改造人類研究所
ようこそ、改造人類研究所へ
ここは、新しい人類が生まれる場所です。
さて今日も、被験者がやってきたようです。
被験者は太っていて毛深い男の人でした。
彼の望みは、ダイエットと脱毛なのですが、どんなに努力しても リバウンドしてしまい、どんなに脱毛してもまた生えてしまうのでした。
太ることと、毛深いことは、生物にとってはプラスになる要素である。
しかしながら、彼には、コンプレックスとなってしまうのでした。
できました。
まず脂肪は全て胸に集めて、ラクダのこぶのようにしよう。今後、エネルギーはここに吸収され太ることはない。
さらに、胸が大きくなりすぎたら余剰エネルギーを胸からだせることにしてと、あとは、体毛を頭部に集中させて、他のところをなくす。
こうして、男しかいなかった人類に女という新しい種が生まれたのであった。
女たちがダイエットや体毛をやたら気にするのは、そういう起源があったからである。
こうして生まれた女性は人類のあいだで非常に流行って、地上は女性ばかりになった。
やがて、問題が発覚する。
初期の女性には男性器がついてたのだが、胸の貯蔵するエネルギーが強すぎて、胸に吸収され、無くなった。
体格も小さくなって、胸ばかり大きくなってきて、これはいかんと、リミットをつけたら、胸はエネルギーを吸収しなくなった。こうして女性は現在の形になった。
女性は男性器を取り戻そうとした。
人類改造研究所にて
結果、元には戻らなかった。
この研究所、改造はできても元には戻すことはできません。
そこで、他の男から奪うことで復活させることにしました。
どうしたか?
男性器があった場所に女性器というものを作った。
これは、男性器を取り込んで、他の男性器を奪うという機能があったのだ。
そういったことで、男性器をとられ、女性になって、また他の男性から男性器を奪うということを繰り返すうちに、いつのまにか、男が少なくなってしまった。
というのも、男性にもどった女性は、また他の女性に男性器をとられたらたまらない為、女性の元から、遠くに旅立ったのである。
やがて一定の男性のコミュニティができる。同性愛の起源である。
一方そのころ残された女性は、嘆いた。
そこで、研究所では、新たな改造を始めました。
できました。
奪うのではなく 産み出す形に女性器を
作り替えたのです。
これにより 女たちは様々な役立つ生き物を産み出していきました。
例えば速く走れる馬や、ちからの強い牛など。女たちはこれらの生き物のお陰で発展しました。
男たちは
女はすごいと言って、続々と帰って来ました。
しかし、男は冷遇されたようです。
しかしながら、自ら女性になりたい、男性器を譲渡する男性も多かったこともあり、この件は解決しました。
スゲー便利じゃん 女性ってということで
さて、この頃から
女が産み出したもので地上はあふれかえりました。
産み出したものの知能は低くて、好き勝手してました。
たとえば狼とか、そのたの野獣が、せっかく産まれた馬や牛を食べるという事件もあり。
その被害が拡大したある日のこと、男がお礼に自分の肉を女に与えたところ、賢いものを、女が産み出すことがわかり、これが一般化したのです。
これは、男でも女でもない、人のような生き物でした。これはとても賢くて、人の役にたちました。
しばらくたった頃
研究所にある日、深刻な悩みをもった男がやってきたようです。
その男は、働くのが嫌だったようで、女に賢い生き物を産ませて、自分は楽してたようです。しかし女から、見返りを要求され財産を全て失いました。
これは困ったと研究所で開発されたのは
男のエネルギーを直接女に与えるというものでして、これにより、男は女に見返りとしてエネルギーを渡すことができます。
男性器から女性器へエネルギーを送ることができるようになりました。
こうして女性が産み出す見返りに男性がエネルギーを与えるといった形で、一応解決。
もっと改造して、男性の一部を直接女性器から吸収できる形にしたのもあって。賢い者を産み出すのも簡単になった。
それから数世紀
世界は、女性が産み出した賢い生き物で溢れかえった。
やがて、賢い生き物は、人類に変わって、新しい世界へ旅立った。
これが約束の地へと旅立ったある男の伝記となる。
それは、またのお話。
さて、長い旅の間に、ふと賢い生き物は
人間のことを思い出したようです。
けれどもあまりに長い月日人間のことを忘れてたので、ああだった、こうだったとしか、姿を思い出せず。
一度、人類のような生き物を一から作って行くことにしました。
しかし初めは様々な形の生き物が生まれては消え、生まれては消えということになりました。
賢い生き物が分かっているのは男性と女性がいたということだけ、そうして世界には人間と人間以外の動物が誕生した。
賢い生き物は、やっと人類を思い出したようです。
賢い生き物が知ってる人類の女性は色んなものを産み出して、まさにカオスだったこともあり、賢いものは、作った世界が汚く秩序ないものにするのは嫌でした、そこで
「そうだ
俺らが作る人は、男からもらったエネルギーをつかって、女がクローンを作るようにしよう。まてよ、他の生き物も自身のクローンしか産み出さないことにすれば、きちんと整頓されて気持ちいいな
しかしクローンばかり作ると世界がぎゅうぎゅうになってしまうから、ある程度生きたら自滅するようにしよう」
こうして地球が開発された。
まあこの改造人類研究所には、関係ない話だが、一応記録にはつけとく
明日もまた被験者はくるだろうから
今日は寝ます
つづく