何か一つでいいから・・・。

2014-11-09 02:21投稿

仕事の帰りに道路脇に黒い塊がありました。人でした。人間です。
聞いたら<わたしが轢きました>と、救急車を呼んだ女の人。あっ、交通事故なのね。
応急処置で頭の出血部分を清潔なタオルで押さえてと言われても、何もない・・・。
車にあるのは新品のペットシーツ。仕方ない、あるものを使うしかない。
これで押さえて止血。みるみる真っ赤に染まる・・・。ギャラリーは増える一方。
妙に冷静でした、わたし。血は苦手なのにね。
頭ン中で、猫やったらペラペラになるまで何度も何度も轢くんやろな。
<今のなんやった?猫?最悪>なんて言うんだろうな。
などと他にも、色々と想うコトがありました。

交通事故の野良猫ちゃんは・・・。
息があれば病院へ。
亡骸ならば、せめて脇へ。そして管轄の役場へ。国道なら国土交通省へ。
もちろん亡骸を役場へ運んでくだされば尚、感謝です。
時間外の営業お断わりのお役所は、営業時間が始まらなければ猫ちゃんの回収には出向きませんから。

人知れず死んでいき、跡形もなく風に舞う姿になっていくこともある。
最初から、この世に存在しなかったみたいに。
この世に産まれ何か一つでいいから、シアワセだと思うことがあった。と、願います。

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