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UNIT LIVE TOUR ConnecTrip! 岩手公演に行こう【ライブ当日編】

ごきげんよう。空き箱です。


前回の前乗り観光編に続き、アイドルマスターシンデレラガールズのライブ『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip!』岩手公演の記録、ライブ当日編です。

今回はちょっとフォーマットを変えて、前回同様の活動記録のあとにライブのセトリに焦点を当てた話をつらつらと書いていきます。
その分もくじも大ボリュームです。読みたいところに飛んで読んでね!



~活動記録~

◎旅館を出発

花巻の朝は早い──


前日は早い時間に就寝し、7時半の朝食に間に合うよう余裕を持って6時半くらいに起床。
前日、真っ暗で景色が楽しめなかった露天風呂に改めて入浴してきました。
朝は夜に増して人がいない貸し切り状態で、だいたい上の写真(※)みたいな景色を眺めながら温泉に浸かったのち流れで朝食をいただいてきました。

(※流石にお風呂では写真撮れないので部屋からの写真。ちょうど露天風呂の上くらいの部屋でした)

あと週報でも書きましたけど朝食のデザートで食べた岩泉ヨーグルトにドハマリしました。お土産にでっかいアルミパックを買って毎晩食べてます。


それと朝食や送迎バスを待つ間、「楓」って名前の温泉宿なのに高垣楓さんとお写真をまだ撮っていない!と思ってARをいくつか撮っていた所、なんと旅館の中の人にも反応をいただきました。

改めて、ほんとうに久しぶりに温泉宿を満喫させていただき、渡り温泉 別邸楓さんには感謝の限りです。本当にお世話になりました。部屋に晶葉ちゃんのプラモとか出して遊んでたのも含めて全部私だって割れちゃったね!


その後、旅館から出る送迎バスで花巻駅まで移動。
この頃にはすっかりいい天気です。
あと、薬を飲みつつ夜にちょいちょい起きては水分も摂ってたおかげでこの日は花粉症に悩まされることもありませんでした。やっぱり地元駅のほんの一瞬で花粉にやられたんだろうな…

新花巻は新幹線の駅でしたが花巻は各駅停車の駅。
本数も限られているので、駅のコンビニで買ったいかせんべいを齧りながら30分くらい電車を待ちます。

待ってるとついつい到着した電車を撮りたくなるよね

◎会場へ

そんなこんなで各駅停車のワンマンカーに揺られて盛岡へ帰って来る。
あとは開運橋で北上川を渡って大通りを歩いていき、12時過ぎには会場・トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)に到着しました。

(晶葉ちゃんと会場前で一枚)

私は夜の部(17:30~)だけの参加だったのですが、昼の部(13:30~)を90分くらい後に控えているにもかかわらず会場は中も外も大盛況。
規模に対して本当にミッチリ人が集まっているうえ、どうやらホールの地下で行われている物販もかなり人が入っているようで、私が会場に着く前には担当の森久保乃々のグッズなども一部完売していたらしい。


私はグッズは事前でほしい物だけわずかに買った程度なのでスルー。
会場限定のCD(こっちはほとんど並ばなかった)だけ購入して、あとは販売所の脇で受け付けていた名刺交換コーナーへ名刺を提出。限定ブロマイドを貰ってきました。

(ブロマイドと夜祭のときに作ったアイ・ジーニアス版の名刺)

提出できる名刺は1枚きりなので本当は森久保も描いた担当3人バージョンのものを作りたかったけど、結局間に合いませんでした。とはいえ、公式に担当をアピールするという点では一旦アイ・ジーニアスの二人はアピールできたのでヨシとしよう。去年の夜祭の時多めに刷っといて良かった。

しかし公式が名刺を募集するって言うの、最終的にどう使われるかは未知数ながらおもしろい試みだなあと思います。コロナ禍での自粛ムードも明けて物理的な名刺の交換が再びしやすくなったところで、Pグリ(電子名刺作成・交換ツール)とかで培った名刺交換の土壌を改めて生かしてるなあと。そのPグリは役目を終えて旅立ってしまいましたが……


◎昼の部、配信参戦

昼の部、観ようか後にしようか迷っていたんですが、結局無料休憩所を借りて配信を視聴することにしました。
無線は使えて使えないので、dポイントを総動員して通信制限覚悟でのパケット通信視聴だぞ!!

