修学旅行in九州 1/4
始めに
長くなりそうなので四分割しました。続編も見てくださると幸いです。
冒頭のあいさつ
こんにちは
までいきです
最近、修学旅行がありました。三泊四日の九州北部でした。(主に長崎)
今回はその記録です。登場人物は全て仮名でお送りします。
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修学旅行1日目(平和学習@長崎)
家〜福岡空港
朝五時発
ほぼ始発での出発で電車に乗りました。
早朝の街はまだ暗く、人も殆ど居なかったので、歌いながらカメラを回していました。
私は夜がすごく好きなので、いつもから慣れ親しんだ街の夜という異なった姿に目を奪われてしまいました。
最寄りで乗車、意外と人が居るんですね。目的地は浜松町、そこからモノレールに乗ります。
ぎゅうぎゅう詰めとはいきませんでしたが、多くの人が電車に乗っていました。しかし、浜松町まで行くと、そこで沢山の人が降りました。私と同じ様に、空港を目的地とする人が多いのでしょうか? しかし、私の学友は見当たりませんでした。
モノレールは最前列の席を陣取って、車窓の側から外を眺めながら優雅に移動しました。モノレールって結構傾くんですね。”モノ”レールだからでしょうか?
目的地となる羽田空港第二ターミナルへは、集合時間の一時間前に着きました。早すぎた感じもしましたが、余った時間で展望デッキに行けたので満足です。
羽田空港は、それ自体だと五年ぶりでした。展望デッキはもっと何年も行ってなかったような気がします。
展望デッキは少し広く、柵が高く、飛行機の往来のけたたましい音が何処にいても聞こえました。
記念に写真を撮りました。曇天で、飛行機も写っていない写真ですが、私の夢が夢でないことの証明に一役買ってくれるでしょう。
集合場所に戻ると、私の友人が待っていました。
取り敢えず、主要な友人の紹介をしましょう。彼らはこの修学旅行で強く関わりがあったので。
一人目の名前は伊織、悪ガキ味が強い男です。
この修学旅行を通して様々なイタズラ(というかただの暴力)をしてきました。発言のパンチや持っている思想が強く、他の人から「こいつヤバい」と思われています。私の悪友です。
しかし、実はこんな人間にも心が弱くなる時があると考えると、人間ってやっぱり面白いなと思いますね。
二人目の名前は作間、良識人枠です。
同じ部活の人で、私の友人の中では、もっと言うと私の高校では珍しくまともな人です。
まともすぎて特に語ることはありません。まともなのは良いはずなんですけどね。
集合場所に着くと、そこには作間が居ました。伊織の場所を尋ねると、近くで他の友人と小競り合いをしているとのことでした。(これがいつも通りです。)続いて同じ班である女子四人がやって来て、計七人、男三女四の班が完成しました。
班が集まったら保安検査へ。班員全員、難なく通過出来ました。一人、伊織を除いてですが。
彼はどうやらハサミを持っていたらしく、それが引っかかったようでした。いつも筆箱に入れていたのが災いとなったとのことです。
それ以外に問題は無く、出発待ちをしました。自販機の値段が外より高いのを見て、私は友人に「これが均衡価格だ!」と言い回っていました。
(※学校での私は狂人RPをしているので、行動はこんなものが続きます。また、行動と心情の間に大きな乖離が多々見られます。)
時間が経ち、搭乗。しかし、出発まで時間があり、安定飛行が出来るまではトランプ等が出せないので、暇つぶしに伊織や作間とクイズをしたり、辞世の句を詠んだりしました。(ただの悪ふざけです)
飛行機が飛び立ったのは、搭乗してから四十分後くらいだったと思います。もっと長かったような気もします。羽田空港の滑走路をグルグル回って焦らされて、そして突然加速して飛びました。飛行機ってなんなんですかね……?
