キラリと光る!写真編集~実践編 前半~
こんにちは、フォトデザイナー遠藤あすみです!
この記事は、「思わず目を引く写真講座 」の続編となっております。
前記事はこちらから読めるので、是非合わせてご覧くださいね!
実践編の前半について
さて、いよいよ今回は実践編の前半です!
実践編と称しましても、具体的な撮影方法について語る記事ではありません。
前回の写真講座でもそうですが、
ここでは、具体的なカメラの設定方法や、ライティングを学ぶものではなく
オシャレで目を引く写真を撮影する為に、
無くてはならない、視点の持ち方や、考え方の組み立て方など、出来る人が当たり前に行えてしまう、一番明るみに出てこない所に焦点を合わせた記事となっています!
では、実践編では何を学ぶのか?
それは写真編集です。
素敵な空間を作って、良い感じにモノのセッティングも出来て、よし!準備万端だ〜!いざ撮影!と気合を入れてシャッターをきったものの
そんな苦い思いをした事はありませんか?
撮影した写真を、こんな風に撮りたかった!イメージに近づける為には
写真編集力が必須です!
さて、ここで今回のBefore & After を見てみましょう!
BEFORE の写真は、スマホで撮影したままの元写真
AFTER の写真は、スマホ版Light roomで編集した写真です。
皆さん、2つの写真は、何が違うのか?また、どんな事に気付きましたか?
さて、詳しい説明に入る前に、今回編集で使ったアプリLightroomについて少しご紹介させてください!(回し者ではありませんよ!)
Lightroom は Adobeから出ている、写真編集、現像に特化したソフトです。
(フォトグラファー の右腕と言っても過言は無いでしょう!)
ライト、カラー、ディティール、切り抜きという、基本ツールから画像共有まで
なんと!AdobeIDを取得するだけで、無料で使えます!
もっと詳しくモバイル版 Lightroomで何が出来るのかは
こちら のAdobeのHPをチェック!
アプリストアで Lightroomで検索してみてください!
ちなみに、Adobeでは
PC版画像編集の王道ソフト、Photoshop & Lightroom のフォトプランが
月額980円で使えます!
もっと写真編集を極めたい人は こちら も合わせてチェックです。
さて、話しを戻します!
BEFORE & AFTERの2枚の写真
どんな違いがあるか、気づいたことはありますか?
・オレンジがなんだかクッキリしてる!
・写真にメリハリが出た?
・鮮やかさが増したかも!
こんな事に気付ければOKです!!
さて、皆さん!フードの写真で大切なポイントをご存知ですか?
答えは簡単!!
1 美味しそう
2 食べた時の食感を思わず想像してしまう
食感を想像する
あ〜これ、食べたらこんな感じに「サクッ」とするのかな?「フワッ」とするのかな?「滑らか」かな?「しっとり」かな?
人間の五感に、ダイレクトに刺激を与える「食感」
実はこれ、明るさや色味を調整しただけじゃ足りません!!!
明るさでシーンを調整し
色味で空気感を調整し
ディティールで質感を調整する
ここまでが本当に大切なポイントです。
画像編集アプリは、様々なものが出ていますが、私がLightroomを押す理由は
これらの大切な調整を詳細に行うことが出来るからです。
さぁ、それでは!
具体的に編集について学んでいきましょう。
Lightroomで画像を開きましょう。
(画像の開き方はこちらをご参考に!)
今回は、
沢山ある機能の中から4つの機能に焦点を当てて学んでいきましょう!
画像のトリミングや角度調整は、その言葉の通り
写真をクローズアップしたり、水平がずれてしまった写真の角度を調整する事が出来ます。
明るさはざっくり4つの種類に分かれます!
全体の明るさ(露出)を
明るくするか、暗くするか
写真の中の
白い部分をより白くするか
黒い部分をより黒くするか
それとも、写真の中の影(黒い部分)を明るくするか
言葉で書くと複雑に感じますが、
実際に使ってみると体感できるので、
最高値、最低値、どちらも1度動かしてみて、効果を感じてください!
次は色温度と彩度です!
色温度とは
光が持つさまざまな色を示すもので、K(ケルビン)という単位で表されます。
たとえば鉄に熱を加えていくと黒→赤→黄→青と色が変化していきますが、この色の変化を色温度いいます!
画像編集ソフトでは画像の色かぶりを補正するために、色温度の設定を
高くすると赤くなり、低くすると青くなります。
色温度はシーンの決めてです。
日向や夕焼けと、朝方や日陰では雰囲気が大きく変わりますよね。
この暖かい、寒いと言ったニュアンスを色温度で 調整 & 強調 する事が出来ます。
最後は明瞭度!
明瞭度を高めると、
エッジが効いててシャープな写真に。
輪郭がクッキリとした感じ
明瞭度を低くすると、
輪郭が曖昧になって、ふんわり、ぼんやりした感じ
特徴を理解する事が大切
用語を無理に覚える必要はありません。
だけど、それぞれの効果を理解する事は、人の心をグッと掴む事への近道です。
自分はどんな印象に心を奪われるのか?
鮮やかで元気な印象?
クールでスッキリした印象?
ハッキリクッキリした印象?
アンニュイでフワッとした印象?
透明感があって幻想的な印象?
印象=効果
と言っても過言ではありません!
前講座の3つの目を使って、
自分の「好き」を明確にしピッタリな効果を探っていくと
個性が際立ちますよ!!
さて最後にもう一度BEFORE & AFTERを見てみましょう!
今回の補正は、
<ライト>
露出光=+0.16
コントラスト=+22
ハイライト=+63
シャドウ=+22
白レベル=+19
黒レベル=+13
<カラー>
色温度=0
色かぶり補正=0
自然な彩度=+40
彩度=0
<効果>
テクスチャ=0
明瞭度=+8
かすみの除去=+9
周辺光量補正=0
<ディテール>
シャープ=+38
半径=+1.0
ディテール=+25
マスク=0
ざっくりまとめると、
コントラストを高めて、クッキリ
彩度を高めて、鮮やかに
明瞭度やシャープを足して、鮮明に
ケーキの焼き目をクッキリとさせて、
オレンジの果肉のつや感を鮮明にして食ベる時の食感が伝わる様に
鮮やかな色味を強調して、食欲が増す様に調整しました。
貴方の心にグッとくる写真はどんな写真ですか?
写真を通して、どんな想いを伝えたいですか?
写真編集は、貴方の伝えたいを、より明確化してくれるサポーターです。
慣れるまでは、しっくりとこない事もあるかもしれませんが
貴方の心を奪った写真達には、きっとその為の効果のデザインが施されています!
「この写真好きだな〜」
と思った時には、
コントラストは?彩度は?色温度は?明瞭度は?
とその特徴をしっかりと分析してみてください!
皆様のお写真が
より印象的に、見る人の心をグッと掴んで離さん事を!!
次回は
いよいよ次回は、最終講座。実践編の後編です!
最後は、撮った写真に簡単なデザインを入れて、写真の魅力をより高めていきましょう!