(無料だろうが払えるものは払いたいし甘いものも食べたい)

花巻で泊った都合、旅館からキャリーケースを持ったままの移動なこともあってヘンに会場を動けず、昼の部が終わったタイミングでロッカーを借りようと思ってたのもあるけれど、結果的には昼をリアタイ試聴して正解だった。
演目を完全に伏せたまま夜公演を迎えたほうが没入感が増すかなあと直前までは思っていたんですが、結果的に森久保がどっちの公演でどっちのソロを歌うかとか、どんな新曲が来るかとか、昼で知っておいたお陰で心の準備が出来たというか……何よりも自分の担当のユニットが新曲枠だというのが完全に予測外だった。
いやでもこんなのそりゃ予測がつくわけがないというか、そんなことあってたまるかの心持ちだったので…兎角、このへんは後ほどセトリ感想で語ります。


終演後、いざロッカーが空いたら奥行きが足りなくてキャリーが入らないことが判明。
どうしようと思っていたらロッカーにちゃんと案内が貼ってあって、入らないサイズの荷物は事務室がロッカーと同額で預かりサービスをしてるとちゃんと書いてありました。ありがとう、トーサイクラシックホールの人……ちゃんと忘れずに受け取りに来ます


◎夜の部、会場参戦

そんなこんなで荷物を減らして入場を待ちながら再び会場の表へ。

担当がアドトラックのセンターを飾りました

昼の部に参加していた知人のPさんに会ったり、ライブ当日限定で会場近辺を周回していたCygamesのアドトラックをようやっとで写真に収めたりなどして過ごした後、いざホールへ入場。


今回のデジタルチケット(アソビチケット)は入場の瞬間になって初めて自分の席番が分かるのですが、発券されたチケットがこちら。当日は明言を避けつつ前方とだけ話しましたが…


!?!?


おわかりいただけただろうか

嘘だろ………

そもそも演者との距離が近い小さいハコでこの位置…???
しかも実際には機材の都合で1列目が収納された状態なので、最前列のすぐ後ろの席でした。
過去にもかなりアリーナ前方の席だった経験や、ラジオ公録で小さいホールで観覧した経験はそれぞれあるがさすがにどっちもは頭の整理がつかない。誇張無しで席につくまでもついた後も「嘘だろ……」って言い続けてた。


で、いざ公演が始まってみても思ったけど本当に演者さんが近い。もっと言うと、全員が近い

どういうことかというと、広い会場の場合はアリーナ前列とかでも横に広かったりするので、前方のすごい端の方みたいな席になる場合がありますよね。

こういうことです

そうすると反対側の端のほうはなんならスタンドとかアリーナの後方よりも見えづらかったりするし、デュオ曲とかだとステージの両端のサブステージみたいな所に一人ずつが立つ配置もありがちなので、ステージは目の前なのに見たい演者さんははるか向こうの反対側の端にいてなんにも見えないとかがザラにある。

でも今回はそういうこともない。なぜならステージも会場も小さいから端の席でも反対側にいる演者さんもどうやったってちゃんと見ることが出来る(※)から。故に、全員が近い。
ともかくこれはもう、今回は別に最前席とかじゃなくても会場全体でも同じことが言えたと思う。こ、こんな恵まれた事があっていいんですか…?

(※どうやったっては言い過ぎたかもしれない。私とか背が高くないからアリーナで前の人が横ノリしてるとなんも見えんとかよくあるし)

今回、ユニットツアーという形で少人数・小さいハコという尋常じゃない倍率の高さで開催されたライブではあるけれど、そのぶんの現地の良さは身をもって味わった気がした。じゃあ現地とれなかったら?って部分でも、前月の山形のときにも書いたとおり配信でも楽しめるようにいろいろ頑張ってるもんなあ。ライブのやり方も色々と模索してる真っ最中なんでしょう。

なんにしても、かくして私は演者さんの眼の前で美プラを肩から提げたまんまライブを観ることになったのだ…

簡単に言えることじゃないけど、こういう小さいハコでの各地での公演を複数打つやり方、今後もちょいちょい続いたらいろいろなものが潤いそうな気がしました。


~セトリ感想~

という訳でここからはライブの演目をそれぞれ話す時間です。
先におことわりしておきますがアーカイブで記憶を掘り返しながら19曲分みっちり喋ります。覚悟しな、長ェぞ。


OP. かぼちゃ姫

…かぼちゃ姫!?

