何故かお嬢様に気に入られた凡人《中編》
? : ねぇ!
〇 : …
? : ねぇー!!
無視しないでよ〜
〇 : なんだよ…
” 岩本 “
蓮 : あぁーまた岩本って言った!
蓮加にしてって言ったじゃん
〇 : 毎日絡んでくんな
周り見てみろ
蓮 : いいじゃん!
…なんかすっごい見られてる笑
〇 : お前みたいなお嬢と凡人の俺が話してたらこうなるだろ
蓮 : へぇ〜そうなんだ
でも、蓮加には関係ないや…話したい人と話すし笑
〇 : あのな…俺の身にもなれ
蓮 : 何嫌なの?
〇 : …
(そんな顔すんよ笑
不意の上目遣いにやられる〇〇
〇 : …なんで俺に話しかけてくるんだよ
蓮 : う〜ん…面白いから!
〇 : はぁ?
蓮 : あとさ…
” 〇〇って意外とかっこいいじゃん? “
〇 : …揶揄ってるの?笑
蓮 : ううん、本気だよ〜だってさ…
ファサッ
蓮加は〇〇の前髪をあげる
〇 : おい、やめろ
蓮 : ほら〜イケメン
〇 : 離せ
蓮 : ふふっ…じゃあ蓮加だけの〇〇ね?
蓮加はそういうと〇〇の前髪を下ろした
〇 : …勝手にしろ
…
その日を境に…
蓮 : 〇〇おはよ〜
〇 : 毎朝来んな
蓮 : 別にいいじゃん
〇 : 俺が良くない
蓮 : 蓮加がいいならいいの!
〇 : ワガママかよ…これだからお嬢は〜
蓮 : あぁーーそれ言うな!
本当ムカつく!
〇 : 本当のことだろ
蓮 : 違うしー!
〇 : はいはい
” 蓮加お嬢様〜 “
蓮 : あぁーーだからそれ言うな!
なんだかんだこの二人は…仲がいいのか?
それからしばらくしたある日の事…
〇 : お嬢さん今日はお迎えなしですか〜
蓮 : お嬢っていうな!
〇 : はいはい
で、お迎えはないのか?
蓮 : いらないって言った
〇 : なんで笑
蓮 : …〇〇と帰れないし
〇 : はぁ?
蓮 : あぁーーもういいから一緒に帰るの!
護衛しろ!!
〇 : …くそ、、さっさと帰るぞ
蓮 : いぇーい!
あ、寄り道してみたいから付き合え!
〇 : 絶対やだ
蓮 : なんでよー!!
〇 : 俺バイト
蓮 : 休んで!
〇 : おい無理だわ
蓮 : いいじゃん!
〇 : バイトしないと金ない
蓮 : …わかった!
蓮加の送り迎えのバイトは?
〇 : は?笑
蓮 : 楽だしいいよ!
〇 : 楽ではあるけど…笑
蓮 : そうだな…月に、、8万あげる!
〇 : え…ガチ?
蓮 : ガチ!
どう契約結ぶ?
〇 : …詳しく話聞きたい
蓮 : よっしゃカフェ行こう!
〇〇は蓮加に連れられカフェへ向かう
蓮 : とりあえず〇〇は蓮加の送り迎えするだけ!
〇 : …本当にそれだけでいいのか?
蓮 : いいよ
あ、じゃあ付け加えで週末金曜だけデートしよ!
〇 : デ、デート!?
蓮 : そうデート
男の子と遊びに行った事ないし!
〇 : …俺でいいのかよ笑
蓮 : 〇〇がいい
〇 : そっか…
蓮 : 契約成立でいい?
〇 : …お願いします
蓮 : いぇーい!!
じゃあ、明日から迎えに来てね〜
帰りに家教えるから!
〇 : お、おう…笑
〇〇はなぜ自分がこんなに気に入られてるのかわからなかった
蓮 : あ、ここ!
〇 : …マジかよ笑
あまりにもデカい家にビビる〇〇
蓮 : 一応ママに紹介したいから来て!
〇 : え…いや、聞いてない…
蓮加に手を引かれデカい門を抜け…
蓮 : シャキッとする笑
〇 : う、うん…
ガチャッ
蓮 : ただいまー
執 : 蓮加お嬢様おかえりなさいませ…お客様と一緒でしたか
〇 : こ、こんにちは…
(執事って本当に存在すんのかよ笑
蓮 : ママいる?
執 : 奥様いますよ
蓮 : わかった
ママに紹介したいから呼んできてくれる?
