見出し画像

性描写が狙い撃ちに? 拡大するアメリカの禁書問題

アメリカでは近年、特定の本を禁書とする動きが目立ってきています。
特に公立学校や図書館から「不適切」とされる書籍が次々と撤去されています。
この流れは特に性描写やLGBTQテーマ、人種差別を扱った内容が含まれる本に集中しており、フロリダ州をはじめとする多くの州でその動きが加速しています。
フロリダ州では、共和党が多くを占める州議会によって制定された新しい法律により、千冊以上の書籍が学校の棚から排除されています。
言論の自由を訴えるNPOの米国ペンクラブは、これが単なる地域にとどまらず、全米に広がる危機として警鐘を鳴らしています。
彼らの調査によると、多くのケースで保守系団体が組織化して検閲を推進し、その影響は政治的にも色濃くなっているとのことです。
また、この動きに対抗する形で、作家や書店、図書館などが禁書に対する抵抗運動を展開しています。
例えば、ワイオミング州では生徒たちが「禁書」をテーマにした読書会を開き、カリフォルニア州とイリノイ州では禁書行為を禁止する法律が新たに制定されました。
こうした状況に対し、プログラマーとしての観察ですが、データと情報の自由な流通が制限されることは、テクノロジーの進展や民主主義の健全性に対する重大な脅威にもつながります。
最も問題視されるべき点は、情報へのアクセスが一部の権力者によって制限されることで、新しいアイデアや多様性が抑圧される可能性があるということです。
問題の解決には、情報の自由な流通を前提とした社会全体の意識改革が必要です。

いいなと思ったら応援しよう!