【MNG】M4Pro MacBook Proを買ってしまった
以前 こちらで シミュレーションしていたのだが、Sofmapの買取祭やCTOモデルがある事、今使っているM1Proが意外と値落ちしていない状況を鑑み、思い切って買い替える事にした。
通常の賞与に加えて勤続ボーナスもあるし、その前借りと思っておくw
買ったマシンについて
購入したスペックは以下の通り。カスタマイズ箇所は太文字にしたが、要は こちらで 記載していた【安定した仮想環境運用や動画編集】セットである。
14インチ、スペースブラック、JISキーボード(Nano-Textureディスプレイ無)
M4Pro(12CPU/16GPU)、48GBユニファイドメモリ、512GBストレージ
選んだ理由
ある意味当初のシミュレーション通りと言える。
「本当にProにすべきなのか?無印M4でメモリだけ盛るで十分では?」と冷静になって考えてみたが、以下の理由でM4Proにした。
仕事でも活用する+LLMをしたいため(チップをM4Proにした理由)
仕事柄、仮想環境やコンテナを使用し、さらにLinuxも触れている事を考えると、その辺の学習はますます恒常的に仮想環境を立てる事が予想できたため、ある程度のマシンスペックは必要と判断。
性能そのものはM4でも十分だと思ったと書いたのだが、VirtualBoxやParallels等で仮想環境を立てる事を考えると、その仮想環境にCPUを割り当てる際にM4だとCPUスペックが若干不安になったというのもある。特にParallelsでARM版Windowsを動かす場合に高性能コアが多い方が良いだろうし。
また、M4→M4Proで5万円くらいのアップなのだが、CPUが省電力構成→性能重視構成で処理能力1.5倍+GPUが1.6倍+メモリ帯域幅2.2倍が付くと考えれば費用対効果は高い。LLMをするにあたってメモリ帯域幅の重要性は色々なところで見たので、M4Proとした。
でもLLMは本格運用まで到達しなさそうだった(M4Proの16CPU/20GPUにしなかった理由)
ただ、LLMは仕事における試用やクラウドインスタンスの購入もありそうなので(さくら高火力とか)、本格的な実践はそちらでするとし、当面はLLMの仕組み理解や試験的なものになりそうであったので、チップはM4Proの標準版(12CPU/16GPU)に。
処理能力自体は元々M1Proで殆ど困っておらず、調べてみるとLlama-3-ELYZA-JP-8BやELYZA-japanese-Llama-2-7B等の日本語LLMなら(評価速度はやや遅めながら)結構快適に動きそうではあるので十分だろうというのと、M4Pro上位版(14CPU/20GPU)との差異4万円に対する費用対効果が、自身の用途を考えると見出せなかった。
本当に本腰を入れるならM4Maxの16CPU/40GPUでメモリを128GBにするだろうしね。
メモリ量が不安だった(メモリ48GBの理由)
M1Proも快適だったのだが、16GBというメモリ量が(ユニファイドメモリで少なくても何とかなるとはいえ)昨今だと少ない印象で、どうしてもメモリスワップを恐れて常駐アプリを減らしていたし、zoom等による打合せでは資料を共有してはすぐ消したり、Safariもタブ数も控える等してリソース管理しつつ臨んでいた。また、仮想環境に割り当てるメモリサイズにも苦心していた。
「うちのメモリ8GBは(Windows等でいう)16GB相当だ」というAppleの強弁もあったが、M4世代になってベースのメモリ量を16GB(M3のAirでも8GB→16GBに倍増して価格据え置きという実質3万円値下げ)した辺り、やはり不十分だったのだろう。
もしかしたら標準の24GBでも十分かなぁと思ったものの、大規模なデータやAIモデルをメモリ上に展開し、CPUやGPU、NPU(Neural Engine)とデータをやり取りして出力するというLLMの性質や、それだけでなくとも各種アプリの使用でどうせ多く使うだろうし、数年経ったらやっぱり足りなくなるというのは見えていたのと、そのあたりの「痒い所に手が届かない」感は何とかしたいと思い、値段が高いのを承知で48GBにカスタマイズ。
結果、Dockerや各種ウィジェット、LINE、CleanMyMac等の常駐アプリに加えてSafariやzoom、discord、各種Officeソフトを立ち上げてもスワップせず快適極まりなく、LLMも生成速度的にはそこそこ快適に動いてくれる(M1Proでは話にならなかった)ため、アップグレードは正解だったと思わされた。
ストレージは外付けで運用できそう(ストレージを512GBのままにした理由)
チップやメモリとは異なり、ストレージは外付けで何とかなる部分があり、M1Proの時でもThunderbolt4の外付けストレージで運用しているので、その継続である。
Thunderbolt5という将来性のある(人柱にもなりかねないがw)インターフェースであればI/Oももっと早いだろうし、ディスク管理は比較的得意で、CleanMyMac等でも管理してきたので、512GBのままにした。
動画編集をガンガンするなら(動画編集は素材+プロジェクトファイル+大量のキャッシュを作る関係上)最低1TBはないと厳しいとは思うのだが、過去3年を見ても困るシーンこそあったもののキャッシュ削除等で対応してこられたので、困る事はないだろうという判断。
オススメかどうか
プロダクトとして優秀だしUXも素晴らしく、所有欲も満たされる。
Apple流のエコシステムに対し好印象を抱く人なら「オススメ」だが、当然ながら万人向けとは言えず、用途に依存すると言える。
M4になったApple Siliconは、従前のM1ProやM2Proあたりの性能を一部では凌駕するなど進化幅がそれまでよりも大きいものの、M1もまだまだ現役で頑張れるクオリティを持っているので、M1の性能に満足しているなら無理して買う必要はないだろう。Intel Macからの買い替えではない限り、ある意味買い替えタイミングの見計らい方としては普通のPCと同様になった。
いかんせん「とりあえず買ってみよう」とは言えないレベルの高額な買い物なので、「M4(Pro/Max)で何がしたいか、何をするか」が見えていて、かつ現行マシンでパワー不足を感じるかも精査する必要がある。
今回は、確かに今までの用途を考えるとわざわざM4Proにする必要はなかったのではないかと思われたが、やや肩透かしに終わったM3Proに比べると確り「Pro」に相応しい性能になっていたし、自身の用途や将来的に行いたい事を整理し、そこに対しM1Proで力不足でないかを考え直した結果、メモリのみアップグレードした次第である。
もちろんM4Proの全部盛りが最高なんだけど、予算もあるしね。。。
ちなみに移行アシスタントを使ったが、ものの1時間で全て移行できたので乗り換えは非常に快適だった。
後はM1Proを買取に出すだけである。