファンも多いのではと思います。


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