岩手という土地とメンバーの傾向からしてメルヘンやファンタジーを意識した楽曲は来ると思っていたけれど、まさか開幕からちょっとダーク寄りなメルヘン曲を全員で歌唱するとは…

今回の「座長」を務めた関ちゃん(関裕美役・会沢紗弥さん)に加え、同じくワンステップスのもりくぼ(森久保乃々役・高橋花林さん)がオリメンなのでさもありなんという所だけれど、そういえばはーちゃん(久川颯役・長江里加さん)もメルヘン公演のときいたじゃん!となったので実はかなり手練れたメンバーでの歌唱でしたね。

とは言え小さなステージで整った音響、少人数のメンバーだとそれぞれの個性がより際立って聞こえるのが面白く、とくに一度経験していつつも元気いっぱいのデカい声が響くはーちゃんメルヘンを突き抜けるうますぎるしっとりボイスの肇ちゃん(藤原肇役・鈴木みのりさん)にはクスッときてしまった。


1-1. ステップ&スキップ

開幕10割。

なんというか、本当に「やっとだな」という思いの曲です。

思い返すともう3年前、2021年の1月に開催されたライブ「Happy New Yell!!!」のこと。
あのライブで初めて3人揃ってステップ&スキップが観客の前で披露されるはずだったところが、感染症の蔓延による緊急事態宣言の発令でライブは配信のみの無観客公演に変更となってしまった。
配信内での初披露自体はされたんですが、本当なら観客席から見届けられるはずだったステージが叶わないまま3年。
その間に少しずつ有観客のライブは復活していったものの、この曲はずっと披露されないままだったんですよね。10thツアーのファイナル公演では演者オールシークレットで3人が揃ってなぜかLove∞Destiny歌ってたし。いや、あれも凄い良かったけれども…

兎も角、やっとあの時置いてきたものを観客席で見届けることができたと言うだけでも胸がいっぱいなんですが、そこにユニット衣装やフォーメーションを混ぜ込んだ振りつけとかも加わって、やっとワンステップスが、ステップ&スキップが成った瞬間に立ち会えたんだなと感じられました。まさかその後があるとも思わずにな。


1-2.  Packing Her Favorite

ソロ歌唱の先陣を切るのがはーちゃんというのがなんというか、もう場を温めてからの飛び道具なルーキーじゃなくて真っ向勝負で胸を張って出てこられるアイドルと曲になったんだなって思える。

あと近くで見ると改めて実感できるんですけどチマルさん(長江さん)の大ぶりで元気な動きが眩しいのなんの。曲はノリのいいラップ調ながらどことなく健気さというか、しんみりさせるフレーズもある曲なんだけど、声にも動きにもただしんみりさせるだけじゃない、否応にも応援したくなるポジティブさが詰まってるんです…チマルとはーちゃんには。


1-3. 空と風と恋のワルツ(昼)/Naked Romance(夜)

続けて小日向ちゃん(小日向美穂役・津田美波さん)のソロ曲。

全員並んだ時の配置的にだーさん(津田さん)は特に近くで観ることが多かったけど、なんかシンデレラに触れ始めた初期は面白くてキレッキレのお姉さんのイメージだったのがむしろ年々キュートを感じるようになった印象の人です。私個人としてはそんなだから演者さんとしてのイメージのが強くはある。

と言いつつ、昼のワルツでは久々の小日向ちゃんのご当地ダメを聴けて大歓喜(「おらんだ」って言っていたらしい)。5thツアーのときの「ダメねんよ」がすごい好きだったので懐かしさも乗っかったダブルパンチでした。
穏やかなテンポのワルツを昼に先にやるんだというのは一瞬意外に感じたけれど、思い返せば山形公演で夜になってからRadio Happyをブチ込んできた唯ちゃんで学ばなかったんですか?と自分に言ってやりたい。

あと夜の「Naked Romance」、MCで言ってたけど相当久しぶりらしいことに驚いた。話からすると6thナゴドの島村さんとのデュエット以来…ってコト!?
ちょっと前に会場で大音量ちゅっちゅわコール聴いた気がしたのに…って思ったけどよく考えたらコールの記憶がある時点で高確率で4年以上前になるし確かに記憶と合致するのは6thのソレでした。


1-4. MOTTO!

