米国の企業統治ーオフィサー制度
米国の会社法では、取締役会で決定した業務執行の意思は取締役会が選任したオフィサー(officer)に業務の執行が委任されます。オフィサーとは取締役会に選任される会社の執行機関です。なお、小規模の会社では取締役とオフィサーが分離されていないことが多いです。
米国の企業統治のポジションに倣って、米国以外でも、CHRO(Chief Human Resource Officer)やCOO(Chief Operating Officer)のオフィサーを置く場合があります。ただし、そのようなポジションは、形骸化して、諸外国では、馴染まない場合も多く見受けられます。オフィサーの間でも、CEOが執行のトップであり、その配下のCFO、COO、CHROが、事業部門の経営を戦略的な視点で、執行責任を担っていくことになります。