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『泣かないで』『泣いてくれ』

従兄弟の告別式に出席した。お坊様の読経を聴いていると、従兄弟は亡くなったんだなと実感。最期のお別れの時に、従兄弟の母(私の母の姉)が泣き崩れる姿。自分はこれを親に経験さてはいけないと固く決意した。
やはり、親に葬送させるのは1番の親不孝なのだなと。

従兄弟は亡くなる前、母親には「先に逝ってしまうけど、泣かないでね」奥様には「俺が死んだら泣いてくれ」とそれぞれ言い残したそうだ。

全く違う言葉を残した従兄弟。
私はどう言う意味なのか、想い考えた。

母親には、多分息子として先に逝ってしまうことを悔やみ悲しんでほしくないと思う親孝行の気持ちなのかなと。息子として親に甘えていたい。そういう気持ちなのかなと

奥様には、男として旦那としてカッコいいところを見せていたかったのかな。奥様は最期まで気丈に振る舞っていて、こちらが心配になる程。

最期まで、優しい人でした。最期まで男でした。
忘れないでいることが供養になるのなら、今日のことは忘れることのないようにしっかりと焼き付けておかなければ。


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