逆転世界!ニートが最強!?
はじめに、この話は私が原案で、ジェミニが原稿書くのを手伝ってくれてできたものです。前に自分で書いたストーリーがもとになっています。
それではどうぞ。
第一話 ゲームは仕事!?
「あーあ、今日も仕事か…」
石田洋一は、ため息をつきながら満員電車に揺られていた。窓の外を流れる景色を眺めながら、彼はいつものように考えていた。
「なんでみんな、こんなにつまらない仕事をしてるんだろう? 人生はもっと遊ぶべきなのに!」
洋一は、どこにでもいる平凡なサラリーマンだった。妻子持ちで、毎日あくせく働いて、やっと生活費を稼いでいる。そんな毎日に、彼は疑問を感じていた。
「人間はもっと遊ぶべきだ。遊ぶことこそ、最も崇高な行為なのに…」
そう、洋一は心の底では、遊びこそ人生の真髄だと信じていたのだ。
会社に到着し、いつものように自分の席に向かうと、そこには見慣れないものが置かれていた。それは、最新のゲーム機だった。
「え? なんだこれ?」
不思議に思いながら、上司に尋ねてみた。
「部長、私の席にゲーム機が…? これ、何ですか?」
すると、上司はニヤリと笑ってこう言った。
「ああ、それ? 今日の君の仕事だよ」
「仕事…ですか?」
洋一は耳を疑った。ゲームをすることが仕事? そんな馬鹿な…。
「今日の仕事は、このゲームをクリアすることだ。できたら、定時で帰っていいぞ」
上司はそう言うと、自分の席に戻っていった。洋一は、呆気にとられたまま、ゲーム機を見つめていた。
「まさか…リストラ!?」
最近、会社の業績はあまり良くない。もしかしたら、これはリストラの前触れなのかもしれない…。
不安になった洋一は、とりあえず言われた通りにゲームをプレイすることにした。ゲームの内容は、どこにでもあるような横スクロールアクションゲームだった。
「こんなの、楽勝だ…」
洋一は、子供の頃にゲームで遊んだ経験を思い出しながら、コントローラーを操作した。敵を倒し、アイテムを集め、ステージを進んでいく。
そして、ものの30分ほどで、ゲームをクリアしてしまった。
「部長、クリアしましたけど…」
上司に報告すると、「お疲れ様! 今日はもう帰っていいぞ」とあっさり言われた。
「え…? あの…本当にこれで終わりですか?」
「ああ、終わりだ。今日はゆっくり休めよ」
意味がわからないまま、洋一は会社を後にした。
「やっぱり、リストラなのかな…」
家に帰っても、洋一は不安な気持ちでいっぱいだった。リストラされたら、どうしよう…。家族にどうやって説明すればいいんだ…。
そんな不安を抱えながら、洋一は家でゲームを始めた。少しでも気分転換になればと思ったのだ。
しかし、家でも落ち着くことはできなかった。妻や子供たちの様子が、いつもと違うのだ。
娘は、分厚い参考書を熱心に読んでいた。息子たちは、難しい科学の話を楽しそうに話している。
「あれ? みんな、どうしたんだろう…?」
洋一は、家族の奇妙な行動に違和感を覚えた。
「もしかして…この世界、何かが変わってる…?」
そして、洋一は、あることに気づく。
「もしかして…この世界では、仕事が遊びで、遊びが仕事になってる…?」
そう、いつの間にか、世の中が変わってしまっていたのだ。
そして、その変化は、洋一の人生を大きく変えることになるのだった。
第二話 ニートは神!?