執 : かしこまりました
蓮 : ここの部屋でいいや
〇〇ここで待ってよう
〇 : おう…
(家の中もデカすぎだろ笑
蓮加と二人で応接間の酔おうな部屋で待つ〇〇
蓮 : 緊張してる?笑
〇 : しないわけない笑
蓮 : あはは…〇〇の冷静さ失ってる顔レアでウケる笑
〇 : こっちの身にもなれ笑
蓮 : 面白いしいいじゃん笑
コンコンッ
蓮 : いいよ〜
蓮母 : 初めまして蓮加の母親です
〇 : は、初めまして…〇〇って言います
蓮 : ママに相談があって来たの!
蓮母 : 何かあったの?
蓮 : 〇〇を蓮加の送迎係でバイトさせたいの!
蓮母 : え?
蓮 : 〇〇もやるって言ったし〜ねっ!
〇 : まぁ…はい笑
(本当にこれで行けんのかよ笑
蓮母 : 〇〇くんがいいならいいんじゃない
あなたは友達も居ないし、男の子と話してるのとかみたこともないし笑
蓮 : よっしゃ決まり!
蓮母 : でもバイトって…いくら渡すつもりなの
蓮 : 今の所契約は8万円!
蓮母 : 8万円って…
蓮 : あれ…ダメだった?笑
〇 : ほら、送迎くらいでそんなにお金渡さないって笑
蓮母 : あんたね…送迎してくれるんだからさ
” 10万円はあげないと! “
〇 : え?
蓮 : まぁ…確かにそうか笑
じゃあ、10万円で!
〇 : あ、いや…そんなに貰えないですよ
(親子で金銭感覚バグってるのか笑
蓮母 : 遠慮せずに受け取って!
こんな娘だけどお願いね〜
蓮 : よろしくねっ!
〇 : は、はい…
感覚のバグってる親子に断れなくなる〇〇だった
翌朝から…
〇 : お、おはようございます
蓮加さん迎えに来ました
執 : 〇〇様お入りください
〇 : え、いや…ここで待ってる感じじゃないんですか?笑
執 : それが蓮加お嬢様がまだ起きてなくてですね…
〇 : え…笑
執 : 〇〇様に起こしに行っていただこうかと…
〇 : 大丈夫なんですか?笑
執 : …多分、、とりあえずお部屋まで案内しますね
〇 : は、はい…
執 : この部屋ですね
〇 : 本当に入って大丈夫なんですか?笑
執 : 怒られる時は私も怒られますので…お願いします
〇 : はい…
(怒られたくねぇー笑
コンコンッ
蓮 : スースー💤
〇 : 爆睡してるな…笑
チョンチョンッ
〇 : 蓮加さーん…早く起きてー
(寝顔可愛すぎだろ笑
蓮 : んっ…まだぁ、、💤
〇 : お嬢遅刻すんぞ
蓮 : んっ…もぉ…まだぁ、、〇〇!?
〇 : お嬢様はよくお眠りのようで笑
蓮 : な、なんでいるのよ…恥ずかしい///
〇 : 蓮加が起きないから起こしてくれって言われた
蓮 : そ、そっか…寝顔みた?
〇 : みた
蓮 : もぉ〜可愛くないから見られたくなかった!
〇 : 心配しなくてもいつも通りだった
蓮 : …可愛かった?
〇 : いつも通り
蓮 : いつもがわかんないし!!
〇 : …可愛かったよ
蓮 : へぇ〜〇〇はいつも可愛いって思ってくれてるんだ
〇 : …うるせー早く準備しないと遅刻するぞ
蓮 : はぁーい
それから蓮加と〇〇の日々が始まった
蓮 : へへっ〜蓮加の方が早かった!
〇 : いつもそうしろ笑
ある日は…
バサッ
〇 : 起きろ蓮加!
蓮 : さっむ…優しく起こせばか!!
〇 : 起きてないのが悪い笑
蓮 : ムカつくー!
とある日は…
蓮 : 〇〇!
今日は寄り道したいとこある!
〇 : わかったよ
その日の帰り
蓮 : ここー!
〇 : ファミレス?
蓮 : そう!
蓮加行ったことないから行こう!
〇 : おう笑
(行ったことないってマジかよ…笑
メニューを見て
蓮 : めっちゃあるね!
どれにしよう…
子供のようにメニューを見る蓮加
〇 : 俺はどれでもいいから好きなの頼みな笑
蓮 : ねぇ…頼めないからして?
〇 : は?笑
蓮 : 頼み方わかんないし恥ずかしい
〇 : はぁ…わかったよ
〇〇に頼んでもらい…
蓮 : 飲み物取りに行こう!
〇 : はいはい笑
蓮加に振り回される〇〇だった
蓮 : また行きたいね!
〇 : いつでも付き合います笑
蓮 : ねぇ、〇〇?
〇 : ん?
蓮 : 最近〇〇優しくなったよね
〇 : そうか?
蓮 : だって蓮加のワガママ付き合ってくれるし
〇 : それは前と変わってないだろ
蓮 : 前なら断る時もあったもん
〇 : まぁ…確かに笑
蓮 : なんで蓮加のワガママに付き合ってくれるの?
