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FXの証拠金、必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率、余剰証拠金とは?わかりやすく説明します
FXは、取引所に預けたお金を担保にして通貨の取引を行います。
したがってFX取引を行うためには
FX会社に担保として差し入れるお金が必要になります。
このお金のことを、「証拠金」と呼びます。
難しくてよくわからない方は
FXの計算機を利用すれば問題ありませんので
ご安心ください、後程ご説明します。
むしろこれを知らないでFXをやっている人の方が
大多数だと思います。
まず証拠金には、「必要証拠金」「有効証拠金」「証拠金維持率」「余剰証拠金」といったものがあり、これらに関する知識が不足していると、資金管理がうまくいかず損失というリスクが伴うことになります。
FX取引においては、証拠金の資金管理が明暗の分かれ目になりますのでおろそかにしてはいけません。
そこで、FXを始める前にしっかりと証拠金の知識を身に着けておきましょう。
本記事では、証拠金、必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率、余剰証拠金について初心者にもわかりやすく説明していきます。
証拠金とは
![](https://assets.st-note.com/img/1705986340018-XsEfr4pq1H.jpg)
証拠金とは、FX取引を行うために担保として差し入れるお金のことで
委託金・保証金とも呼ばれます。
いわゆる最初にFX会社の口座へ入金する資金です。
残高に表示されます。
証拠金をFX会社に預けなければ、取引は開始できません。
レバレッジをかけて少ない資金で大きな取引ができる
![](https://assets.st-note.com/img/1705982891486-Q8jdCyqWm4.png?width=1200)
レバレッジとは、小さな力で重いものを動かすといったような
「テコの原理」のことです。
FXにおいては、担保として差し入れた証拠金をもとに
レバレッジをかけて証拠金以上の
通貨を売買することができる仕組みのことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705986682180-ftSR3QDpod.jpg)
例えば
証拠金が50万円でレバレッジが10倍の場合
– 50万円 x 10倍 = 500万円
というように、レバレッジが10倍の場合
50万円の必要証拠金で500万円分までの取引が可能ということです。
次に、レバレッジを20倍に変更した例で説明します。
レバレッジが20倍の場合500万円分の通貨を売買するためには
– 500万円 ÷ 20倍 = 25万円
つまり、25万円の必要証拠金で500万円分までの通貨を
売買できるという計算になります。
証拠金の種類
![](https://assets.st-note.com/img/1705986986281-8CejxJCaEi.jpg)
証拠金には
「必要証拠金/証拠金」
「有効証拠金」
「証拠金維持率」
「余剰証拠金」
の4種類があります。
これからそれぞれの意味や計算式を説明いたします。
必要証拠金とは
![](https://assets.st-note.com/img/1705983101875-LBAmHYQ6e8.jpg)
必要証拠金とは取引時にFX会社に差し入れなければならない最低限の証拠金を指します。
もちろん必要証拠金は、証拠金(口座残高)以内でなければなりません。
注文を入れる際は、必要証拠金に対して十分余裕のある証拠金があることがリスク回避につながります。
証拠金ギリギリの必要証拠金で取引するようなギャンブルは、おすすめできません
必要証拠金の計算式
新規注文する際の必要証拠金の求め方は
– 注文レート x 注文通貨数 ÷ レバレッジ = 必要証拠金
となります。
例えば
レートが1ドル100円のドル/円を1万通貨
新規注文するときのレバレッジが20倍の場合
– 100円 x 1万通貨 ÷ 20倍 = 5万円
といった計算になり
上記の条件では5万円の必要証拠金を準備する必要があります。
有効証拠金とは
![](https://assets.st-note.com/img/1705987302023-5GttZTAmyA.jpg)
有効証拠金とは、証拠金(口座残高)に現在保有している建玉(ポジション)の評価損益を合算した金額です。
上記の例では
残高5,000,000円に、ポジションの148円を足すと
![](https://assets.st-note.com/img/1705987369811-ZPVcXNDaBS.jpg)
5,000,000円+148円=5,000,148になりますね。
FX会社によっては、有効証拠金を純資産と呼んでいるところもあります。
有効証拠金は、常に変動する評価損益に影響されます。
含み益が増えると有効証拠金が増大し
逆に含み損が増えると有効証拠金が減少します。
有効証拠金の変動次第で
後ほど説明する証拠金維持率、余剰証拠金にも影響を及ぼします。
有効証拠金の計算式
有効証拠金の計算式は、証拠金に評価損益 (含み損もしくは、含み益)を合算します。
有効証拠金の求め方は
– 証拠金 + 評価損益 = 有効証拠金
例えば
証拠金が10万円、評価損益で5万円の含み益を得た場合
– 10万円 + 5万円 = 15万円
となり有効証拠金が5万円増加した15万円になります。
一方、証拠金が10万円、評価損益で5万円の含み損を出した場合
– 10万円 + (-5万円) = 5万円
となり有効証拠金が5万円減少した5万円になります。
建玉(ポジション)を保有していない場合の有効証拠金
建玉を持ってない有効証拠金の計算式は