これまた完全に死角から刺された演目です。
MCでさーやん(会沢さん)が今日のライブはかわいくて爽やかなメンバーですって言ってたけれど、それを体現するような選曲だと思わなくもない。

あと個人的な話になるんですが、この曲がテーマになっていた2年前のライブ「#cg_ootd」、地元のライブで両日当選までして楽しみにしてたのにドンピシャでアレの家族内感染に引っかかって欠席したんですよね。
加えてコール&レスポンスがいっぱい盛り込まれてる曲ながら当時はまだ声出しNGだったはず。そう思うとこの曲も大切な忘れ物の一つですね…。

この曲もフォーメーションや個々の動きが輝く曲だけど、これまたチマルさんのダイナミックな動きがすごい印象に残ってます。


2-1. ハンドメイドスマイル(昼)/楽園(夜)

2ブロック目の先陣は関ちゃん。
「ハンドメイドスマイル」は確かootdで完全初披露(曲名だけは先に出てた気がする)だったんですよね。なので私は現状現地全落ですが…ともかく、曲名の通り自分らしい笑顔を身に着けた関ちゃんだからこそのポップな曲というべきか、よもや関ちゃんが渋谷系を歌う日が来るなんて思ってなかったのですごい刺さってる曲です。
クラップ煽ったり小刻みに足踏みしたりと、こんなにめいっぱい「楽しい」を関ちゃんが表現してるの、立派に育ったねえ…って感想が出てきてしまう。

で、夜に披露された「楽園」。
MCで花林ちゃんも話してましたが、さーやんが初めてソロを披露した前橋のSS3Aを知っている身としては、今のありのままをちゃんと見届けてあげなきゃと分かっていつつもあの初披露で感極まってくしゃくしゃになりながら最後まで楽園をうたい上げたさーやんを思い出しては孫を見る祖父母の気持ちになってしまうんよ…
いや、その気持ちと積み重ねがあるからこそハンドメイドスマイルで目まぐるしい感情表現を見せる関ちゃんもより輝いて見えると思うし。これ以上言うと祖父母のツラを建前にしためんどくさい古参ムーブが決まりそうだからこのへんにしとこう。


2-2. 追い風Running(昼)/ずるじゃん(夜)

ソロが続いて乙倉ちゃん(乙倉悠貴役・中島由貴さん)の出番。

乙倉ちゃんの曲って、本人にはそんなとこなくても無自覚なあざとさみたいなものがあるのが好き。これがステージのしまゆきちゃん(中島さん)のパフォーマンス好きで観ると本当に乙倉ちゃんとしての実在性がすごくて「乙倉……今日もかわいいぜ……」ってなる勘違い男子の気持ちが否応に共感できてしまう。

そんな実在性乙倉悠貴なしまゆきちゃん、個人衣装とかでもそうではあるものの今回もユニット衣装でも自信満々にセパレートの衣装着てるんですよね。これははーちゃんでもそうなんですが、なまじ至近距離で観覧したもんだからふとした瞬間に視線が腹にいかないようにするの大変でした(何らかのハラスメントに抵触しかねない発言)。

あと乙倉ちゃんのソロ、どっちもCメロとか落ちサビ前に手拍子が入るのが小気味いいですよね。みんなもずるじゃんのCメロの入りの手拍子を覚えような。


2-3. 谷の底で咲く花は

昼夜連続で乙倉ちゃんの明るいムードから谷底に突き落とす(本人談)ほたるちゃん(白菊ほたる役・天野聡美さん)のソロ曲パート。

関ちゃんの楽園よろしくこの曲も7th幕張で眼の前で浴びた泣きそうになりながらの初披露の印象が強いんですが、ほたるちゃんの場合、成長の仕方が真逆なんですよね。
つまり楽園の場合はもう感極まっちゃうみたいな事がなくなって堂々とパフォーマンスができるようになったよね、って成長なんですが、谷の底はむしろ感極まる事はないのに胸が張り裂けそうな感情表現をトロちゃん(天野さん)自信が制御して引き出してるといえばいいのか…

今にも消え入りそうなブレス混じりの「なぜ私を置いていった」ってフレーズとか、ほたるちゃんがずっと抱えている「どれだけ不幸な目に遭ったとしても憧れを捨てることが出来ない」っていうある種、呪いみたいな夢への姿勢を受け入れたうえで前に出してきているような感じさえして…これが白菊ほたるの魔性だよなあ…って改めて感じました。


