とても簡単な古事記のストーリーと、簡単な神様紹介
古事記のスートリー
*()内は祀られている神社
1章 国産み
昔、イザナギとイザナミ(多賀)がいました。二人は子供を産もうとしました。
でも最初は上手くいかず、ヒルコ(西宮)が生まれました。
だんだんと失敗を重ねて上手くいきました。
そして日本の8つの島が生まれました。
1−2 黄泉の国
その後もイザナギとイザナミは子供を産みました。ある時、火の神カグヅチ(秋葉山(浜松)が生まれました。
火の勢いは強く、それによってイザナミは火傷で死んでしまいました。イザナギは怒ってカグヅチを切り殺した。
その時にオカミノカミ(貴船)が生まれました。またイザナミの死んだ時の苦しみから生まれた神によってトヨウケヒメ(稲荷神)は生まれました。
イザナミは死んでしまい黄泉の国にいきました。イザナギは迎えにいきます。
イザナミは変わり果てた姿を見られたくないと思い、絶対に見ないで下さいと言いますが、イザナギは約束を破って見てしまいます。
変わり果てたイザナミの姿を見てイザナギは口論になりました。
そこをククリヒメ(白山比咩)が喧嘩の仲裁をした。
イザナギは唾を吐いて永遠の別れを決めました。
その時にも、ハヤタマノオノミとコトサカノオノミ(熊野)が生まれました。
そして二人は言います。イザナミは1日に千人を殺しましょう。イザナギはならば私は、1日に千五百人の新しい命を与えようと。
2章 三貴子誕生
イザナミと別れたイザナギは三貴子、アマテラス(伊勢)、スサノオ(八坂)、ツクヨミ(月山(山形)を産みました
また禊を行った際にもソコツツ、ナカツツ、ウワツツ(住吉)が生まれました。
イザナギは3人にそれぞれの国を任せます。しかしスサノオは母のいない悲しみから上手く海を納められませんでした。
怒った。イザナギはスサノオを追放し、自分は近江の多賀に定住しました。
スサノオはアマテラスに会いにいきます。しかしアマテラスはスサノオが荒らしにきたと思い誓約をします。
その時にスサノオの剣からムナカタ三女神(江ノ島)が生まれた。
2−2 天岩戸の隠れ
スサノオはその誓約を果たし、アマテラスの高天原に住みます。
しかし暴れに暴れてしまい、ある日ワカヒルメ(生田)を殺してしまいます。
アマテラスは悲しみ、天岩戸に隠れて、世界は真っ暗になってしまいました。
それに困った他の神様達。オモイカネ(秩父)はあるアイデアを思いつきました。
それは芸能の神、アメノウズメ(鳥森)が踊りまくってるのを気になった所を
アメノコミヤ(春日ヒメガミも祀る)が鏡を差し出しアマテラスが顔を出す。
そこをアメタノヂカラオ(戸隠)の怪力で引き出すというものだった。
無事、作戦は成功。世界は光を取り戻します。
そして、神々は協議し、スサノオを追放するのでした。
2−3 八岐大蛇退治
追放されたスサノオは、クシナダヒメ(八坂)と出会う。クシナダヒメは八岐大蛇の生贄にされる所だった。
スサノオは八岐大蛇に酒を飲まし、酔った所を退治する。そして体内から草薙の剣(熱田)を見つけるのだった。
その後クシナダヒメと結ばれ子を産む。その子はオオクニニヌシ(出雲)やたくさんの子供達。孫にはオオヤマクイ(日枝)がいる。
3章 大国主の国作り
ある日、オオクニヌシ(出雲)は兄弟達と共に姫に求婚する為に歩いていた。その時一匹の傷付いたウサギがいた。ウサギは言います。僕は隠岐の島に住んでいたんだけど、ある日、気多の岬まで行こうとしたんだ。そこでサメに、背中を借りながら数を数えるから岬まで並んで欲しいと言ったんだ。でも僕はデタラメを言ってしまって数を数えなかったんだ。怒ったサメは僕の毛皮を剥ぎ取ったんだ。
