家族。
こんにちは。今回はいつもとテイストというか内容が違い、深刻だと思います(テイストってなんですか笑)
正直、ここに書くか迷いました。でも文面で残しておきたいと思い文字を打ってます。冒頭を書いてから投稿するまで日が経って話の流れがおかしいかもしれませんがよければ見てください
あのウイルス
昨年と今年、流行語大賞になってもおかしくないほど聞いた"新型コロナウイルス" (流行語大賞は不謹慎かもしれませんすみません)
そのウイルスに一人暮らしをしている私の兄が感染しました。幸い軽症でいまこの文字を打っている段階で、発症し陽性と結果が出てから2日程経っていますが症状は治まっているそうです。
結果が出るまで
発症しPCR検査を受けたのが月曜だと仮定します
元々は、火曜日に実家(私と両親が住んでいる家)に帰ってきて、水曜日に地元の友人と遊びに行く予定でした。
月曜日の詳しい時系列は分かりませんがお昼頃、母に熱があるから明日実家には帰らないと連絡したそうです。 その日私は2限で大学が終わり、夕方からバイトが入っていたため帰宅してから大慌てで支度をしていました。支度途中、家の固定電話、母の携帯が鳴っていたのですが母本人が寝ていたため電話に出れませんでした。両方が連続で鳴るのはおかしいと思い母の携帯を確認しました。(私はこの段階で兄が発熱していることは聞いてないです)
兄からの着信だとわかり、自分の携帯で兄に連絡しました。 どうしたのと聞くと熱出てるのは知ってる?と聞かれ知らないとこたえると、コロナの検査陽性でしたという言葉が突然耳に入ってきました。 身近にいないから大丈夫、まだ若いから大丈夫 そう思っていたものが急に恐ろしいものに変わりました。
動揺していましたが冷静に、わかりましたと伝えました。この後のことはまた連絡するとのことで私と兄の通話は終わり、母を起こして通話の内容を伝えました。
私の心の中
上に書いたように、本人以上なのではないかと思うほど動揺していました。コロナが流行り始めた頃当時大学生だった兄は遠方にライブに行ったり、友だちと旅行に行ったりと平然と出かけていました。そんな兄が感染してしまった。ショックでした。これからどうなるんだろう、家族はどうしていけばいいんだろうと頭が追いつかないままバイトに行きました。バイトがなければこの日は泣いて過ごしていたかもしれません。兄は今年の4月から社会人になり、5月から一人暮らしをはじめました。そんな中の自宅療養は心細いはずです。とにかく私ができることは何でもしようと決意しました。
私ができること
具体的には連絡を取ることと、食料など必要なものを家の前まで運ぶということしかできません。
母はフルタイムではありませんが親は共働きで、私の大学までの定期圏内に兄の家の最寄駅があるため、平日に必要なものがあれば私が運ぶということになりました。
早速月曜に必要なもののリストが送られてきたため、バイトから帰宅してすぐ買い物に行きました。(私は火曜提出の課題に追われていたため、火曜に買いに行くのは無理だと判断しての行動です笑)
コンビニなどで買えるものは兄の家の最寄駅で買おうと思い買えるものだけ買って帰りました。
火曜日、大学の授業が4限からだったため、早めにお昼を食べて荷物を持って兄の家に向かいました。車では何度か行ったことがありましたが、電車で行って駅から歩くのは初めてで、しかも家に入れないし兄に会うこともできない。言葉に表せないほど辛かったです。兄は平然を装っていても本当は本人が1番不安だと思い、自分は堪えようと必死でした。
兄に電話し、少し怖かったですが大荷物でドアノブにかけたり家の前に置いておくのは・・・と思い持ってきた鍵でドアを開けて荷物置くねバイバイと声をかけてすぐドア閉め、鍵をかけました。持ってきたアルコールですぐ除菌し、駅に着いてすぐトイレで手を洗い、またアルコールで除菌しました。
小学生の時に○○菌だーとクラスの人に言ったり陰口を言ったりしている人はいなかったでしょうか 私の周りにはいましたし、小学生なんてそんなもんです。 大概は悪気がないんですから。でもいい歳になって悪気はないけど人を菌扱い(正しくはウイルス扱いでしょうか)してしまっているとおもうと申し訳ないと思いつつ、自分や周りを守るためと思い、必死でした。
私がドアノブを触ったことを気にしたのか、次からはドアノブに荷物をかけてと言われました。 自分のせいで家族が感染してしまうというのは怖い、悲しい、つらい、色んな感情が込み上げて来ると思うので水曜日に行った時はその通りにしました。
その後
気づいたら書き始めてから1年以上経っていました。兄は元気に過ごしています。
ただ、嗅覚の後遺症には悩まされていました。感染直後、嗅覚と味覚がなくなりすぐ味覚は戻ったそうですが嗅覚は半年以上、違和感があったそうです。臭いかどうか分からない、臭くないものが臭く感じるなど、私が把握しているのはこんな感じです。徐々に回復していき、今では生活に支障はなく完全に戻ったと言えるくらいの嗅覚になってるのではないでしょうか。
今はもうかかったらかかっただな、と考えており、昨年の私はこんなに怯えて過ごしてたんだと気づくことができました。
後遺症の方が苦しいという方もいる現実、かからないのが1番だなというのは今でも変わりありません。