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【就活】沼にハマらず、最短距離で歩む「自己分析」
”就活”を始めるとき、誰もが躓くであろう「自己分析」
ゴールが見えづらいものだからこそ、始める前に明確なゴール設定をしてから始めることで、無駄がなく目的に沿った自己分析ができると思います。
地方Fラン大学生である私が、NEXT GAFAと呼ばれるBigTechから内定を獲得するに至った、そのファーストステップでもある自己分析について、私自身が非常に参考にしたフローを再度まとめてみました。
自己分析をする明確な2つの目的
自己分析をはじめたとき、多くの人が「強み」「弱み」「ガクチカ」「モチベーショングラフ」こんなワードを思い浮かべ、終わりなき自己分析の沼にはまっていくのではないでしょうか。
ここで1つ、自己分析を行う「目的」に立ち返って再考したいと思います。
『就職活動における「自己分析」を行う目的とは何か』
【目的①】選ぶための自己分析
【目的②】受かるための自己分析
自己分析をする目的は多かれ少なかれ、この2つに収束すると思います。
①「選ぶための自己分析」とは
これは、自分がどのような業界・企業に適しているのか。もしくは、どのような職種にモチベーションを見出せるのか。どのような企業文化・バリュー・ミッションに魅かれ、共感するのか。これらを明確にすることで、企業の選定軸、つまり、「就活の軸」を言語化していく作業です。
「選ぶための自己分析」をすることで、自分の軸に合わない企業を切り捨てることができ、企業選びの効率が飛躍します。また、就活の中盤・後半で「あれ、なんでこの企業受けているんだっけ?」「あなたの志望動機は?」こういった疑問や質問に対して、明確な理由をもって答えることができます。就活中に迷子に陥らずに済むでしょう。
②「受かるための自己分析」とは
これは、ひとことで言うと、内定を手に入れるための自己分析です。「受かるための自己分析」とは、エントリーシートや面接といった選考を通して、”想定される質問”に十分答えられるだけの準備をするということです。これが「ガクチカ」や「強み」「弱み」などのパーソナリティに対する自己理解を深め、その言語化能力を高めることに繋がります。
「選ぶための自己分析」のフレームワーク「4P」
「4P」であなたにとって最高の環境を考える。
4Pとは、Philosophy(理念・目的)、Profession(仕事・事業)、People(人材・風土)、Privilege(特権・待遇)のことで、「企業の魅力因子」ともいわれます。企業分析をする際によく使われる手法です。
この4Pをあなたが今まで属していた環境分析に置き換えると・・・
・People(人/風土):どんな人がいるのか?どんな組織風土なのか?
・Profession(仕事/内容):どんな業務があるか?何をする組織なのか?
・Philosophy(理念/目標):どんなビジョンや目標を持っている組織か?
・Privilege(制度/待遇):どんな制度 / 待遇があるのか?
この4Pを駆使して、「過去にパフォーマンスが高かった環境」を分析してみてください。(部活・アルバイト・塾・サークル・ゼミ)
以下に私のアルバイト経験での4P分析を載せておきます。
「パフォーマンスが上がった環境」=ブライダルのアルバイト
ーPeople(人/風土)
アルバイト・社員がお客様のことを第一に考え、働いている
人を喜ばすことに対して、惜しまない
仕事への責任感が高く、お互いの考えを尊重し合える
年齢や慣習に囚われず、仕事の成果で評価し合えるフェアな環境
ーProfession(仕事/内容)
料理・ドリンクの提供という枠を超え、お客様への声かけの工夫し、最高の披露宴と+αのサービスを創出する仕事
約20名のチームの育成と、お客様の満足度の向上をいかに両立し、高めるかという視点をもってマネジメントする
料理提供を担うサービスから、披露宴の運営の統括まで、多様なポジションが存在
ーPhilosophy(理念/目標)
新郎新婦のおふたりだけでなく、参列するゲスト一人一人に対して、小さな喜びやサプライズを行う。規定の業務に留まらず、自分達がどのような価値をお客様に生み出せるかという視点を大切にしている。
ーPrivilege(制度/待遇)
成果や役割・責任に対する姿勢、プロセスを評価し、その評価が昇給や、昇格(ポジションの獲得)へと繋がっていく。
また、自ら考え、ゲストに対して何か特別なサービスを行った場合に、それが従業員の中で共有され、組織内評価を受ける制度がある。
ここから抽出された4Pの要素は以下です。
ーPeople(人/風土)
→お客様や働く仲間に対して誠実か、フェアネスか
年次や慣習に囚われず、評価し合えるフェアな環境か
ーProfession(仕事/内容)
→仕事・業務がより多くの人にポジティブなインパクトを与えられる
ーPhilosophy(理念/目標)
→当事者意識を持ち、(人々に)幸せを届ける。仲間も大切に
ーPrivilege(制度/待遇)
→成果とそのプロセスが「年次」に関係なく評価され、透明性のある組織
これとは反対に、「パフォーマンスが下がった環境」も分析してみてください。そうすることで、「人・仕事・理念・待遇」の4つの要素において、自分という人間の適性が見えてくると思います。
これらが業界・職種・企業選びの軸や志望動機の根本軸として活きてくるでしょう。
「受かるための自己分析」のフレームワーク
ここでは、選考中に想定される質問に対する回答をあらかじめ言語化していきます。
想定される質問は2軸
①パーソナリティ
②学生時代に頑張ったこと/経験
選考中に聞かれるであろう質問は上記の2つに集約されると思います。
簡単に項目立てて整理してみます。
①パーソナリティ
ー大切にしている価値観
ー長所
ー短所
パーソナリティ系の質問の分析には以下のフレームワークで整理してみてください。
【分析フレームワーク】
○理由
○形成の原体験
○現在それが活かされている/現れているエピソード
全ての質問に対して、この3つの項目を当てはめて、言語化した上で、「過去 / 現在 / 未来」の3つのタイムラインを置いてみましょう。
②ガクチカ系の質問
ー学生時代に頑張ったこと
ー個人で努力したこと
ー組織の中での努力したこと
ー人生のターニングポイント
ー挫折経験
過去の経験を問う質問では、この質問を通して、「思考特性」「動機特性」などを問うことが多いように思います。
いずれも、各エピソードについて分析していく際は、「期間・組織規模・変化数量」などを明確な数字を使って「定量的」に伝えることと、そのエピソードの起点となった「動機」については、「定性的」に感情を表現すると伝わりやすく確度の高いものになると思います。