ウサギは助けを求めたが、兄弟達は嘘をついて、よりウサギを苦しめた。その中、オオクニヌシだけは優しくウサギを助けた。それに感謝したウサギは姫との求婚はオオクニヌシが成功するよと予言。それは的中。
しかし怒った兄弟達はオオクニヌシを殺そうとした。助けを求めスサノオのいる根の堅州国に逃げた。
オオクニヌシはそこでスセリ(ー)と出会う。スサノオは数多の試練を与えるもオオクニヌシは見事突破。
スサノオはオオクニヌシを認め、スセリと結ばれ、弓と太刀を託す。この時にオオアナムジという名を改めてオオクニヌシと名付けられ無事兄弟達を追放した。
大国主(出雲)が国造りを始めようとした時、スクナビコ(神田)が協力し全国を開拓した。
しかしそのスクナヒコを失う。その時にオオモノヌシ(大神)が剣先に乗って現れて助けた。
そしてオオクニヌシの国作りを完成させたのだった。
4章 天孫降臨
アマテラスは、大国主の中つ国を我々、神に譲ってほしいときた。
大国主は第一の刺客アメホヒノ(天穂日命)を心服させ、第二の刺客を退いた。
見かねたアマテラスは3人目の刺客をどうするか考えた。
最初に手を挙げたのはフツヌシ(香取)だったがタケミカヅチ(鹿島)が異議を唱えて二人を送った。
タケミガヅチは大国主の子のタケミナカタ(諏訪)と争ったが、ミカヅチは強く、手を刀に変えて応戦。タケミナカタは諏訪まで逃れた。
それに大国主は諦めて、出雲大社を作ってもらう代わりに退く事を決めた。
4−2 ニニギ一行
アマテラスは中つ国の統治者に、自分の子をアメノオシホミミ(西寒多)を指名するが、アメノオシホミミは子のニニギ(箱根)が良いでしょうと言う。
ニニギ一行が地上に降り立とうとする時に、道が別れていた。そこでサルタヒコ(椿大)が世界中を照らしていた。
一行はそれにより無事降り立った。日向の高千穂にシオツチオジ(鹽竈)という神がいた。ニニギ一行に自分の国を譲った。その後、無事、中つの国に着く。
ある日、サクヤヒメ(富士)に一目惚れをする。父のオオヤマヅチ(新屋山)はイワナガヒメ(大室山)も一緒にと言うが、ニニギはイワナガヒメを送り返す。これによりその代から神は寿命を失くす事になった。
5章 天皇
神武天皇は四兄弟の末っ子として、生まれ高千穂が東征をする。
大阪らへんで長髄彦と戦う。兄弟を失いピンチ。神武天皇も傷を負いピンチになる。
そこに高倉下(高倉)がフツノミタマ(石上)の神剣を持ってが現れる。その力で復活。
その後、天照の使いとして八咫烏(下鴨)に導かれる。
そして数多の敵と戦い大和をおさめた。
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登場神様
伊邪那岐命」イザナギ
伊奘冉命」イザナミ
・特徴
国産みの神
・祀る神社
多賀神社「滋賀県犬上郡多賀町
比婆山久米神社「島根県安来」
伊壮諾神宮「兵庫県淡路市」
天照大神 アマテラス
・特徴
太陽神
・祀る神社
伊勢神宮「三重県伊勢市」
天岩戸神社「宮崎県高千穂町」
日前神宮「和歌山県和歌山市」
須佐乃男命 スサノオ
・特徴
八岐大蛇を退治した荒れ狂う破壊神
・祀る神社
熊野大社「島根県松江市」
八坂神社「京都府京都市」
氷川神社「埼玉県さいたま市」
天宇受売命 アメノウズメノミコト
・特徴
天照を岩戸から引き出した芸能の神。世界を闇から救った。
その後、ニニギと地上に同行。道中、サルタヒコと出会い結ばれる。乳丸出しで踊り、乳丸出しで結婚を迫った。
・祀る神社
細女神社「長野県松川村大仙寺」
佐倍乃神社「宮崎県名取市」
