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【乳がん 治療の記録】#02 ラジオ波焼灼療法のデメリット

放射線治療が始まって3日目。
女性の技師の方が私の切り傷のない乳房を見て、
「あのー、聞いてもいいですか?これは手術室で処置したんですか?」と。
「はい」
「部分麻酔ですよね?」
「いえ、全身麻酔です」
「全身麻酔なんですね?!じゃあ術中のことは覚えてらっしゃらない?」
「はい、全くわからないです」

放射線技師さんにとっても初めて見る“切れてない”乳房。

「痛いですか?」
「はい、痛いです」
「腫れてますもんね」
「あー....」

いや、腫れてるんじゃなくて、肉を焼いたので硬く盛り上がってるのです。
仰向けに寝ても、盛り上がってるの、ちゃんとわかるんだな。

全身麻酔でやるのは、乳房は切らなくてもワキは切るし、術中、ラジオ波の熱が腫瘍の中で十分に上がらなかった場合は、通常の切除に切り替えるからだろう。

焼かれた上に、えぐり出されるかもしれないなんて、恐怖でしかない。
その危険もあるから、ラジオ波を選択するのは怖かったです。

幸い、ちゃんと焼灼でき、かつ、やけどもせず、傷の少ない乳房ですみましたが、手術前に説明を受けたラジオ波のデメリット、いろいろあるので書いておきます。

ラジオ波焼灼療法のデメリット

・皮膚に腫瘍が近いとやけどをする可能性がある
・やけどの治療のために追加手術することになる場合もある
・焼灼した部分は固くなり、今のしこりより大きくなる
・臨床試験のデータが5年分までしか出ていない(5年分の成績は通常手術と同じだが、それより先のことはわからない)
・ラジオ波の熱が腫瘍の中で十分に上昇しなかった場合は通常の切除手術に切り替える
・放射線治療を終えて3ヶ月後に針生検をし、壊死していないがん細胞が残っていた場合、再度入院して切除手術をする
・乳房が腫れたり、数年後に乳房のひきつれや変形が生じることがある

さらに懸念事項として、私の場合、
・病院では初めての乳がんラジオ波患者
・主治医にとって初めてのラジオ波手術(ラジオ波治療に慣れた先生にサポートで入ってもらうとのこと)

最初の診察でこれらを聞いたとき、そんな手術怖すぎて、通常の切除手術にするつもりです、と答えました。
でも、ラジオ波は気になった。
乳房が傷つかないから、ではなく、義母が肝臓がんのラジオ波治療を受けたことがあったからです。
肝臓がんの再発で、さらに切る手術をするのはあまりにも酷な状態だったとき、体への負担が少ないラジオ波手術を受け、完治した経緯があったからでした。

きっと夫は関心があるだろうと思い、彼に話をしたところ、案の定関心を持ち、、、あれよあれよとラジオ波の波に飲まれることになったのです。