– 証拠金 + 評価損益 = 有効証拠金
例えば
保証金10万円の口座残高で、まだ建玉を持っていないため評価損益は0円の場合
– 10万円 + 0円 = 10万円
上記条件の有効証拠金は10万円になります。
FXのポジションとは
新規で買い注文・売り注文をすると
「ポジションを持つ」と表現します。
ポジションを保有していない状態
![](https://assets.st-note.com/img/1705984626181-X3VSBbf1vX.jpg)
ポジションを保有していない場合は
上記のように何も反映されていない。
ポジションを保有している状態
![](https://assets.st-note.com/img/1705984787539-k8XxstyfjJ.jpg)
ポジションを保有すると
上記のように画面に反映される。
含み損と含み益について
確定していない損益は含み損・含み益と呼ばれます。
ポジションを決済することで、初めて口座残高に反映されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705985096016-PUAJBHyYBk.jpg)
上記は、確定していないが利益が出ている状況。
これを含み益といいます。
利益が出ているので含み益と覚えるといいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1705985369150-0XgN0hxuQo.jpg)
上記は、確定していないが損失が出ている状況。
これを含み損といいます。
損失が出ているので含み損と覚えるといいと思います。
利益確定と損失確定
![](https://assets.st-note.com/img/1705985647422-6EbEtcDAv3.jpg)
先ほどの保有していたポジションを決済するとどうなるでしょう?
:利益が出ている状態で決済した場合は
利益が確定されます。
つまり、これが良く言われる利確です。
一方
:損失が出ている状態で決済した場合は
損失が確定されます。
つまり、これが良く言われる損切りです。
ポジションは決済しない限り、為替レートに応じて損益が変動するので
保有しているポジションを把握することが重要です。
確定していない損益は含み益・含み損と呼ばれ
ポジションを決済することで、初めて口座残高に反映されます。
上記の例では、-148の損失と+148の利益が確定しています。
つまり、差し引くと0になります。
ですので、口座残高は変わっていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1705985913895-cH0jPD1Rv6.jpg)
なんとなくイメージはつきましたでしょうか?
証拠金維持率とは
![](https://assets.st-note.com/img/1705987510710-llFJ9CDlhq.jpg)
証拠金維持率とは、建玉必要証拠金に対する有効証拠金の割合を指します。
具体的に説明すると、建玉(ポジション)に対して口座残高にどの程度の資金余力があるのかを数値化して表示したものです。
証拠金維持率も有効証拠金などと同様に評価損益によって変動するため、建玉を持っていれば常時変動した数値が表示されます。
証拠金維持率の計算式
証拠金維持率の求め方は
– 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 x 100 = 証拠金維持率
例えば
有効証拠金10万円で、ドル/円のレートが100円のときに1万通貨を新規注文する際、レバレッジが20倍の場合
– 100,000円 ÷ 50,000円(100円 x 1万通貨 ÷ 20) x 100 = 200 (%)
上記の条件で計算した結果、新規注文時の証拠金維持率は、200%になります。
余剰証拠金とは
![](https://assets.st-note.com/img/1705987637798-sZf6Fp91XG.jpg)
最後に余剰証拠金とは有効証拠金から必要証拠金を引いた金額のことで追加の新規注文に利用可能な口座残高です。
具体的には、建玉を保有している期間の
必要証拠金を超えた証拠金が余剰証拠金となります。
余剰証拠金の計算式
例えば
有効証拠金10万円で保有している建玉の必要証拠金の合計が5万円の場合
– 10万円 – 5万円 = 5万円
となり、残り5万円以内の新規注文が可能です。
まとめ
![](https://assets.st-note.com/img/1705987739535-ZVjDCDoPVW.png?width=1200)
これまで説明したFXにおける証拠金について以下にまとめました。
証拠金とは
– 証拠金とは、FX取引を行うための担保として差し入れるお金のことで最初にFX会社の口座へ入金する資金
必要証拠金とは
– 取引時にFX会社に差し入れなければならない最低限の証拠金
有効証拠金とは
– 証拠金に現在保有している建玉の評価損益を合算した金額
証拠金維持率とは
– 証拠金維持率とは、建玉必要証拠金に対する純資産の割合
余剰証拠金とは
– 有効証拠金から必要証拠金を引いた金額のことで追加の新規注文に利用可能な口座残高
いかがでしたでしょうか。
証拠金には、必要証拠金、有効証拠金、証拠金維持率、余剰証拠金といった種類があることと、取引を行う上でそれぞれに関連性があることが理解できたことと思います。
これらを踏まえた上で、新規注文する際は、注文に必要な証拠金が十分あるかどうか余剰証拠金を確認してください。
さらに、証拠金維持率にも気をつけておくと必要証拠金に対する有効証拠金の割合を指標として確認できます。
このようにして、余裕のある資金管理のもとで取引しましょう。
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