賽太神社「奈良県大和群山市」
思金神」 オモイカネノカミ
・特徴
知恵と学問と気象の神。神々の知恵袋。
アマテラスを天岩戸の神話で出すための知恵を授け見事成功させている。気象の神でもある。
・祀る神社
秩父神社「埼玉県秩父市」
阿智神社「長野県阿智村」
気象神社「東京都杉並区」
蛭子」ひるこ
・特徴
イザナミとイザナギの神であるが障害を理由に海に流された。漂着神にして漁業の神。恵比寿と同一視される事もある。
・祀る神社
和田神社」兵庫県神戸市
西宮神社」兵庫県西宮市
迦具土神 カグツチノミコト
・特徴
火を司る神であり、民衆の信仰を集める火除けの神。イザナミに火傷を負わせた事で殺されてしまう。
・祀る神社
火男火売神社」大分県別府市
秋葉神社」静岡県浜松市
愛な神社」京都府京都市
大国主大神 オオクニヌシ
・特徴
アマテラスに国を譲った。スサノオの六世孫とされる。
譲った後は幽冥界の主になったという。
・祀る神社
出雲大社」島根県出雲市
大洗磯前神社」茨城県大洗町
神田明神」東京都府中市
邇邇藝命 ニニギノミコト
・特徴
天照の孫として天孫降臨神話で知られる農業の神。初代天皇の曾祖父。まず九州に降り立ち神武天皇が誕生。天孫降臨も稲作も西から東へ向かうことから大陸から日本へ稲作が伝わった歴史的出来事の反映してかもしれない
・祀る神社
霧島神宮」鹿児島県霧島市
高千穂神社」宮崎県高千穂町
新田神社」鹿児島県薩摩川内市
木花佐久夜毘売 コノハナサクヤヒメ
・特徴
安産の神であり富士山を信仰する各地の浅間神社の祭神。
火中で出産した。サクヤヒメは一晩で身籠った為、ニニギは不義を疑う。そこでサクヤヒメは産屋に火を放ち無事出産してみせることで身の潔白を証明した。
・祀る神社
富士山本宮浅間大社」静岡県富士宮市
都萬神社」宮崎県西都市
木花神社」宮崎県宮崎市
月読命 ツクヨミ
・特徴
夜を司る神であり、月を読むという名前から歴と関係が深いとされて、季節の変化が重要になる農耕・狩猟の神として信仰される。保食神という神を殺し、天照と不仲になり、日夜が別れたともされる。
・祀る神社
月山神社」山形県庄内町
月読神社」京都府京都市
天手力男神 アメノタヂカラオノカミ
・特徴
天孫降臨に同行したスポーツの神。怪力によりアマテラスが閉じこもった際、顔を出した隙に引きづり出した。
その後、ニニギの天孫降臨に同行。
・祀る神社
佐那神社」三重県多気町
手力雄神社」千葉県館山市
戸隠神社」長野県長野市
少名毘古那神 スクナビコナノカミ
・特徴
大国主に協力したとても小さな神。病気の治療方法を教えたり、鳥獣や昆虫の害から守る呪いを教えたりしたことで健康、医薬とまじないの神。また酒作りの技術を広めたともされる。
・祀る神社
少彦名神社」大阪府大阪市
淡嶋神社」和歌山県和歌山市
酒列磯前神社」茨城県日立中市
天穂日命 アメノホヒノミコト
・特徴
今も続く出雲国造家の祖となった神。アマテラスとスサノオの誓約により生まれる。大国主に最初の刺客として送られるも、大国主に心服し、その後も仕えるようになった。
・祀る神社
天穂日命神社」鳥取県鳥取市
能義神社」島根県安来市
鷲宮神社」埼玉県久喜市
建御雷神 タケミカヅチノカミ
・特徴
雷と剣の神で中臣氏の氏神。相撲の起原とされる戦いの勝者。
カグヅチが父。自身の手を氷柱や剣に変えてタケミナカタを怯えさせる。3回目の刺客。これにより国譲りは決定した。
・祀る神社
鹿嶋神宮」茨城県鹿島市
春日大社」奈良県奈良市
枚岡神社」大阪府東大阪市
建御名方神 タケミナカタノカミ
・特徴