空の旅は、言ってしまうと退屈でした。東京から福岡にかけて雲が広がって、下の街並みが一様に白く染まっていました。これを見た私は、伊織に「辺り一面のクソホワイト(元ネタは『ポプテピピック』の台詞「辺り一面のクソミドリ」である)」と言ったのをまだ覚えています。
飛行機は一時間半程で福岡に着きました。意外と短い旅でした。降りてすぐにバスに乗ったので、空港での思い出はありません。
平和学習開始
バスに乗って向かった先は長崎平和公園でした。
ここの名物と言えば「平和祈念像」、教科書にも載ってる有名な像で、右手を上に挙げ、左手を横に伸ばした特徴的な姿は、多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。
私達はそこでクラスごとに記念撮影をしました。
続いて浦上天主堂へ。こちらは徒歩での移動でした。道中、長崎の特徴的な地形が誇る坂の数々に翻弄されました。
中は至って普通の教会で、観光地と言うよりは、普通の教会としての側面が強いそうです。しかし、原爆による被害の残滓が所々に残り、原爆というものの脅威をありありと見せていました。
さらに歩いて原爆落下の中心地へ。聞いた話によると、そこにある大きな石の箱には、原爆による死者の名簿があり、それが毎年更新されているそうです。
最後に来たのは原爆資料館でした。ここでは個人個人で自由見学をしました。その名の通り、原爆に関する資料を取り寄せた場所で、こちらも原爆の脅威をありありと見せていました。
さて、これで一日目の平和学習は終わりになりました。ここからは私や友人等の感想になるのですが、一切の綺麗事の無い生の感想になることを先に告知します。また、友人の声も、あくまで私と関わりのある一部の声であることも予めご了承ください。
やはり一番多く聞いた感想は「退屈」というものでした。現代日本の高校生からすると、やはり戦争というものは、歴史的な観点からしても、国際問題の観点からしても、やはり画面の向こうという面が取り除けず、更に平和学習というものを嫌という程やらされ、漠然とした平和に対して常に模範解答のみを提示してきた高校生からすると、きっとフラストレーションが溜まっていたのでしょう。あまり好印象な感想は見られませんでした。
伊織はこれに対して、「やっぱり日本も定期的に戦争しないとダメだね。平和学習を本当にやらせたいならさ」と言っていました。良くも悪くも彼らしい感想でした。
かく言う私の感想も、やはり上記の感想のようなもので、退屈さが否めないものでした。教科書で見た物が目の前にあるという感動さえあれど、まぁ目新しさは無いなという感じでした。
私は「平和学習が産んだモンスター達が……」と心の中で溢しました。
文が評論っぽくなってしまいましたが、あくまでこの文は旅行のレポートなので、本題に戻しましょう。
ホテル
ホテルは長崎市内(たぶん)の少し高い所にありました。その為、ホテルからは長崎市の景色を堪能できました。
夕食は大ホールで頂きました。五、六人の丸机を埋め尽くす絶品の数々を、
友人達で満喫しました。
その後は大浴場でクラス別に風呂に入りました。入る前の私は、この長旅の疲れを癒せる平穏な時になると思っていましたが、そういえば私の所属するクラスって良識人ばっかりだっけ? と疑問に思った頃にはもう手遅れでした。風呂場は乱戦場と化し、私が思い描いた平穏な時は、風呂場に立ち込める湯気と共に霧散しました。浴槽の何処に行っても水の掛け合いで、クラスの半分くらいの野蛮人共は、腰程までお湯に浸かり、この状況を楽しんでいる様でした。一方、私と良識を持ち合わせた少数は、そそくさと退出するか、浴槽の隅っこで怯えながら肩までお湯に浸かるかの二択でした。私は後者で、放心しながら上を向き、たまに飛んでくるお湯に咽込んでいました。一日目で最も疲れたイベントでした。
その後は部屋に帰り、ホテルの自販機の価格に驚き(ここでも均衡価格の暴力を実感しました。)、他の部屋に入ってゲームをしました。
伊織と作間と一緒の部屋だったのですが、あいにく、誰もテレビゲームの類を持って来ておらず、さらに二人ともずっと小さいテレビの野球中継を見たり、雀魂(麻雀のスマホゲーム)をしていました。
というわけで隣室に行きました。そしてそこでスマブラをして遊びました。結果は惨敗、毎日やってる人は強さが違いますね。
なんだかんだで一日目は終了。この日は疲れていたのですぐに寝ました。
結構淡白な感想文になってしまいましたが、移動中心かつ退屈な平和学習であったので、これ以上伸ばしようがないというのが実情です。
後、この日は他の三日と比べてブラックジョークが飛び交った日でした。流石に書けないのでここは省略させていただきます。
終わり
区切りがいいのでここらで一度終わりにします。続編も投稿予定なのでみてください。
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