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セキュリティ芸人ネタ解説 - アイドルRFC8446

この記事では、セキュリティ・キャンプ2024全国大会のLTで披露したネタに登場するアイドル「RFC 8446」のネタについて解説をしていきます。

きっかけ

今年のセキュリティ・キャンプ2024に、広報という立場で参加していました。YouTube のショート動画を制作していました。

ショートをご覧いただくとおわかりいただけるように、セキュリティ・キャンプは、OSやプログラミング言語を自作するような人たちが集うギークでニッチな異様空間です。
いろんな講義を飛び回って、魅力的なシーンを撮影しておりました。

ネクストキャンプの部屋を覗いてみたら、RFCバトル参考動画)というワクワクするバトルが開催されていました!

RFCとは、インターネット技術の標準仕様を記した文書のことです。
例えば、SSHはRFC 4251TCPはRFC 9293 などです。

RFCバトルとは、ネクストキャンプ講師主査の大将さんが考案されたもので、数字を言ってRFCの文字数が多い人が勝ちというバトルです💪
(スペース等を除く)

このRFCバトル、今年のセキュリティキャンプで少しだけブームになっていました。(主にネクスト、ジュニア、講師陣)

LTは4日目の夜に行われるのですが、何か今年のキャンプを象徴するネタを作りたく、RFCをどうにかネタしたのがアイドル「RFC 8446」のネタでした。
(他にも、「プロンプトインコ」や水族館の「Flipper」などが大会期間中に作成されたネタです)

「RFC 8446」と言われても、この会場にいる人でさえ、なんのプロトコルかはわからないと思います。
気になった人があとから調べて考察してくれればいいなという、そんなネタです。

ネタ

大喜利のお題ですね
グループの名前がRFC 8446
握手会で握手しようとすると
暗号化されてしまって
ちょっと何言ってるかわからない
あと握手会が短すぎる
200msくらいしかない。
もう終わり?繋いだばかりなんですけど

解説

このRFC 8446とは、TLS 1.3のことです。
乃木坂46や日向坂46みたいに「46」を含んでいるのがポイント高いです。

握手会がハンドシェイクになっている

握手会(=ハンドシェイク)で
握手しようとすると
(=ClientHello)
レスポンス(ServerHelloより後)がすでに暗号化されてしまって
ちょっと何言ってるかわからない

のが特徴ですね。

TLS1.3は暗号化までが早い

暗号化されるまでが早いのが特徴なのですが、それは同系列のアイドル「RFC 5246」(TLS1.2)と比較するとわかりやすいです。

握手会の剥がし

より少ないやり取りでハンドシェイクが成立するという
握手会が短いアイドルでした。

全てを図にまとめるのは難しかったので、一部省略しています。
気になることがあれば、これを機にRFC 8446の原文を眺めてみてください!図1に同じような握手会の様子が描かれています。

おまけ

低レイヤーガールのhikaliumさんが「アイドル」の替え歌で歌詞をつけてくれました!


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