高校総体予選

このコロナの件で

高校総体予選も実施できなくなりそうです。


私はずっと陸上競技をやってきたのですが、もし高校3年の時に高校総体予選がなくなっていたら

自分の人生はどう変わっていたか全く想像できません。


そう考えると、この総体予選にかけていた選手たちについて、なんとも言えない気持ちになります。

16〜18歳の選手たちは1年でかなり成長します。昨年とはまったく違った人間になれるほどです。

去年の実績では想像できないくらい成長すると思います。

それを表現するステージが与えられないとなると、、。辛いです。


私が高校生だったころ

インターハイを目指してめちゃくちゃ練習していました。思いつめすぎて、精神的にも不安定になりながら、それでもインターハイへ行くことが使命かのように考えていました。

その甲斐あって、記録で言うと、インターハイ出場はできる位置にいました。

実際かなりの人が私がインターハイ出場するのが当たり前のように思っていたと思います。


でも当時17歳そこらの私は、メンタルが相当不安定&弱く😭😭

記録ランキングは上位にいたものの、どうしても自分が全国大会の舞台に立てる人間になっているという自信が持てず、最後の最後で自分よりかなり記録が下の2年生に負け、インターハイ出場を逃した経験があります。

はっきり言って

この世の終わりだと思いました。

私は高校生活2年半の時間を、脚色なくほぼ全てを陸上に使っていましたし、私の親も巻き込まれて私に合わせた生活をしてくれていました。

長期休みには合宿、練習会、遠征のスケジュールに家族が合わせ、その都度かかる費用やシューズ代やジャージ代を出してもらっていました。食事にも気を使ってもらっていたし、毎週末の試合に応援に来てもらっていました。

すべては

「インターハイ出場のために」「努力は報われる」と信じていたからできた生活でしたが、負けた瞬間に一気にそれが剥がれ落ちました。


このコロナで試合する機会さえ失われた選手とは違いますが、ある意味、目標としていたものを見失いました。


それでも、

色々ありましたが、立ち直り、陸上をやるために進学し、その後もなかなか芽がでない数年でしたが、諦めずに陸上を続けた結果

21歳の時に全国優勝をしました。


今思うと高校3年生の時に、インターハイ出場を果たしていたら、21歳の時に全国優勝はしていなかったかもしれません。高校で目標達成したからと言って陸上を続けていなかったかもしれないし、大学でそこまで頑張って陸上をやっていなかったかもしれません。


私の話はありきたりなエピソードかもしれないし、チャンスが奪われた選手にとって不愉快なエピソードになっていたらとても心苦しいのですが

もし今、実力を発揮する機会を失われて絶望している選手がいたら、

いつどこでどんな形で報われるかは分からない、自分が努力してきたことを無駄だとは思わないで欲しい、と伝えたい。

確かに、今しかないチャンスが失われたかもしれないし、もうそのスポーツを続ける環境はないかもしれないけれど

現状を嘆き続けてる人には、きっとチャンスは巡ってこないと思うのです。

前を向いて、今自分ができることを全力で取り組んで欲しいです。

かならず誰かが見ているし、時間差でも必ず報われる日がくると信じて、諦めないで、と伝えたいです。



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