2-4. Hungry Bambi

恐らくかぼちゃ姫とかMOTTO!以上に意外だった選曲。
元々がちょっと幼いメンバーで構成されたキュリオスターの「ただあどけないだけじゃないよ」って一面を見せる曲をフェアリーテイル・マイテイルの二人やはーちゃんに歌わせるっていうのはかなりスタッフ側の思想が強烈だよな…って。

1番・2番とセリフパートがある曲なんですけど、人数が少ないとは言えソロ曲では「ダメ」一点張りの小日向ちゃんに「食べごろでしょう、青い実は」とか「私の初めて、晒します」ってセリフをどっちも言わせるのはよっぽど、よっぽどよ…?

あと後で気づいたんですけど今回のソロ・ユニット外の演目、はーちゃんと肇ちゃんが皆勤なんですよね。
これについてはこの後のシークレット枠とでもいうような枠の都合もあるんだろうけど、だとしてもそれぞれ歌と動きが際立つ二人が終始魅せてくれるセトリだったな、ってここまで書いて思い直しました。


3-1. あらかねの器

最終ブロックで満を持して披露された肇ちゃんのソロ曲。

私個人としては現地で聴くのは10thファイナルに続いて2度目なんですけど、この曲もとくに担当Pさんにとっては「忘れ物」だった曲なんですよね。
ワンステップスと同様に本来の初披露だったHNY公演は無観客になってしまい、その後の10thは演者オールシークレットでの披露。
その後、1年前の燿城夜祭に出演予定だったみのりんごが体調不良であえなく欠席となってしまい…といった感じで、満を持して堂々とこの曲を披露する機会だったわけで。

そんな背景での歌唱だったわけですが、そこは流石のボーカル力おばけのみのりんご(鈴木さん)。
音響がしっかりした舞台で、かつ小さい会場で一切のごまかしが効かない中でも力強く響くブレないトーンの歌声。10thのときですら息を呑んだんですが、改めて目の前で浴びると圧巻のパフォーマンスでした。


3-2(昼). もりのくにから

ここまで各公演での昼夜で変わるソロ曲はまとめて喋ってきましたが、ちょっとこれはちゃんと1曲ずつ分けて喋っていいですか?(担当贔屓)

私の担当アイドル、森久保乃々のソロの出番ですが、今回は昼公演が1曲目のソロ曲「もりのくにから」でしたね。

遡るとこの曲は2019年のCINDERELLA MASTERシリーズの曲としてリリースされまして、その年の冬の7th名古屋公演が初のライブ披露でした。
そこから2021年の10th福岡公演があって今回が3度目の披露となるわけですが…この曲、歌うたびにちゃんとその時々の森久保乃々の変遷が描かれていて、聴くたびにぜんぜん違う感慨に浸っちゃうんですよね。

※7thと10thでの歌唱については過去にTwitterで福岡公演直後に12ツイートくらい狂ったようにくだを巻いたつぶやきがあるので以下からそっちを御覧ください(ツイートに飛ぶと続きがぶら下がってます)。

で、今回の「もりのくにから」の話なんですけど、いやあ、すごい活き活きとした楽しそうな歌い方でしたよね…。

福岡の時もいろんな経験を経て前を向けるようになり始めた森久保が描かれてて明るい感じの歌い上げだったんですけど、今回はさらにそこからアイドルを楽しめるようになった森久保の余裕のできた視野からの感情が見えていたというべきか。

具体的に言うと(個人的な見解です)、森久保ってネガティブで引っ込み思案なケがある一方で実はけっこう図太いところがあって、ある程度心に余裕ができると好きなことや信頼できる相手に対してその図太さが出てくると思っていて。

まず「もりのくにから」って曲の内容自体が「あなた」に向けた手紙っていう体の曲ながらかなりメタ的にプロデューサーに向けた心情を綴った曲としての側面が強いんですよね。まがりなりにもファンを相手にするアイドルのしごととしての曲なんだからそう言い切るのはどうなの?とは言いつつ、今となっては2曲目の「なみだのくに」の存在もあって、改めて「やっぱりこれPに向けた歌だわ」…って私は感じちゃっているフシがある。

つまり、そんな「あなた」=Pに向けた歌としてこの曲を捉えたうえで今回の明るさと余裕を感じる歌唱なわけです。
今回の「もりのくにから」には「きらびやかで賑やかな街から身を引いて森にきたけど実はやっぱり迎えに来てほしい…」とか、「好きな世界観と向き合えるようになって森で楽しくやってるから感謝しているあなたに迎えに来てほしいな」とかを通り越して、
「こんなに感謝しているあなたはなんでまだ森に迎えに来ないんです?」くらいの勢いすら私は感じてしまった。
なかなか前に踏み出せないけどいちど踏み出すと信頼できる相手に対して図太い!でもそういうところも愛おしい。そんなだからこれからもこの子の担当として見守っていたいと思ってしまう。森久保乃々って私にとってそういう子なんです…!