〇 : なんでか…
” 蓮加見てると童心に戻れるというか…可愛らしくて断れなくなった笑 “
蓮 : か、可愛らしい…///
〇 : なんか蓮加の初めての事してる時の顔が好きなんだよね
蓮 : そ、そっか…
〇 : 俺らも卒業まであと少しだし楽しまないといけないしな笑
蓮 : …そうだね
蓮加の表情は何処か悲しそうだった
〇 : さっ、帰るぞ〜
蓮 : あ、待って!
二人も3年生になっており…年も越した2月の事
〇 : おぉ…蓮加どうしたんだよ
蓮 : 〇〇が今日で受験終わりだから待ってた…
蓮加は〇〇の受験会場の前で待っていた
〇 : 寒かっただろ笑
蓮 : ううん…大丈夫
〇 : 嘘つけ笑
ギュッ
蓮 : ふぇ!?
〇 :手冷たくなってるじゃん
蓮 : …うん
〇 : なんか温かいものでも飲んで帰るか
蓮 : いく!
〇 : ほら…手貸して
蓮 : ん?
ギュッ
蓮 : ふぇ!?
〇 : …これの方があったかいだろ
蓮 : う、うん…初めて手繋いだ…///
〇 : そうだったの…ごめん俺で笑
蓮 : ううん…〇〇で良かった
〇 : そっか笑
何飲む?
蓮 : う〜ん…〇〇と同じの飲む
〇 : じゃ、早く行くか!
蓮 : うんっ!
…
無事に〇〇も第一志望に合格した
蓮 : さっすが〇〇!
〇 : ありがと
蓮 : はぁ〜でも〇〇と登校できるのも後少ししかないな…
〇 : そうだな
蓮 : 〇〇は約2年間だけど…どうだった?
〇 : まぁ…正直最初は大丈夫かなと思ったけど楽しかったよ
蓮 : そっか〜
じゃあ、良かった!
〇 : …卒業式終わったらさ
二人で話したいんだけどいい?
蓮 : いいけど…今じゃダメなの?
〇 : 今じゃだめかな〜笑
蓮 : そっか笑
じゃあ、卒業式の時だね
〇 : さっ、帰るか
蓮 : うん!
蓮加を迎えに行く高校生最後の日…
〇 : おはようございます
蓮加迎えに来ました
蓮母 : 〇〇君ほんと毎日ありがとね
〇 : いえ、僕も楽しかったので
蓮母 : あの子が男の子連れてきた時はびっくりしたけど、〇〇くんで納得したわ
〇 : そうですか?笑
蓮母 : 卒業してからもあの子の事お願いね
〇 : はい
蓮 : お待たせー!
〇 : おぉ…いつもと雰囲気違うね
蓮 : 気づいた?
〇 : 毎日一緒なんだからわかるわ笑
蓮 : さすがだね
よしっ…行こっか!
〇 : だな
蓮 : ママ行ってきます
蓮母 : 行ってらっしゃい
〇〇くんお願いね
〇 : はい
蓮 : 最後だね〜
ゆっくり行こう笑
〇 : 間に合わなくなるぞ笑
蓮 : ははっ…そうだね
〇 : …帰りゆっくり帰るか
蓮 : うんっ!
蓮加は卒業式で…
蓮 : うぅ…
〇 : ははっ…号泣だな笑
蓮加は号泣だった
卒業式も終わり個々で仲良い人と写真を撮ってる中
〇 : 蓮加泣きすぎだろ笑
蓮 : うるさい
〇 : 蓮加ついて来て
蓮 : うん
〇〇は蓮加を連れ屋上へ
蓮 : 屋上入れるんだ!
〇 : 俺も最近知った笑
意外と景色いいよな
蓮 : 確かに…もっと早く知りたかったな〜
〇 : だな笑
あのさ…蓮加
蓮 : ん?
ギュッ
蓮 : っ…!?
〇〇に急に抱きしめられびっくりする蓮加
〇 : 急にごめん…俺さ
” 蓮加が好きだ…俺と付き合ってほしい “
蓮 : …蓮加も大好きだし、、
” もちろんだよ “
〇 : 良かった…笑
蓮 : もっと早く言ってくれたら良かったのに!
〇 : ごめんごめん笑
蓮 : でも、ちゃんと伝えてくれたからいいよ
蓮加あそこで写真撮りたい!
〇 : 行くか!
ギュッ🤝
蓮 : その手絶対離すなよ!
〇 : 当たり前だろ!
蓮 : ふふっカッコつけんな笑
〇 : うるせー笑
さっさと行くぞ〜
蓮 : あぁーもう早いー!
〇 : 早く来い笑
お嬢さまの蓮加
凡人の〇〇
交わる事のないであろう2人の送迎のバイトから始まる恋
蓮加の初めてのすべては〇〇と共に…
END
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