97億件突破のDMCA申請、悪用の実態とGoogleの勝訴

デジタルミレニアム著作権法（DMCA）が制定されてから現在まで、DMCAによる著作権侵害の申請はGoogleによって膨大な数が処理されています。

その数はなんと97億件にも上ります。

しかし、この法律を悪用して不正に他社のサービスを検索結果から削除し、自社の検索順位を上げる手段として利用する者が現れました。

最近カリフォルニアの連邦裁判所で行われた訴訟で、Googleは悪質なDMCA申請を行ったとして2人の人物を提訴しました。

これらの人物はベトナム在住で、偽の削除要求を作成し、それを利用してGoogle検索結果のトップ3分を狙う方法をYouTubeで解説するなどしていました。

裁判では、Googleがこの不正行為を停止させるために法的手段を求め、ついにはGoogleの勝訴となりました。

この結果、被告たちは今後Googleアカウントの作成が禁止され、Googleサービスの利用も制限されることとなりました。

プログラマーとして、こんな巧妙な手口を使い、法律の抜け道を狙うことに非常に腹立たしさを感じます。

本来、インターネットは情報を公正に共有する場であるべきです。

それを歪めるような行為を許していては、健全なデジタル社会は遠のいてしまいます。

プラットフォームは、こうした不正行為に対する防御を強化し、より迅速な対応を求められるでしょう。