「仕事が遊びで、遊びが仕事…?」
会社から帰った後も、洋一は頭の中が混乱していた。
「まさか、そんな馬鹿な…」
信じられない思いで、彼はインターネットで検索してみた。
「えーっと…『仕事 遊び』…」
検索結果には、驚くべき記事がずらりと並んでいた。
「『政府、国民の娯楽促進政策を発表! 仕事はAIに任せて、遊びを仕事に!』」 「『遊びが経済を活性化! ゲームで稼ぐ時代到来!』」 「『ニートは時代の先駆者! 高度な知能を持つニートが社会をリード!』」
「うそだろ…?」
洋一は、自分の目を疑った。どうやら、自分が知らない間に、世界は大きく変わっていたらしい。
「ということは…俺は、この世界では天才ってこと…?」
今まで、仕事ばかりでろくに遊んだこともなかった洋一。しかし、この世界では、それが逆に強みになるのかもしれない。
「よし、試してみよう!」
洋一は、早速ゲームセンターへ向かった。
「どれどれ…昔懐かしいテトリスでもやってみるか」
コインを投入し、ゲームをスタートさせる。ブロックが落ちてくるスピードは、驚くほど速かった。
「な、なんだこれは…!?」
しかし、洋一は冷静だった。長年の仕事で培った集中力と判断力で、彼は次々とブロックを消していく。
「すごい…!」
「あの人、何者!?」
周囲の人々が、洋一のプレイに驚嘆の声を上げる。あっという間に、ゲームは最高レベルに到達した。
「まさか…俺って、天才…?」
洋一は、自分の才能に驚きを隠せない。その時、彼の肩に誰かが手を置いた。
「君、すごいね。うちの会社に来ないか?」
振り返ると、そこには笑顔の男性が立っていた。彼は、このゲームセンターの社長だった。
「え…? ですが、私は…」
「君の才能は、世界を変える力を持っている。ぜひ、一緒に働こう!」
社長の熱意に押され、洋一は彼の会社で働くことになった。そこは、世界的なIT企業だった。
「まさか、ゲームセンターでヘッドハンティングされるとは…」
そして、洋一は、さらに驚くべき事実を知らされる。
「君の月収は…1億円だ」
「1億円…!?」
洋一は、言葉を失った。遊びが仕事になり、しかも、それが高収入に繋がるなんて…。
「夢みたいだ…」
こうして、洋一は、遊びながら大金を稼ぐ、夢のような生活を手に入れたのだった。
第三話 苦痛のゲーム
月収1億円。
それは、かつて洋一が夢見たこともない金額だった。
「これで、好きなだけ遊べる…!」
高級マンションに引っ越し、欲しいものは何でも買い、毎日好きな「仕事」に没頭する。…はずだった。
「うう…頭が痛い…」
洋一は、ベッドの上で呻いていた。目の前には、積み上げられたゲームソフトの山。
そう、この世界ではゲームをすることが「仕事」なのだ。
「なんで…こんなに…辛いんだ…」
かつては、仕事で疲れた体を引きずって、わずかな時間でゲームをするのが至福のひとときだった。
「あの頃は、もっと…楽しかったような…」
しかし今は、ゲームをクリアすることが義務になっている。
「まだ…終わらない…」
目の前には、クリアしなければならないゲームが山積みになっている。
「ああ…もう嫌だ…」
洋一は、コントローラーを床に投げつけた。
「こんなはずじゃなかった…」
遊びが仕事になり、仕事が遊びになった世界。
最初は夢のようだった。
しかし、現実は甘くなかった。
「仕事」であるゲームは、もはや苦痛でしかなかった。
「俺は…一体、何をやってるんだ…」
洋一は、深い虚無感に襲われていた。
その時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「洋一、大丈夫?」
心配そうに声をかけてきたのは、妻の美咲だった。
「美咲…?」
「顔色が悪いわよ。無理しないで休んだら?」
美咲は、優しく洋一の額に手を当てた。
「…ありがとう、美咲」
洋一の目から、涙がこぼれ落ちた。
*解説*
俺の考えた話とは、だいぶ方向性が違ってきてるなあ
なるほど AIなんで合理的な答えがでてるというわけですね。遊びが仕事になったら結局は苦痛だと。まあ、そりゃそうなんですけど、洋一は遊びの天才なんだから、そこのところまた言っときます。