3-2(夜). なみだのくに

夜は森久保のソロ2曲目「なみだのくに」2度目のライブ歌唱。

去年の夏ごろにStarlight Masterシリーズのカップリング曲としてリリースが決まり、CDの発売に先んじて9月の「Shout out Live!!!」Day2で披露されたのが完全なフル尺の初お披露目だった楽曲ですね。ゆったりしたテンポのR&B寄りな楽曲を森久保が歌うことになるとはね……

私はあのDay2のチケットを逃してしまい、担当の新曲を現地で応援することが叶わなかったのがずっと心残りだったので今回現地で応援することが出来たのが本当に救いになりました。

というのもSoLの時、観るだけってことならある程度割りきってた部分もありましたし、かえって配信の方がちゃんと映像とか楽曲に集中できたみたいな思いもあったんですが、バックバンドのシンデレラバンドの方たちが手拍子を煽るシーンがありまして。

森久保の持ち歌、「いとしーさー♡」とか「∀NSWER」辺りにコールがあれど、直接的に観客側からリズムを打って応援する持ち歌って少なかったんですよね。
そういうリアクションを新曲の初舞台で一緒にしてあげられなかった口惜しさみたいなものがずっと心の中にあったから、今回その個人的な忘れ物を無事に拾うことが出来ました。

自分語りはここまでにしとこうか。

先述の通りに「もりのくにから」が「あなた」=Pに向けた楽曲だとすると「なみだのくに」はより森久保の内面に向き合った曲で、同時にファンに向けたアイドル・森久保乃々のあり方の曲でもあると思ってまして。

自分の好きなモノやコトに素直に取り組めるようになった森久保が知った、「ネガティブで引っ込み思案な性分を無理やり変えなくてもいい、それを受け入れて時には前向きに逃げちゃってもいいんだ」という考え方。
それを自分自身と、自分を見て変わらなくちゃと思い悩む人にむけて歌う歌が「なみだのくに」なんだろうなって。

花林ちゃんがMCで語っていたように今回、森久保の歌唱曲がぜんぶ持ち歌という中で改めてまじりっけのない「森久保乃々」を表現することになった時、あのタイミングで歌われた「なみだのくに」は確かにいままで歩んできたからこその森久保乃々の歌でした。花林ちゃん、いつも森久保と真剣に向き合ってくれてありがとう。

で、そんないまの森久保と花林ちゃんだからこそ出せるのが昼公演の「もりのくにから」の表現なんだよねェ!!!という感じで一生話がループするからここでシメようね。


3-3. Isosceles

前年6月の夜祭で肇ちゃんが欠席になって、小日向ちゃんひとりでパフォーマンスすることになった「Isosceles」。小日向ちゃんが一人で二人フォーメーションのまま歌いきった夜祭も文脈が乗って美しくはあったんですが、やっと本来の二人のコンビネーションとハーモニーを聴き届けることができました。
この曲のハモりとハイトーンな盛り上がり、ほんとに好きなんです。やっぱり二人いてこそだよ……

すごい複雑にパートが入り混じる曲なのでソロ以上にごまかしが効かない曲だと思うんですが、もう文脈以上に音とアクションでこっちをわからせて来て、完全に見入ってしまう完成度でしたね……いや、ここまでの観えない文脈があるからこその完成度なのか。


3-4. サマーサイダー

夏が来たよ!!!!

ここまでかなりエモーショナルで殴ってきた最終ブロックのラストスパートにしていきなり全力のアオハルで蹴りを入れてくる曲。歌もダンスも元気印の二人を至近距離で浴びるとこっちもヤバい笑顔になるのを抑えるので大変です。

披露としては前回が2年前のcg_consteなんですよね。いや、厳密には二人が不在なのに夜祭のアンコール曲として全体曲扱いで歌われたりしてましたけど。
そんな「え?定番曲だよ?」みたいな扱いを受けてるのにユニット本家では今のところどっちも冬にやってるんですよね。来年以降で構わないから夏にまた観たいです。屋外フェスしません?