水と製鉄の神で諏訪大社の力自慢の主祭神。国譲りで敗れると諏訪まで逃れたがタケミガヅチが執拗に迫ってきた為、二度と諏訪の地から出ないと誓った。地元の伝承では、地主神を支配していたが、これを打ち破り領地を手に入れたとも伝わる。
・祀る神社
諏訪大社」長野県諏訪市
岡宮神社」長野県松本市
経津主神 フツヌシノカミ
・特徴
タケミカヅチと共に、東方の征圧に尽力した武の神。古事記では、タケミカヅチと同一視されるため物語には登場せず、日本書紀のみの登場となる。その性質は、刀剣を神格化させたものであるとされ、一説によればフツヌシの「フツ」は刀で物が切れる音、すなわち、その擬音を示しているとも。剣の神、軍神
・祀る神社
香取神宮」千葉県香取市
春日大社」奈良県奈良市
鹽竈神社」宮城県塩竈市
猿田彦神 サルタヒコノカミ
・特徴
長い鼻に赤く輝く目をもつという異形の姿をしている。ニニギが地上に降臨する際に分かれ道に立って世界中を照らしていた事から道案内の名人。交通安全の神となった。
その後、アメノウズメと夫婦になり地上で暮らしていたが、貝に挟まれて、溺れ死んだという。
・祀る神社
白髭神社」滋賀県高島市
猿田彦神社」三重県伊勢市
太田山神社」北海道久遠群せたな町
豊受大神(稲荷神) トヨウケビメ
・特徴
『古事記』ではイザナミから生まれた和久産巣日神(わくむすび)の子とし、天孫降臨の後、外宮の度相(わたらい)に鎮座したと記されている。
神名の「ウケ」は食物のことで、食物・穀物を司る女神である[1後に、他の食物神の大気都比売神(おほげつひめ)・保食神(うけもち)などと同様に、稲荷神(宇迦之御魂神うかのみたま)と習合し、同一視されるようになった。
・祀る神社
東京大神宮」千代田区
芝大神宮」東京都港区
真名井神社」京都府宮津市
稲荷神
宇迦之御魂大神 ウカノミタマ
・特徴
五穀豊穣
特に稲作に強い神徳がある
現在は穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神としても信仰されている
・祀る神社
烏森神社」東京都港区
伏見稲荷大社」京都市伏見区
櫻木神社」千葉県野田市
大物主大神 オオモノヌシノカミ
・特徴
オオクニヌシが親友のスクナヒコナを失って悲しんでいた時、神秘的な輝きを放つ神様が海の向こうから剣の切先に乗って現れた。オオモノヌシはオオクニヌシに協力を申し出て、国作りを助けたんだ。二人は力を合わせて、国土の整備や人々の生活を安定させるために尽力した。
・祀る神社
大神神社」奈良県桜井市
金刀比羅宮」香川県仲多度郡琴平町
市杵島姫命 イチキシマヒメノ
田心姫命」タゴリヒメ
湍津姫命」タギヅヒメ
・特徴
イチキシマヒメの三女神を特に宗像三女神という。絶世の美女とされ、商売繁盛、芸能、金運、勝負、豊漁、交通安全、五穀豊穣、海の神として信仰されている
アマテラスとスサノオの誓約で生まれた女神らで宗像大神
・祀る神社
江ノ島神社」神奈川県藤沢市
宗像大社」福岡県宗像市
八幡神(応神天皇)
・特徴
神功皇后の子供。
渡来人との交流を積極的に行い文化や技術を発展させた。論語も初めてこの時にきたと言われている。なぜ八幡神で祀られているかは記述がない。
武神、弓矢の神として源氏の氏神となり全国に広がった。
現在では教育や交通安全、健康、所願成就のご利益があるとされている。
・祀る神社
宇佐神宮」大分県宇佐市
石清水八幡宮」京都府八幡市
鶴岡八幡宮」神奈川県鎌倉市
神武天皇
・特徴
神武天皇は四兄弟の末っ子として、生まれ高千穂が東征をする。数多の敵と戦い大和をおさめた。
・祀る神社
橿原神宮」奈良県橿原市