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【スペイン代表・選手紹介】元帥 フェルナンド・イエロ

引退した選手や現役選手、そして将来招集して欲しい選手をまとめていきます。

今回はスペイン代表のフェルナンド・イエロです。

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1990年代を代表する名DFの1人となりスペインの名門レアル・マドリードで長きに渡り守備の要として活躍した選手となります。

スペインのベレス=マラガ出身のイエロは、地元クラブのベレスでサッカーキャリアをスタートし、1987-88シーズンにレアル・バジャドリードへ移籍。
1987年10月4日のエスパニョール戦で1部リーグデビューしました。

1989-90シーズンにレアル・マドリードへ移籍。
チームを後方から支え6度のリーグ優勝と4度のカップ戦優勝、CLを4度制するなど数多くのタイトルを獲得しました。

2001年からは「キンタ・デル・ブイトレ」の最後の1人のマヌエル・サンチスの引退に伴いキャプテンに就任し、「銀河系軍団」として高額の移籍金で集められたメンバーとチームの古株組とをまとめあげチームの精神的な支柱となりました。
しかし、守備陣への低待遇への不満からクラブ側と衝突を繰り返した事や、年齢的な衰えから2002-03シーズン終了後の契約延長のオファーはなく、カタールのアル・ラーヤンSCへと移籍しました。

2004-05シーズンからはイングランド・プレミアリーグのボルトン・ワンダラーズFCへ移籍しレギュラーとして高いパフォーマンスを披露し、チームをUEFAカップ出場権獲得に導き、チームから契約更新のオファーを受けるもののシーズン終了をもって現役引退を表明しました。

引退後はスポーツ関連のマーケティング会社などを経て、2007年9月にスペインサッカー連盟初のスポーツディレクターに就任し、母国の2008年の欧州選手権と2010年ワールドカップ優勝に尽力しました。

その後はマラガCFのジェネラルマネージャーを経て、2014年にレアル・マドリード・カスティージャの監督に就任しました。
2016年からはレアル・オビエトの監督に就任し、2017年にはワールドカップを控えたスペイン代表のスポーツディレクターに就任。

レアル・マドリードの監督に就任し代表監督を解任されたジュレン・ロペテギの後任として2018FIFAワールドカップスペイン代表監督に就任した。

グループリーグを突破したものの開催国ロシアに敗れ在任期間25日間という短さでスペイン代表とディレクター職も退任。

2020年には再度スペインサッカー連盟の職人に復職したとのことです。

特徴・プレースタイルなど

187cmと大型で空中戦の強さはもちろん、パワーを活かしたプレスと深いタックルを武器に守備の中心として活躍しました。
デビュー当時からスピード不足の印象がありましたが、屈強なメンタリティと共にリーダーシップを発揮するラインコントロール、適切なポジショニングとカバーリングが行えるなどDFに必要な能力を高い水準で持っている選手でもあります。

また足元の技術も高く、精度の高い長短のパスを武器に展開力を持ち攻撃の起点となる現代サッカーでもすぎにフィットできるほど高い能力を持ち、守備から攻撃のスイッチを入れる判断力も高い選手でもありました。

得点力もあり1989年から2003年まで在籍したレアルマドリードではカップ戦も含め126得点。スペイン代表では89試合29得点と繊細なテクニックと決定力も併せ持ち、フリーキックやPKでもキッカーをまかされるほどで、相手ゴールとは真逆の位置がメインポジションとなるDFのポジションでいながら高い数字を記録しておりました。代表での通算得点数はラウル(通算44得点)に抜かれるまでは歴代1位の記録だったことを考えると非常に高い数字だと思います。

また2002年3月24日に行われたサラゴサ戦ではDFながらハットトリックを決め、3-1で勝利を収めております。

ちなみに1991-92シーズンではリーグで21得点を記録し得点ランキング2位を記録しました。

レアルで引退して欲しかったですが、それもかなわず。
クラブや代表で強い影響力を持ち、選手からの信頼の厚かったイエロ。引退後もスペインサッカーの様々な要職で重宝され、経験を積んでおります。ぜひとも現役時代の強いリーダーシップでクラブの監督として魅力あるチームを作り上げて欲しいと思いました。


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