あとMCで言ってたチューしようとしたチマル、ちょうど前の人が影になったアングルで見えてなかったんですけどマジであんなド至近距離の衆人環視の中でそんなハレンチかましたんですか???


3-5. 書きかけのラブレター

これは…何から話せば良いんだろう。
とりあえず昼公演の配信で曲が始まって逆光で3人が見えた瞬間に目をひん剥きました。

山形公演で(おそらく本来は)サプライズ枠として披露された「ミステリーハート」の前例があるから、岩手も出演者のキャスティングされているユニット外の組み合わせのユニットで曲を披露するのでは?と思っていたのでソラーナ・チーカ(乙倉ちゃん+小日向ちゃん)あたりが歌うと思ってたんですよね。これに関しては山形公演の終演直後から担当さん周りで言われてたことの受け売りだけど。

或いは岩手といえば銀河鉄道って合わせでそれこそさよならアンドロメダとか歌うんじゃないか?とか。

それがえっ、え?
ワンステップスの2曲目…?

まだ先月森久保の新ユニット曲が来たばっかりなのに???

「ワタシ御伽ばなシ」が来たときにも話したんですがなんというか、嬉しさよりも先によりによってこんなご時世に供給が偏りすぎだろという思いが出てしまって、担当のことだからこそ複雑な気分が隠せなくはありました。こんなタイミングで来るはずがない曲だろう、と。

ただ曲は、曲はほんとに良かった……
ラブレターといったらシンデレラにはピンクチェックスクール大先輩の「ラブレター」があるわけですが、ワンステップスは一歩踏み出して自分に向き合ってやっとラブレターを悩んで悩んで書ききりたい、って歌を歌ったんですよね。そのへんがある意味大先輩のラブレターがあるからこその対比でワンステップスとはこういうユニットだってのが浮き彫りになるのがうまいなぁと思います。

ワンステップスは一歩前に踏み出して、まだ着地してない一歩目をかみしめるユニットですっていうMCで笑いと納得を同時に得てしまったわね。


ED. Come to you

この曲が新年に発表された時、まぁ倍率も限られる激戦のライブで直接会うことを前提とした曲を出すっていうのがエラく挑戦的に思えたもんです。いや正直今でも思ってますけど。

ただなんというか、アイドルに会いに行くってだけじゃなく、単純にこの岩手まで来て観光して、みたいな道のりをこのEDでいろいろと思い出してしまったのも事実で。

正直現地参戦に縁があった人間の綺麗事かもしれないんだけど、それでもライブの現地参戦とかに限らず観光編で話したようなアイドルのために起こした行動とか、それで生まれた旅そのものをこの曲で肯定してもらったなと思えました。
普段はやらないような旅とかできない旅みたいなものを実現するのって、もちろん運もあるんだけど、ふとしたきっかけなんだろうなと。たぶんそのきっかけの更に根っこにあるのが何かに会いに行きたいって気持ちなんでしょう。

なんか散らかった感想になってしまいましたが、言いたいことはJRは早くこの曲をCMソングに起用しろということです。


~終演~

以上、各楽曲ごとの感想でした。
本当ならもっとMCの話とか衣装のこととか話たいことは尽きないけど、1曲ずつ感想しゃべった結果既に12000文字くらい届きそうになってるからこのへんにしときます。

余韻も冷めやらぬまま会場を後に。飲み屋とか会議通話で知人のPさんと感想戦しなきゃな!の思いでそそくさとホテルの近い大通りまで帰っていきました。地元に帰るのは翌日。寝るまではしっかり余韻に浸っていたい。

しかし入場前もそうでしたが、こんな慣れない土地でも打ち上げとかで見知った顔に会えたりするのもライブの良いところですよね。
お疲れ様です!って挨拶しながら飲み屋の席に合流した瞬間にハッと気づくんです。


キャリーケース、ホールの事務所に預けっぱなしだわ……って。


(終)



※ちゃんと直ぐにホールに戻ってキャリー受け取ってきました。
※晶葉ちゃんはライブ中もずっと肌身離さず提げてました。

翌朝とかホテルの話は週報でします。しました。

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